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危ない、天狗のこころ。

今回は、誰でもが陥る可能性のある天狗の心について書いてみたいと思います。

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たとえばある仕事に就き、新人のころは仕事を覚えてこなすだけで精一杯。気をつけていてもミスをしてしまう…。

けれど一定期間その仕事を続けていると、基本はだんだんとこなせるようになってくる。ミスも少なくなってくる。そしてさらに新人の頃のことが嘘のようにその仕事を余裕でこなしていることに気づく。

そして今度は他の人のミスが目につくようになる。
(自分も、ついこの間までそうだったことは、すっかり忘れて)

さらに、自分はこんなに仕事ができるのだということを周囲にアピールをし始める。同僚や先輩、ひいては上司より自分の方が仕事ができるのだということを、顕示するようになる。

鼻がどんどん高くなり、他の人の意見が聴けなくなってくる。

天狗になっていく。

自分の都合のいいように他の人を動かそうとする。

本人はそれに気づかず、頑張れば頑張るほど周囲の人が離れていく。その人といるとエネルギーを吸い取られるから。

でもこれは、だれでも、どんな仕事でもどんな世界でも専業主婦であっても、天狗になる可能性はあると思います。もちろんわたし自身も。


人間は誰でも承認欲求があるから、ある程度は仕方がないことではあると思います。けれど、度を越していくと自分の身を滅ぼす方向に行ってしまうので結構怖いことではないかと思います。

天狗の特徴は大コケすることだとも言われているし。

では、天狗の心にならないためにはどうすればいいのか?

わたしはその防止策、解決策というのは感謝の心を忘れないということだと思うのです。


その仕事ができるようになったのは、いったい誰のおかげだったのか?


先輩や上司が手取り足取り教えてくれたのではなかったのか?

自分のミスを同僚、先輩や上司がカバーしてくれたのではなかったのか?そのおかげで大事に至らずにすんだのではなかったのか?

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見守り、導いてくれた存在のおかげで今の自分があることを折りに触れ思い出し、感謝することを忘れないでいることではないかと思うのです。

どうしてもわたしたちは、自分がしてあげたことはよく覚えていても、他の人からしていただいたことは忘れがちだと思います。

だからこの点は重々意識しておく必要があると思います。(ここもわたし的に自戒ポイントです。)

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それに、いったい、その自己顕示欲に燃えている姿は美しいのか?


感謝の心があるからこそ、そこから謙虚さというものが生まれてくるのではないかと思うのです。謙虚さは天狗の心と対極にあると思います。

そしてもう一点大切なことが。


続きます。

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