エシカル消費のための【6R】を考える
こんにちは。PAF MALLのエシカル男子、カワムラです。先日、一般社団法人エシカル協会主宰、【14期】エシカル・コンシェルジュ講座の第1回講義を受講してきました。今回はそのレポート後編をお届けします。
第1回の講師は、一般社団法人エシカル協会 代表理事、末吉里花さん。「エシカルは新しい幸せのものさし」をテーマに、ご自身の経歴や体験を通して、エシカルという考え方との出会い、これからの時代に求められることなどを語ってくれました。
消費者としてできるエシカル・アクション
エシカル消費を応援、促進するために、僕たちが一人の消費者としてになにができるのでしょうか。本講座では、"エシカル消費"について、下記のように定義づけています。
人への配慮としては、フェアトレード製品や障がい者支援につながる製品があります。
地球環境への配慮としては、グリーン購入、再生可能・自然エネルギー、認証ラベル製品(水産物、森林など)、有機農産物・有機綿、国産材・間伐材、カーシェア・サイクルシェア、省エネ商品、動物福祉製品、リサイクル製品、アップサイクル製品、リユース製品などが挙げられます。
社会・地域への配慮としては、寄付付き製品、社会的責任投資、エシカル金融、地産地消、地元商店での買物、応援消費、伝統工芸などがあるのです。
いかがでしょうか。身近でできること、結構あると思いませんか。でも、関心を抱き、調べて学び、考えて理解したうえで購入するとすると、少し遠い存在のエシカル消費も含まれていますよね…。
これって消費者の領域? 企業側の領域も含まれていませんか? と感じる人がいるかもしれません。また、企業がもっとわかりやすく伝えてくれたら、エシカル消費がしやすいのにと感じる人もいるかもしれません。
だからこそ、本講義では、企業へ声を届けるということも、身近で重要なエシカル・アクションであると語ってくれました。
例えばスーパーマーケットの”ご意見箱”に、こんなエシカルな商品を販売してほしい、販売を続けてほしいと投書するなど。また、エシカルな商品を製造・販売している企業に、消費者としての感想や応援の声を届けるなど。
企業も人、消費者である人の集まりなのですから、その声は必ず届きます。僕たちのPAF MALLにも、ユーザーのかたからの声が届きます。ECサイトやSNSに届くその声を、僕らも大切に聞き、今後の商品やサービスに活かせるよう考えています。
エシカル消費を応援・促進するための【6R】とは
大切なのは、個人や企業といった立場を超えた、消費者としての考え方なのかもしれません。本講義で語られた、エシカル消費を応援・促進するための【6R】をご紹介します。よくいわれるReduce、Reuse、Recycleの"3R"に、もう3Rを加えたのが【6R】になります。個人はRethink〜Repairが主な領域、企業は全領域となります。
個人の場合、必要ないものは買わない、必要なことをよく考えて中古品を購入する、修理して大切に長く使い続ける、などが考え方の具体例となります。
企業の場合、無駄なものは作らない、修理やリサイクルしやすいデザイン・設計・サービスにする、サブスクなどで商品をサービス展開していく、などが具体例として挙げられました。
個人と企業のエシカル消費の関係性を、国や自治体が支援する動きにも、今後はさらに期待したいところです。
現在、日本の中学校の家庭科、社会公民、国語の教科書には、エシカルについての記載があります。日本の未来の消費者にとって、"エシカルは当たり前の考え方"になっているかもしれません。そう考えると、日本は伸びしろがいっぱいですよね。
最後に、素敵だな〜と感じた講義での言葉をご紹介します。
確かにそうありたいですよね。未来のための、今の一歩を大切にしたい。そのためにも、自身の消費の影響をしっかりと考えることが、【6R】に向けた”はじめの一歩”になるのだと、あらためて感じました。