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お題99 (最終回)【ウイルス】って何、【ワクチン】て何だ?

■ある日こんな声が天から聞こえてきました。
・新型コロナは人へのウイルス?
・それとも地球へのワクチン・?

◆そして地球がこんな風に語りかけます。
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私に棲息するヒトウイルスは、その数が自然界とのバランスが取れているうちは大きな害も及ぼさなかったのですが、時の経過と共に増え続け今では体中に棲みつき、その生存環境から出す様々な毒素で私の体は病んでいます。

緑の衣は蝕まれ、茶色の肌があちこちでむき出しにされています。
また南北両極の白い氷の肌は年ごとに溶けて消失し、液体となり体のあちこちを覆い沈めるようになりました。
これ以上ヒトウイルスの被害が増え続けると私は瀕死の重体に至ります。

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そこで、実は少し前にあるドクターに相談いたしました。
そのとき彼は私に、あるワクチンを処方する決断をしたのです。
そのワクチンの名前は「新型コロナワクチン」
そのドクターの名前は「神」です。

新型コロナワクチンは言わばステルスワクチンで、ヒトウイルに入り込みほとんどは無症状のまま連鎖的に仲間たちに次々と感染させ、遂には重症に陥らせてゆくというものです。
賢いヒトウイルスは逆ワクチンで対抗してきています。
しかしこのコロナワクチンも即座に変異種へと分身を図り、さらにパワーを高めて対抗します。

ウイルスとワクチン (3B)


この神の下したワクチンの目的はヒトウイルスを壊滅させることではありません。
過去に私が健康で平和な時が流れていた時代の環境バランスを取り戻したいのです。
地球に生息する生き物の頂点として君臨し、天敵がいないと自負してきた彼らにも、実は最も小さな小さな目に見えない天敵がいたのです。
彼らは自然の環境を破壊することで、この小さな天敵が牙を剥くことを思い知ったかも知れません。
そして再び私の緑の衣をむしり取ったり、美しい白い肌を溶かしてしまうような事はしてはならないと学習するかもしれません。

地球 (10B)


私には欲と言うものがありません。
しかしヒトウイルスの怖い所は、彼らの持つ“欲”というものに際限がないという事なのです。
時間は後戻りできませんが100年単位での過去の環境を徐々に取り戻せれば、欲を抑えた彼らにも幸せが訪れるかも知れません。

私の体には彼らを含む様々な生命体が息づいています。
問題はそのバランスで、何世紀か前にそうであったように無理のない調和がとれていれば私の体も病むことはないし、未来おいて環境が好転すれば私の体も徐々に回復し、様々な生命体も共存していけるでしょう。

環境 (1B)

そして今まで地球の生命体の王者として君臨してきた彼らは、彼ら自身の生存環境が壊れつつある現在を歴史に見て、再び同じようなことを繰り返すことはないと信じたいのです。
賢い頭脳を持ったヒューマンウイルスはそれを学ぶはずです。

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「偏屈おやじ99の疑問」はこの最終お題をもちまして幕といたします。
最終のお題はたとえ話ですが不謹慎とお叱りを頂くかもしれません。
ご意見ご反論もございましょうが偏屈屋のタワ言とお許し願います。
ご購読いただいた方々には大変ありがとうございました。

このあと [付録]
【偏屈おやじ99の川柳】1回を予定しております。^^;
(2021/02/12)


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