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『陰陽論』

陽気が盛んな季節になりました。
晴れた日は1日の始まりに、太陽が元気を与えてくれますね。
東洋思想の二元論では、森羅万象は陰と陽の二つの要素から成り立っていると考えます。 具体的には天と地、光と闇、昼と夜、男と女、熱と寒、表と裏etc...陽と陰2つの性質が関わり合っており、この2つはバランスをとりながら対立・抑制・助け合い・依存しあう関係にあり、これが大自然の一般的な法則であり、万物の発生と消滅の根本であると考えます。

・太陽が沈みだんだんと夜が更け月が輝く
・エネルギッシュで明るい方にも落ち込んだり暗い一面がある
・沢山運動した後は十分な休養が必要になる

この陰と陽がうまくバランスを保っているときは健康であり、それが崩れると病が発症するという考え方になります。

身体に関してですと、根本的に身体は悪くなろうとはせず元気になろう、元に戻ろうとしています(自然治癒力)。私達の身体は動かすための長い手足があり、沢山の関節が作動しているのですから、適切に動かしたり休めたりする必要があります。

病気であっても、その不調や癖を自分自身で注意深く観て、身体や心が出すサインを見逃さずどんな状態か知り、正気を高める努力をすること。

思考がネガティヴに傾いているのなら、無理に変えようとしなくても大丈夫です。その中でも明るさや穏やかさを見つけることが大切です。
言うのは簡単ですね。

そこで実践して頂きたいことは
"足るを知る〝 = サントーシャsantosha です。

ヨガのクラスでも自分のアーサナの練習でもテーマにすることが多いのですが、
与えられた状況や心身に満足/感謝すること。そして必要なことを施すこと。
こうなってしまった世の中で、今生かされているということと、周りの方々にも心から感謝することに尽きるのではないかと思います。

私はお料理が好きなのですが、
「これだけ長く家に居てお料理をするのだから、ハイパワーブレンダー(5〜6万円)が必要!」と勝手に決め込んでネットをウロウロしていました。

朝冷静になると、置く場所も無ければそこに費やしている場合ではないし、そもそも今必要ではないことがわかりました。家にあるもので十分です。

人間(私)は欲深いものです。
父親が昔言っていた言葉を思い出しました。

「何でも少し物足りないくらいがちょうど良い。」

人との関わりや、なんてことのない毎日、仕事や勉強などの役割がこんなにも満たされていたと気付きます。有ることは難しいのですから。

陽気盛んになると、良くも悪くも内にこもっていたエネルギーが外側へ発散される時期です。 人との調和を保ちながらも世間一般の風潮に流され過ぎず、日々冷静に養生して健全な心身を保てますように。

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