見出し画像

自分にしかできないこと。

芸術創造される皆様には
きっと理解深いこと

個々の誰もが個性をもち
その表現は様々
どんなに同じように思えても
似て非なるもの

音楽での楽譜を見ながらの
演奏であっても
演奏者で違いがあったり
同じ楽器でも音の違いがある
手作業で創られる楽器であれば
なおさら

写真も同じ場所を撮影し
同じカメラを用いても
人が違えば別の写真に感じる

ひとそれぞれ
持って生まれた
魂の個性は消えない

そしてそれはどれも
素晴らしく崇高で
尊敬されるべきだ

そういった観点から
ボクは日頃感じる

自分にしかできないこと
そういうことが
きっとある

皆様にもそれぞれ
きっとある

生きるすべてのひとに
意味があり役割があり
尊敬し合うべき

裾野のない
富士は存在しない

自分の役割を「上」と
考える
高慢な方々は
足元から自ずと
崩される

それぞれ個々の役割に
上下は無い
絶対にない

これは亡きおじいちゃまが
普段よく話してた

医療現場において
医師や看護師
技師などばかりを
褒めたたえる事柄が多いが

それを支える
他のスタッフも同じように
同じ現場で同じ環境で
働いてる

その方々の数のほうが
断然多く過酷な労働だ

誰にも
「ありがとう」と
感謝されない日々の多さ
もくもくと作業してる

そして
それは医療現場だけの
話しではない

デパートや大手の会社
どんな企業組織でも
トップは孤独で重大な責任を
負わされる
それを支える人数は多く
現場の方々がいなければ
成しえない

おじいちゃまは
自社の駐車場の工事現場の
作業員、交通誘導さんに
深々と頭を下げ
「本当にご苦労様
寒い中ありがとうございます
少しですが休憩に召し上がって下さい」
そういって缶コーヒーを手渡した

おじいちゃまはいつも
運転手さんにも一緒に
敷地内の応接室で自分と同じように
ソファーに腰掛けていただくように
お願いしていた

大尊敬のおじいちゃま
亡くなった時には
コロナ禍にかかわらず
大勢のかたがたから
見送られた

おじいちゃまはボクの
こころの恩師だ

ボクに最期に
話してくれた言葉

「最悪な出来事に
遭った時に近寄り
声をかけて下さるひとこそ
人生の大恩人。
忘れてはいけません
ひとは
金品や身なりに弱い

しかし
命のかかるような
一大事に
サッといなくなる
気づかないふりをする

それがひとです
恨んではいけません

そんな時でも
変わらず
声をかけ手助けしようと
駆け寄ってくれる
その人が本物のひとです

因みに
真実の友を探す簡単な
方法があります

『お金かして』
大金を提示すると
どうしたのと聞いても
大抵は離れてゆきます

しかし
一緒になって
どうやったら
その金額が集まるか考え
かけまわってくれ
心配してくれる
そういう人物がいます

そのかたこそ
大切な友人です」

そして
そういう
「大切なひと」に
なりなさいと諭してくれた

ひとの一大事に
必ず声をかける
繊細さ
想像力、
敏感さ
これは大切です

「どうして生まれたんだ」
「生きる意味は?」
「必要のない人間だ」
「死にたい」
そいう言葉をつぶやいてた
ボクにおじいちゃまは
生きる希望を話して下さった

デリケートだから
できる
悲しいから
できる
辛いから
わかる

ひとの一大事に
助けに駆け寄る自分になる
それはあなたにしかできない

誰よりも
苦しんだひと
悩んだひとは

同じ辛い環境のひとが
よくわかる
だからこそ
駆け寄り声をかけ
どうしたらいいのか
一番理解し合える

生まれてきた
誰もが
自分にしかできないこと
あるのです



読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました