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コロナ渦に退職して、半年休んでみた話

私は2020年9月に勤めていた会社を退職し、半年間を半無職(ゆるフリーランス)状態で過ごした後、2021年2月に再就職して働き始めました。

結論としては、この半年間は自分の人生にとって非常に有意義な期間となりました。

もし諸条件が揃ったとしたら、半年間、仕事を休んでみることを皆さんにもオススメしたいです。

私について

私は、新卒で大手化学メーカーへ入社し、商品企画などを10年間経験した後に転職、外資系酒類メーカーのブランドマネージャー、広告・イベント制作会社のプロデューサーを経験して来たアラフォーです。

マーケティングの経験と、学生時代から好きな音楽を掛け合わせられる仕事としてイベントプロデューサーとしての道を歩もう考えていました。

会社を退職するまでの経緯

2020年が明けた頃、自分のキャリアにとって重要な実績となることが期待された大規模な音楽・アートイベント案件を控え、その準備に奔走していました。しかし、2月にコロナの影響が拡大すると、世の中の他のイベント同様に全てキャンセルとなってしまいました。

その後の数ヶ月は、デジタルコンテンツやEC事業のプロデュースの仕事をしていましたが、本来やりたかったイベントプロデュースは出来ず、再開の目処も見えないことで非常にモヤモヤした日々を過ごしてました。

一方で、2020年4〜5月の緊急事態宣言(第一回)により、自宅に居る時間が増え、その時間を利用して、ずっとやりたいと思いながらも続けられていなかった音楽制作(DTM)に徐々に着手。尺の短い音源をnoteに一ヶ月間、毎日アップしました。しかしながら、緊急事態宣言が解除される頃には本業が忙しくなり、音楽制作もストップしました。

本業も趣味も本来やりたかったことがやれないストレスを感じていた私は、思い切って会社を辞め、本来働いている日中の時間を音楽制作などの趣味に使ってみることにしました。コロナ渦で好きな海外旅行などにも行けず出費が少ないことや、世の中全体が大人しいムードであることが背中を押してくれました。もちろん、ある程度は貯金を切り崩せばやり繰り出来るという目算とウチに来ない?と言っていただける知人がいたことで再就職も何とかなるだろうと楽観的な自分もいました。結果的には退職後も前職でやっていた仕事の一部を業務委託で継続することになり、収入も少しありました(但し、稼働は週1日も無かったです)。

自分のためだけに時間を使う日々

念願の音楽制作に毎日取り組み、ネット上で発表し続けました(SNSで繋がった方とのコラボレーションまで経験しました)。ネットで発表する際には動画付きである方がより聴いてもらい易くなるため、音楽に合わせた動画の制作・編集も開始しました。また、一日音楽ばかりだと煮詰まりそうだったので、同じく興味のあった小説執筆も開始しました。創作の息抜き及びインプット活動として、映画は毎日一本以上観てました。

休み中にやっていた事
・音楽制作(DTM)
・小説執筆
・読書
・映画・ドラマ(毎日一本以上)
・美術館巡り
・友人・知人とランチ
・国内旅行(Go To)

一度立ち止まったから見えたこと

半年間の休んで見て一番良かったのは、人生を一旦立ち止まって見れた、ということでした。学生時代から就職、転職も含め、これまでの人生の選択は常に動きながらの選択でした。例えるなら、ボルダリングでぶら下がりながら次に掴まる石を探すようなイメージです。一方で、一回休むことは、一旦、自分がぶら下がっていた石から降り、平な地面に立った状況から、この先どこを目指そうかと考えるイメージです。今いる場所に縛られずに本当に行きたい場所・やりたいことを考える時間になりました。

私の場合、今後やりたいことは以下の2つであると辿り着きました。

①創作活動で自分を表現する
②仕事を通じて大勢の人たちとコミュニケーションする

この2軸を実現できる環境に自分を置くことに狙いを定め、就職活動の結果、2021年2月から外資メーカーでブランドマーケティング職として再就職しました。

フリーランスという選択肢

以前はフリーランスとして仕事することにも興味がありましたが、クライアントワークの実績が少なく、すぐにフリーランスとして立ち上がるのは難しい私の場合、しばらく創作活動ができなくなるというリスクを感じました。また、ゆるフリーランスをする中で、自分は積極的に仕事を取りに行くことは得意ではなく、足場の安定した状態で目の前の仕事に集中するスタイルがフィットしてると感じました。

納得感のある選択

この判断が正解かどうかはわかりませんが、半年間の熟考の結果であり、現時点で最善の判断だと納得しています。今後も仕事をしながら、創作活動を続けていきければ最高な毎日になると思います。

誰にでもおすすめできることではなく、コロナ渦の不況で再就職がスムーズに決まらないなどのリスクは当然ありますが、もし長期休暇できる環境にあり、リスクを取れる状況であれば是非、実行してみてもらいたいです。




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