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『若者たちが語る「アフターコロナ」』を聴いたおじさんのメモ #2

南九州をレンタカーで旅行中にカーラジオで聴いたNHKの『若者たちが語る「アフターコロナ」』。ちょうど年末の29日に能條桃子さんと民主主義を振り返るイベントをやったばかりでもあり、「あー、そういうばあの日もあんなこと言ってたよな」なんてことを思いながら聴いてました。
残念ながら「追っかけ放送」という再生機能は昨日いっぱいで終わってしまいましたが、こちらから文字起こしされているものを読むことができます。

いろいろと考えさせてくれる番組だったので、昨日に引き続き自分の感想をメモしておきます。
今回取り上げているのは、①〜⑥のうちの③と④です。

8. 社会は変わる。コロナ禍の実感

「気候変動に緊急事態の論理を持ち込んで社会を短期間で大きく変えていけるか」という斎藤さんの問いは昨年、結構いろんな人が言っていたことだと思うんだけど、これを聞いていつも頭に浮かぶのは「コロナ対応が無期限施策って聞かされていたら、みんなここまでやっただろうか? ということ。

とは言え、緊急事態の論理を持ち込む方法については、もっと考える必要があると思う。現実的に、何が起きればスクランブルが発動されるのか。おれには、それは1.5°Cではない気がしている。

9. 対立を生む短期間の変化

これは6の「主体者として考えるには」の続きですね。急激な変化による解決を求めると新たな対立を生みだしてしまい、むしろ問題は解決から遠ざかってしまうという…。
XR(エクスティンクション・リベリオン)の話は初めて知りました。

おれはももさんの「二項対立の見せ方を変えられるのではないか?」という意見に強く興味を惹かれます。やり方、絶対あると思うんだよね。ただ、そのやり方を見つけるには、できるだけ多くの人にたくさんのアイデアを出してもらうところから生まれるんじゃないかって気がしている。

10. 歴史に学ぶ本質的な変化

ここは三者三様で言いたいことを言ってるようなところでもありますね。
個人的には、ちょうどこの3日後に水俣病資料館によるつもりでいたので、斎藤さんの言葉に「あら偶然!」ってなりました。
それから、「選挙以外の運動に対して批判的」という斎藤さんの「日本の民主主義に対する違和感」の話(『そういう人たちは、民主主義を壊す、否定する野蛮な人たち、みたいな扱いになっている』)ですが、そこまで行ってますかね?もちろん、やたらと「従順であれ」というメッセージを掲げる「政府大好き」な人もいるけど…。まあたしかに、もうちょっとワイルドでいいとはおれも思います。

そういえば、斎藤さんは昔モヒカンでパンクバンドのギター弾きだったらしいですね。新宿アンチノックに出入りしてたとか。ひょっとしてばったり会ってたり…しないね。時代が違い過ぎるww

11. 誰もがなんらかのマイノリティー

「いまもつらいけどとにかく現状維持で」 というリディラバ代表の安部さんのこの言葉に、「そう。そうなんだよでもなんで…」と思わず運転中につぶやいてしまいました。
「自分が当事者だと認めることには勇気がいる」という話はその通りですね。でも、それを認めることが根本的な解決につながるという意見にはおれはちょっと懐疑的です。それもつながりはあるだろうけど、それ以上に「信頼感」ではないだろうか? と。

おれが個人的に1番問題意識を持っているのは格差と人権問題なんですが、この問題の解決には、不安の解消だけではなく、不信の解消も大きく関係しているのではないか? と想像しています。特にここ日本は、世界でも有数の「他者への信頼度が低い国」です。
他者への信頼と自己への信頼は地続きだと思うし、それは社会や人類への信頼にも拡がっていくのではないだろうか。

下記のリンク先に「他者への信頼度(経済・社会指標の各国比較)」という表が掲載されています。この数値、10年くらい前にも同様のものを見たことがありますが、その頃からまったく変化していないか、あるいは悪化している気がします。

12. 想像力を喚起する仕組みや機会を

「想像力」と「親ガチャ」と「越境体験」が語られているのですが、このパートにはカミさんと2人で「ほんと、その通りだね。」と深く同意しました。
#混ぜなきゃ危険 というキーワードでおれは活動していますが、それはまさにこの想像力と、その手前にある好奇心と興味の欠如をどうにか打破したいと考えているからです。

親ガチャなんて、人類発祥の時点から世界中で存在していることなのに、そこに多くの人の意識が今向かっているのは「格差拡大」と「分断(フィルターバブル)」が大きく影響を与えていると思います。
かく言うおれ自身、20代後半のワーキングホリデー経験がなければ、きっと全然気づけなかったことばかりだったはずです。

#2はここまで! 明日は最終回です。

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