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確かめ合うように

大切で、心がキュウゥっとなるような
たまらなく切ないような
温かいような泣きそうな気持ち

ついに口を滑らせた。
本当は言うつもりなんてなかった。

恐らく、いや確かに、
同じ気持ちでいてくれているだろうという
感覚はあり、だからこそ

伝えたところで何になる…
そんなふうなやるせなさがあった。

伝えたことで距離が生まれてしまうかも
という怖さもあった。

でもやっぱり伝えたい、そして
同じ気持ちでいてくれたんだねって
感じたかった

私の欲深さよ。


こんなに私のことをわかってくれる人
本当に、軽々しいものではなくて
理解してくれるってこういうことなんだって。

人間や世界に対する悲しみ、怒り、
あきらめ、虚しさ、苦しさ、少しの憎しみ

しんどいものを共有できるって
これまであまりなかったことだったので。


今更…いまさらになってこんなに大切な人が
できてしまうなんて思いもよらないよ

あぁ、何故
もっと早くに出会わせてくれなかったの


切なくて幸せな感情を確かめ合うように

いつもより優しく見つめ合って重なった。


後戻りはできない

それでも別にいい。

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