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“変則トルネード”がドラフト戦線に浮上!TDK「鈴木大貴」は最速154キロの本格派右腕

 2020年の日本シリーズは11月25日、ソフトバンクが巨人が倒して4連覇を達成して幕を下ろした。プロ野球界は今日からオフシーズンに入ったが、来年のドラフト戦線には期待の若手選手が浮上しており、興味深い動きが出てきている。プロ注目のアマチュア選手をウオッチする「プロアマ野球研究所」では、来年以降のドラフト候補についても積極的に紹介している。今回は社会人1年目で大きく飛躍した本格派右腕を取り上げたい。

11月25日 都市対抗野球
日本新薬2-1TDK

鈴木大貴(TDK)23歳 投手 182㎝84㎏ 右投右打 福島東→流通経済大

惜しくも1点差で敗れたTDKだが、先発マウンドに上がった鈴木は強烈なインパクトを残した。高校時代は全国的には無名の選手で、流通経済大時代もエースだったわけではないが着実に成長。昨年春の東京学芸大戦でそのピッチングを初めて見たが、リリーフで登板して最速は149キロをマークしており、勢いのあるストレートは強く印象に残っている。TDKでは1年目から先発陣の一角に定着。都市対抗二次予選では日本製紙石巻を相手に見事な投球を見せて、本大会出場に大きく貢献した。

 全国の舞台はこの日が初めてとなったが、立ち上がりからエンジン全開で150キロを超えるスピードを連発し、2回には自身最速を更新する154キロもマーク。最終的に43球投じたストレートの平均球速は147.4キロとプロでも上位の数字だった。6回に日本新薬の4番、福永裕基にツーランを浴びて負け投手となったものの、ストレートで押すピッチングは見ていて爽快だった。

◆変則フォームでもコントロールは〇 

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