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“不動の中軸”に成長…JFE東日本・猪田和希がドラフト戦線に浮上 神戸国際大付出身の外野手

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。夏の甲子園が終わり、10月11日に開かれるドラフト会議も徐々に迫ってきた。「プロアマ野球研究所」は、会議当日のギリギリまであらゆる選手を紹介していきたい。今回は、不動の中軸へと成長した高校卒4年目の強打の外野手を取り上げる。

2021年8月29日 都市対抗野球千葉県予選
YBC柏0-9JFE東日本(7回コールド)

猪田和希(JFE東日本) 22歳 捕手兼外野手 175㎝90㎏ 右投右打 神戸国際大付

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昨年は今川優馬(日本ハム)がプロ入りしたJFE東日本。今年、同じ右の強打者タイプで面白い存在といえるのが、高校卒4年目の猪田和希だ。神戸国際大付時代は、強打の捕手として3年時に春夏連続で甲子園に出場。夏の兵庫大会では、4本のホームランを放つ活躍を見せている。

高校卒業後、JFE東日本に進むと、2年目から徐々に試合に出場するようになる。一昨年の都市対抗では、わずかな出場機会にもかかわらず、ホームランを放ち、チームの優勝に貢献。さらに、昨年の都市対抗では、チームは初戦で敗れたものの、ドラフト1位候補の広畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)から唯一の得点となるタイムリーを放っている。

今年は、JFE西日本から守備に定評のある志賀巧朗が移籍したこともあって、本来のポジションの捕手ではなく、外野手での出場がメインとなり、打撃を生かしてクリーンアップの一角に定着した。今年5月のJABA北海道大会では、5試合で4本のホームランを放つ活躍で敢闘賞を受賞した。

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8月29日のYBC柏戦には、5番レフトで先発出場。第1打席のレフト線へのツーベースを皮切りに3打数3安打と大活躍だった。もともとガッチリとした体格だったが、年々体つきが立派になっており、それと比例するように、打撃の力強さが増している。少しバットを高く上げる独特の構え方。踏み込みの強さと全身を上手く使い、体を回転させる鋭いスイングは、まさに強打者という雰囲気が十分だ。

◆目立つインパクトの強さと打球の速さ…プロ入りは十分期待できる

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