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東海大菅生時代はベンチ外…城西国際大・川口冬弥は遅咲きの大型本格派右腕

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。ドラフト候補を常にウオッチし続ける「プロアマ野球研究所」では、新シーズンで目立った選手を積極的に紹介していきたい。今回は、大学4年で急浮上してきた“遅咲き”の大型本格派右腕を取り上げる。

2021年5月9日 千葉県大学野球一部春季リーグ戦

城西国際大0-6国際武道大

川口冬弥(城西国際大) 4年 投手186cm75kg 右投右打 東海大菅生

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試合は、優勝に最も近い位置にいる国際武道大が危なげなく勝利をおさめたが、選手個人で最も強く印象に残った選手は、城西国際大の先発マウンドに上がった川口冬弥(4年・投手・東海大菅生)だ。

高校3年夏にチームは甲子園の準決勝に進出したが、松本健吾(亜細亜大)、山内大輔(武蔵大)と、現在大学でエースとして活躍する投手が同学年に2人在籍していた。それに加えて、1学年下には独立リーグを経て昨年プロ入りした戸田懐生(巨人育成7位)も控えていたこともあって、川口は甲子園のベンチに入れなかった。

城西国際大に進学するも、1学年上に中島隼也(鷺宮製作所)、舘和弥(セガサミー)が安定した投球を見せていた。このため、昨年秋のリーグ戦でも登板はなく、本格的にデビューしたのはこの春からである。

そんな遅咲きの川口だが、立ち上がりから140キロ台中盤のスピードを連発し、この日の最速は146キロをマーク。リリースでしっかりボールを抑え込むことができ、打者の手元で全く勢いが落ちず、数字以上に速さが感じられた。

◆外国人投手のようながフォーム…伸びしろとスケールの大きさは魅力だ

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