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”二刀流”日体大・矢沢宏太が筆頭!2022年ドラフトは大学生が大豊作の可能性

1月4日から配信スタートとなった今年のプロアマ野球研究所。年初ということで、まずは2022年のドラフト候補について、現時点での全体像を探ってみたい。今日は大学生の有力候補を特集した。

矢沢宏太(日本体育大)投球

大学生で最も注目を集めているのは、日本体育大の矢沢宏太(投手兼外野手・藤嶺藤沢)だ。下級生の頃は外野手がメインで時折投手としてマウンドに上がるという起用法だったが、昨年は完全にエース格へと成長。ストレートはコンスタントに140キロ台後半をマークし、高校時代は不安定だったコントロールが確実に向上している。

そして、ストレート以上に魅力があるのが変化球だ。スライダーは縦、横2種類あるとのことだが、スピードや変化の大きさにそれ以上のバリエーションがあり、チェンジアップのブレーキも申し分ない。

打者としても、上背のなさを感じさせない長打力があり、脚力に関してはプロでも上位のレベルだ。気になるのは、プロで長いイニングを投げられるのかという点と、打撃の確実性になる。現時点では投手としても野手としても「外れ1位」くらいの力はあり、両方合わせて目玉クラスという印象を受ける。

プロ側がどちらで評価するのか、二刀流挑戦も検討するのか、そのあたりが大きな焦点となりそうだ。

矢沢以外では例年と比べて野手に好素材が多く、蛭間拓哉(早稲田大・外野手・浦和学院)、山田健太(立教大・二塁手・大阪桐蔭)、沢井廉(中京大・外野手・中京大中京)、森下翔太(中央大・外野手・東海大相模)、奈良間大己(立正大・遊撃手・常葉大菊川)、野口泰司(名城大・捕手・栄徳)などが上位指名を射程圏内にとらえている印象を受ける。

蛭間拓哉(早稲田大)

山田健太(立教大)

ここ数年プロが高く評価している強打者タイプに蛭間、山田、沢井、森下と4人の有力候補がいるというのが大きな特徴で、森下以外の3人は確実性の部分でも高い水準にあるというのが心強い。

沢井廉(中京大)

蛭間は脚力、山田は複数ポジションを守れる器用さ、沢井は強肩と打つ以外の部分にも強みがあるだけに、プロ側も安心して指名しやすい選手と言えそうだ。

◆「打てる捕手」がズラリ…投手にも有力候補が…!?

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