見出し画像

祝!PAAK STOCK1周年- 古物事業で歴史と文化を次世代へ繋ぐ

宮崎県日南市飫肥の月に一度開催される古物市、
PAAK STOCKが2023年4月30日で1周年を迎えます!

皆様のおかげでまだ1年が経過したとは思えないほど
充実した時間でした。

これまで応援してくださった方々への感謝の気持ちと、
これから出会う「あなた」との出会いを期待して、
私たちの1年間の活動を記事にまとめました。

最後までお読みいただけると幸いです。

歴史と文化を繋ぐ古物の再生プロジェクト

自宅の倉庫へ集めたことが最初のアクション

建築設計事務所、PAAK DESIGN株式会社の代表、鬼束が
古民家解体の際、まだ使用できる材料が次々と廃棄される様子に疑問を感じ
「どうしても捨てることができない」と、
自宅の倉庫に古材を集めたのがことの始まり。

解体予定の古民家。ここから古物を引き取りクリーニングを行う
解体前の様子 場所は元々パチンコ店

古材や古家具、古道具を通して、
地域の歴史や魅力を感じてもらえる場所をつくりたい

2年間で倉庫に保管できないほど膨大な古材・古物が集まり、
これらをまちに開放し循環させる方法を模索していきました。

古家具・古材は一度失われると時間、技術、同じものを二度と作ることが
できません。

「自分たちの手で、新たな用途を提案できないだろうか」

社内の少人数で広い倉庫の運営方法を検討し、
結果として、無理なく月に1回ワークショップやイベントを開催し
古材・古物の活用を発信する運営方法が実現しました。

お披露目を待つ店内

古物販売だけではなく、
元々オンラインでしか販売を行っていなかった
県産材である“杉”を使用したうちわや、古材を加工したコースターなどの
オリジナル商品の取り扱いも行いました。

今まではオンラインでの販売でしたが実際に
商品を手に取り、お客様から感想を聞けるシーンも。

夏には地元テレビで“涼”を感じる商品として
オリジナル商品を取り上げていただけけたのも良い思い出です。

古材・杉材を使用したオリジナル商品
左:うちわ 右:コースター

ものづくり、古材・古物販売を通して少しずつではありますが
地域に根ざした事業を目指し、活動していくことになりました。

入り口には象徴的な暖簾
くぐるまで店内が見えないので空間を見た瞬間、
お客様が歓声を上げてくださることも。

1年間のイベントと地域とのつながりの軌跡

1年間で総来場者数が800人以上に!

1年間でなんと800人以上の皆様にご来場いただくことができました。
なんと、オープン当初から1年間
毎月来てくださるお客様もいらっしゃいます。

「地域の人が1ヶ月に1度、この日を楽しみにしてくれるとうれしい」
という想いや、「特定の年代だけでなく、家族や友人と一緒にさまざまな方に来てもらいたいね」立ち上げ当初話していた想いを胸に、
1回1回お店を開いています。

企画から展示、コラボレーション、一緒にチャレンジをしてくださった皆様

立ち上げ当初から12月までの期間では
宮崎県内の飲食店出店者が参加やコラボレーション企画、ワークショップや
展示販売なども開催しました。

※現在は古材・古物販売のみの営業となっています。

無添加たこ焼き おおきに様 
一緒にオープンを盛り上げてくださいました!
VOTE様 
クリスマスシーズンに合わせて
かわいい焼き菓子などをご用意していただきました!
株式会社スマイルズ 代表 遠山正道様
スペシャルゲストとして、PAAKSTOCK 1日社員!
接客から広報活動、展示スペース作成まで、盛りだくさん!
日南で農業を営む20/30代の若手農家 グループ日南市SAP会議様
当日はおにぎりの振る舞いや、温かい地元野菜のスープの提供など
見立てあそび-おきもの-・見立てあそび-しきもの-
無印良品様コラボレーション
端切れで、置き物をつくるワークショップ、皆様真剣に作っていました
おちょこ×廃材紙 の風鈴ワークショップ
実は一番人気だったワークショップです。
楽しみながらおちょこを選んでいる姿が印象的です
イラストレーション TOMOT/スズキトモミチ様
スリップウェア 生楽陶苑様
古材を使用した額物や、商品棚とのコラボレーションを行いました

出店者の方の中には「遠方の出店は今回が初めて」という方も。

おかげさまで、多くの方々の協力により1周年を迎えることができます。

初めは友人のみが参加してくれていたワークショップも
徐々にInstagramを通じて初めて出会う地域の方、遠方に住んでいる方が
参加してくださるように。

さらに、嬉しいことに以前は自分たちで解体現場を発見し
直接交渉して引き取っていたのですが、
最近では解体のご連絡をいただくことが増えています。

「もう使わないけれど捨てられなくて…」
「解体する予定だけど、できるだけ残したいので引き取ってください!」


さまざまな想いを託されるたびに、この活動の意義を感じています。

試行錯誤を重ねた1年間


順風満帆な日々ばかりではなく、さまざまな葛藤もあった1年間でした。

定期開催を続ける中で、売り上げが徐々に減少してしまったり
来月も楽しみにしてもらえる魅力的な内容を提供したい!と
試行錯誤する日々。

 商品の値段を1つ1つ見直すことや Instagramの発信方法の変更
店内の案内を工夫してみたり。
「この内容はPAAK STOCKで行う必要があるのか」と
自問自答し、企画を練り直すことも。

しかし、そうした課題を1つ1つ乗り越えることで
PAAK STOCKの魅力や価値を
より深く考え直すきっかけになっていきました。

2年目、次のステップへ

現在、PAAK STOCKでは飲食の提供やコラボレーションといった
イベント形式には焦点を当てず、
古材・古物販売、引き取りに注力しています。

この方針転換は、地域に根付いた場としてどのような開催方法が適切か?
また、私たちが「風景のカケラ再編集」というコンセプトを掲げて、継続的にこの場所を次の世代へ繋げていくにはどのような運営方法が良いか
を考えた答えの一つです。

今後、運営形態やお店の開き方は変化する可能性がありますが
詳しい活動内容は Instagramで随時発信していくので
チェックしていただけると嬉しいです!

PAAK STOCKは
皆様からの応援をされながら、ひとつひとつの成長を積み重ねていきます。

これからも私たちと一緒にこの場所を
お楽しみいただけたらと思っています。


皆様にお会いできるのを楽しみに。
2年目の私たちもどうぞよろしくお願いいたします!

ロゴマークのモチーフであるタンスの取手
宮崎県日南市 飫肥の川の形にも似ている


最後に

解体する建物を引き取ります


PAAK  STOCKでは、解体される建物を引き取っています。
info@paak-design.co.jp
 までお気軽にこ連絡ください。

●STEP1
解体するご予定の建物や、眠っている古道具がありましたら、ご連絡ください。事前にお話を伺い、調査を行います。

●STEP2
事前にお話を伺い、調査をした上で現地確認を行い、引き取り物の状態等を確認いたします。

●STEP3
現地にてお引き取りを行います。

協力してくださった方々

たくさんの方々に支えていただき、1周年を迎えられます。
ありがとうございました。


PAAK  STOCKについて



●2022年 リノベーション・オブ・ザ・イヤー2022  アップサイクルリノベーション賞受賞

●PAAK  STOCK   Instagram 

●PAAK  STOCK   HP

●運営会社 PAAK  DESIGN

●ご連絡先 info@paak-design.co.jp 

この記事が参加している募集

#この街がすき

43,597件