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おせっかいトラブルホイホイだった私が、支援者になるまで

こんにちは。えめです。

私は、人より人の感情を察知しやすいです。

あの人苦しそう、
あの人嫌そう、
あの人疲れてそう、
あの人嬉しそう、
あの人泣きそう

オーラでまず勘付き、顔見ればすぐ「あっ」ってなります。
(ただし、予想が外れる事もあります)

すると、ものすごく気になっちゃいます。

大丈夫かな?って。

辛そうだったらすぐ助けたくなります。


そして、両親がちょっと変わっているので、
ちょっと変わった方に抵抗感がないです。

一線引くのが人より遅い。
(警戒なさすぎて少し危ない)

一線引かずに、
脊椎反射のように感受性を発揮していると、

よかれと少し気にかけたことが、

大変な事態を引き起こすこともありました。

今回は、そんな私が支援者になっていった考えの過程の話です。


持続可能な援助と心配の板挟み

支援職でも、
「うわー大丈夫かな、なんかした方がいいかな⁉︎」
ってなる新人さんは、
私だけではなかったようで。

福祉では定型句のように
あなたが対象者と結婚するなら、なんでも支援してあげればいいよ。
って先輩が言います。


最初に聞いた時は、
「はぁ?冷たいな!」
って思いました。

しかし、肝心の持続可能な支援は見つからず、反論はできません。


当時、もやもやを抑えるのに有効だったのは、
祖母のセリフ。

「気になるならあんたが動いてなんとかしなさい。できないなら見過ごしなさい。」

祖母は、
医療系のお仕事をしていましたが、
人のことほっとけないタチで、

名ゼリフ残した割には、
祖母も全然「見過ごす」ことが出来ない人。

プライベートで生活切り詰めてまで人を助けたりもしていた祖母です。


なので、祖母の教訓が刺さります。

「できないなら見過ごしなさい。」

つまり

出来なくても仕方ない、その人の人生。
一線引いておかないと、
お互い共倒れになる。

という、支援者の悩みに対する優しさと、

出来る範囲を超えて助けるなら
身を切る覚悟をしなさい。

という、厳しさが響いてきます。

祖母の言葉の方が優しさを尊重してくれてる部分があり、モヤモヤを納得することができました。



…ただ、
なんっかこう…


「なんか違う感」も

ズルズルと感じていたのが正直なところです。


違う感が反応していたもの

その後、
本格的に支援を経験するうちに、

一部の支援に迷惑そうな顔をする方がいたり、
安全パイにはめ込もうとする支援に抵抗を覚える方がいたり、
「違う感」を刺激する場面がありました。

そして、自身の患者経験と照らし合わせて考え抜いた結果、
祖母の言葉のもう一歩先を学ぶに至りました。


それが、

気になっても、
その人の力でできるか見なさい。
タイミングを待ちなさい。
助けを求められた時初めて、
出来るなら自分がなんとかしなさい。
出来ないなら出来る人を紹介しなさい。
それも出来ないなら、見過ごしなさい。
その人の人生の選択権はその人のもの。

という考え方です。(オリジナル)

祖母は助けてあげる前提だったのですが、

助けてもらう側からすると、
自分でどこまで出来るのかということがかなり重要だったりします。

見てて欲しいけど、助けて欲しくない。
怖いから心配もして欲しくない。
ダメかもしれないけど、ただ、見てて欲しい。

そんな時があります。

だから、慌てず、見ておく

どんだけ大変な未来が想像できても、
日本では割とどんな状態でも生きていけるので、

本人の希望があるか、
救急搬送が必要になるまでは、
隣にいるだけ

腹を据える。

最終的にどんだけ大変な事態になろうとも、
そこからの、
本人の立ち直り力と、
私たちの援助が腕の見せどころ

「出来るだけ人生転ばせない」
という援助が良いわけでもない。

転ばないと出てこない選択肢もある

このように考えると、視点がいろいろ違ったんだなと感じました。


大切なこととは

持続可能な支援だろうが、
持続出来ない支援だろうが、
その人の人生を歩むのを邪魔しないこと

支援者が後でめんどくさいことになろうが、
当事者の人生には正直関係ない。

その人が失敗してもチャレンジしたいのなら、
その人の人生はチャレンジをするルートをとる。

あーしない方がいいよー
こーしない方がいいよー
とか、本人に不要と言われれば不要。

本人が痛い思いをする特権だってある。

だけど、
声に出そうが
出すまいが、
助けが必要と本人が感じたら、
すぐ助けが必要。

その判断には優れた観察力と、経験や予備知識と想像力が必要。

これまでに、どこまで本人を理解出来ていたかが何より大切。

そして支援の際には、

あるもの全部使って、
必要最低限の援助に留める。

自立を妨げてはいけない。

少しでも不必要に代わりに人生を歩んではいけない。

いつだって人生の主役は本人なのだから。

私達が辛いところを見たくないとか、
悪くなってはいけないとか、
そういうのじゃない。

本人の人生にとって、何が必要か。
本人が人生を歩くという経験が尊重されているか。

こういうことを考えるのが何より大切なのだと学びました。


最後まで見ていただきありがとうございました😊
そういう訳で、今では、
自分の人生と人の人生にしっかり線引きをしながら、
出来るだけ安心感を持って人生をチャレンジしていただく。
という支援をさせていただいてます。

利用者さんの中には、たしかに、よく分からないこと言う人もいます。
ですが、どんだけちんぷんかんぷんでも必ず言葉に理由があります。
その人のストーリーがあります。
徹底的に聞く。
ストーリーを徹底的に理解する。
自分がその人の行動思考をよりクリアに想像できるように。
そう、心がけています。(まだ未熟ですが)

利用者様達は、理解してもらえないことに嘆いています。
「徹底理解」
今、支援者が頑張る必要がある項目だと思います。
理解してくれないって泣く方が1人でも減りますように…。


いつもスキやフォローありがとうございます😊
また見に来ていただけると嬉しいです💕

えめ@新しい精神看護 挑戦中


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