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「理解する」を紐解く

長い前置きですが・・・


人は人とつながりを求める
それはなぜでしょうか?

動物的に人はひとりで生きることは
できるかもしれませんが、
かなりしんどいことになるのは
火を見るより明らかですよね・・・

よって人は集団で暮らすことで
生きながらえてきたといっても
過言ではないでしょう

そして人は群れようとする際に
必ず何らかの
コミュニケーションをとるものです

言葉や共通項が見つからない時のコミュニケーションは
縄張り争い(闘争)だったのかもしれません

現代においてコミュニケーションとは
会話
態度
文章
その他もろもろ・・・

その中でお互いの価値観や考え、気持ちを伝えて
自分を知ってもらうことになります

なので
コミュニケーション能力が高いと
人に愛されることが簡単になります


人に愛されやすくなると
自分のやりたいことがやりやすくなったり
物事がスムーズに運びやすくなったりします


一人でやるよりも多くの人に共感、共鳴するような
コミュニケーションをとることによって
自然とストレスも減ります


早くやるなら一人でいけ
遠くに行くならみんなでいけ

アフリカのことわざ


人は群れないと生きていけないのに
群れの中での関係性に悩むことがほとんどですからね
(人間関係ってやつですね・・・)


それゆえ
コミュニケーション能力が高いと
良いことが多そうですよね


コミュニケーションとは?


ではそのコミュニケーション能力で
私が考える最も強力な方法は何かというと

相手を理解することだと思います


例えば
両親に理解されない夢を語ったら
「家を出ていけーーー」
な〜んてことが起こります

そんなところに
「あなたの夢、素敵ですね」
ってなパートナーが現れたら
どうですか?
惚れてまうやろーーーってなりませんか?


そうなんですね。
いくら血がつながった親でも
理解できなければサジを投げます


しかし、見知らぬ人でも
「あなたのことを理解しますよ〜」
「わかりますよ〜」
「私も同じこと考えてました」
って言われたら
自分の居場所を見つけたような感覚になってしまいます


だから
理解されるって実は
ものすごい力を持っていると思うんです

今回はその理解について
少し深く考えていこうと思います。



理解とは?

理解すればいいと言われても
そもそも「理解」って言葉自体

聞き馴染みがありすぎて
深く考えたことがないかもしれませんし

理解=(イコール)わかること、わかってあげること

くらいで考えることが多いと思いますし
本来はそれで十分なんです

それだと今回の話が
ここで終わってしまうので
理解を少し分解して6つのフェーズ(段階)に分けてみました


今回の話を考える時には
理解しているな〜と思う人や
理解したいな〜って思う人を
思い出しながら考えてみると

少し考えやすくなるかもしれません

理解のフェーズを分けてみた


というわけで
理解の6段階(フェーズ)は以下の通りです


  1. 理解しようとしていない

  2. 理解しようとしているが間違っている

  3. 理解しているけれど相手に伝えられていない

  4. 相手を理解して伝えられている

  5. 相手以上に相手を理解している状態

  6. 相手以上に相手を理解して相手にそれを伝えている


順に見ていきます

1.理解しようとしていない

もちろんですが
理解するにおいて
一番段階としては低くなります

そもそも論ではございますが・・・

相手のことを理解しようともしていない
わかろうと努力すらしていない状態のことです

この場合は
いつまで経っても議論は平行線になりますね

例えば・・・
恋人から夫婦になってから
お互いの努力不足によって
それまでに構築した信頼や理解が
「永続的にあるもの」だと勘違いしてしまって

感情をぶつけてしまったり
相手の気持ちを考えずに言葉や態度を取ってしまったり・・・

今その状況であるのであれば
理解のことを知ることで
ここから新たに始めることができると
前向きに話し合うか
あるいは
もう無理だと諦めるか
の選択をすることが

お互いのこれからのためになりそうです


2.理解しようとしているが間違っている


相手を理解しようと努力はしている
けれどその理解が間違っていることってありますよね

相手のことを考えているがコミットしていない
想像をしているが行動で示していない
バイアスがかかっているような状態なので間違ってしまう

これは少し可哀想な状態です
なぜなら
相手のことが好きで一生懸命努力したり
理解しようとしているのにも関わらず
心理学的な部分が弱くて間違ってしまっている

例えば
きっとパートナーはサプライズが好きだろうと思って
一生懸命準備したり、計画を立てたりした
しかし
本番になった時に
実は相手がサプライズがあまり得意じゃなくて
あまり喜んでくれなかった
自分は相手が喜ぶと思い込んでいたから
こんなはずじゃないと
怒りや悲しみの感情になってしまう

みたいな状況ですね

これを解決する方法は
質問力とメンタライジング力という方法がありますが
少し話が長くなるので
また次回ということにしておきます


3.理解しているけれど相手に伝えていない

相手のことを深く考えて
本当の意味で理解しているけれどもそのことを伝え切れていない状態

例えば
相手が好きな食べ物はお寿司
その中でもサーモンが好き

サーモンの中でもアボカドサーモンが好き
特にあのお店のあのメニューが好きなんだけど
注文の時にアボカドとサーモンの間のスライスした玉ねぎは苦手だから
それを抜きにして注文すると喜ぶ
・・・みたいなところまで
きちんと理解しているのにも関わらず
それを自分が知っていて理解していることを
相手に伝えていないから
相手は自分の好きな食べ物さえわかっていないと思っている

この場合は
その理解していることを
どんなに小さなことでも少しずつ
シェアして行動に移していく

そうすることで
初めて相手は
「理解されているんだ」って思うことができる

だけど
「理解していること」を相手が受け取るまで時間がかかるかもしれないから
根気が必要か手段を変えて伝える必要があるかもしれないんです


ここで重要なのは「理解する」は

相手が理解されていると感じないと力を持たない

ということをしっかりと理解すること大切なことになります。


さて
ここまで3つお話しました

極端な話ですが
ここまでの「理解」には
力(パワー)がありません

なぜならば先ほどお話しした

相手が理解されていると感じていないから

ですね


それを踏まえまして
ここからの先の3つは
「力を持つ理解」を知って

それをどうしたら使えるのか?
使えたらどんな未来が待っているのか?

そんなことを考えながら見たら
より面白いと思います


4.相手を理解して伝えられている


相手の深い深層心理や
承認欲求を理解した上で
それを相手に伝えられている

これが出来たら相手はあなたのことを
信用しはじめてくれるでしょう

例えば
営業先で初対面の相手を前にして
いかに自分が相手のことを考えて理解しているか
相手の会社の深い悩みまで考えているか

表面上のホームページに載っている情報だけでなく
その会社の分析やリサーチ
(競合を比較して出てくる悩み、相手もまだ気づいていない理解等)
をしていく
それをどうやって伝えるのか?

自分の言葉で伝えるのがうまいのか?
資料を作って送るのが良いのか?
スキマ時間に見れる程度の動画にしてプレゼンしておくのが良いのか?

それをするだけで
他の営業マンとは比べ物にならないインパクトを残せます

他者理解こそ最強のツール

信用を割と簡単に獲得できる1つの方法ですね

5.相手以上に相手を理解している状態

人は割と自分のことを後回しにする傾向があります

過去の失敗や恐怖トラウマ的なことや
本当の悩み、将来向かいたい方向など
相手も漠然として理解に苦しむことや
後回しにしてしまう課題を理解してあげること

例えば
お金を稼ぎたいと心から思って
行動しているけれど
一向に稼ぐことができていない人がいたとして

それはどうしてそんな状態になっているのか?
本当に稼ぎたいと思っているのか?
いわゆるお金のブロックがかかっているのか?
それとも過去のお金の恐怖からくるものなのか?
恐怖とはどんな状態で、その恐怖を本人が理解しているのか?
・・・など

コーチングスキルやカウンセリング
あるいは相談という形で
相手の心理に寄り添っていくと

相手の深い部分がだんだんと見えてくることがあります

その深い部分を相手から引き出して
気付かせてあげることができたら・・・
その理解は力を持ちますよね

6.相手以上に相手を理解して相手にそれを伝えている

5を踏まえてまして
それを伝えることができることになります

純度100%、嘘偽りのない理解をして
愛情を持って相手に寄り添い
時には相手の感情さえもコントロールしてしまい
理解をじっくりと相手の深い部分に落とし込むように語る

はい
もはや詐欺師にも新興宗教の教祖様にもなれるレベルですが・・・
それくらいの力を持つことができる「理解」レベルになりますね


伝えると言ってもこの場合
かなり伝えずらいことも出てくると思います

なので先ほども出てきた
・質問力
・コーチング
・メンタライジング力
こういったスキルが必要になってきます

スキルと聞くと
「自分には難しい」と諦めることがあるかと思います

しかし
このスキルを手にするだけで
相手を理解してあげられることができ
そうすると
自分に返ってくることも大きくなることを考えると
難しくてもチャレンジする理由はありそうですよね

 

総括

いかがだったでしょうか?
ここでは「理解」を深堀することに重点を置いたため

そのさきの
どうやったら相手の理解を手にすることができるのか?
質問力とメンタライジング力とは何か?
相手の本当の能力を引き出す方法とは?

そこら辺にはあえて触れませんでしたが
機会があれば
そこも文章にしていこうと思います。

今回はまず
「理解する」について
改めて考えることで

最初に自分が思い描いた相手を
どの段階の理解をしているのか?

また自分のことを
「力を持つ理解」をしてくれている相手とは誰なのか?

ぼやけていたところが
少しわかっていただけたら
コミュニケーションや人間関係で
生きやすい部分が出てくるんではないかな?と思います

少しでも
これを読んでいただいた方のお役に立てたら幸いです

それではまた


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