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映画「狂い咲きサンダーロード」

「狂い咲きサンダーロード」
*1980年「Crazy Thunder Road」
監督 石井聰亙

同作品については、一切触れません、個人的なコトをぐたぐた書いてます


中高年(還暦間近)にもかかわらず、どうしてバイクに乗りたくなる

苛立ちや焦り、ましてや社会への反発でもなく、単なる興味と欲求、
さすがにこの年齢で「盗んだバイクで走り出す」わけにもいかず、バイク屋に中古を買いに行く
大型は無理だし、中型も免許取ってまで乗る気力も無く、だからといって原付きもどうかと思い、若い頃から気になっていたカブに決める、
しかし、なぜか店頭に並ぶリトルカブを買う
颯爽と街を駆け抜けるはずが、シフトチェンジをガチャガチャする荷物配達のおっさんなってしまった

せっかくなので、バイク体験記は「オヤジ、カブに乗る~終末への疾走~」のタイトルでどこかで書いてみようと思う


さて、バイクの映画、
「狂い咲きサンダーロード」である
今の若いヒトは知らないと思うが、

この作品は学校をサボってひとりで観た、バイク好きのヤンキーでもなく、ただ無気力な高校生、たぶん作品は何でもよかったと思う
その頃、現実逃避できる場所が映画館だったから
たくさんの観客でごったがえしているロードショーより、がらがらの小汚ない小屋でかかっている邦画が好きだった

この作品には、感銘も共感もしなかったが、そのエネルギッシュな勢いだけは感じた記憶が残っている

この時代、ATGを中心に若手監督が日本映画を変えて行く

しっかりと地に足をつけた問題提議する作品から、何かをぶっ壊すアナーキー的な作品まで、制作者のメッセージは強烈だった

思い付くまま
森田芳光「の・ようなもの」、大森一樹「ヒポクラテスたち」、井筒和幸「ガキ帝国」、相米慎二「台風クラブ」、金秀吉「君は裸の神をみたか」等々、かたっぱしから観てた

しかし、ずいぶん時間を経て、今や若手監督もベテランになり、残念ながら既に鬼籍に入られたる方もいる
「狂い咲き~」の山田 辰夫もお若くして亡くなっている

そりゃ、観る側もずいぶん歳をとる

私の好きだった作品は、映画秘宝や映画芸術で高い評価を受けるも、アンダーグラウンドの位置付けで、結局主流にはならなかった

わたしの人生も華やかなことなど皆無で、常に亜流の生き方だった気がする

AKIRAのような暴走老人にもなれそうに無いので、TOHOシネマまで、カブに乗って心踊る作品を観に行こうと思う、とりあえず3速で








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