映画「ハイキュー!!」をオヤジ(59)が観る、果たして飛べるか
中高生に混じってオヤジ(59)がひとり小さくなって劇場の隅で鑑賞する
「タッチ」や「キャプテン翼」掲載のサンデー、ジャンプを毎週読んでいたのは中高生の頃、それ以降、たくさんの漫画に触れたが、最終的にたどり着いたのは「ゴルゴ13」
いつからか、スポコンや青臭いモノが刺さらなくなった、これが老いというものかと自分を憂いたものだ
それが、この歳でひとり劇場に行ったのである
短期間ではあるが舞台である仙台に赴任していたこと、そして過去ほんの少しだけバレーに触れたことのある者として、心して観なければならぬ作品なのである
この作品、主人公の人物設定から、多様な登場人物、ストレートなストーリー、いやはや卓越してる
とにかく、この年齢でも単純に面白いと思わざるえない作品である
要所要所で使われるコーチや監督たちの独白的なセリフは、とてつもなく長い尺を取っているが、漫画・アニメ特性の時間の間を最大限に活用し、決して違和感など感じさせない
中高生の現役世代は、選手やマネージャー、応援団と同化して観ているのだろうが、この初老の観客は、監督たちの目線になるのである
数々の経験と実績を持つ老齢の指導者たちが、限界に臨む選手と対峙し、自らを越えることに何の躊躇もせず、その背中を押していく
その様は、次世代に大切な想いを継承していく責務を持つ我々世代の理想とすべきことなのである
劇場の隅で小さくなっている場合ではない
老齢でも、まだまだ飛ばねばならぬのだ
青葉城西 及川徹のセリフ
「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」
自己の才能を追及も開花もさせることもせず、まだ見ぬ未来を切り開く可能性のあったセンスを磨く努力も怠り無為に歳だけを重ねてきた者には、この若者たちに憧憬の情を走らすしかないのかもしれないが
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