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鎌倉紀行 2024年11月

ごきげんよう。紅野路です。

私は故郷を鎌倉と偽る程度には鎌倉にゆかりのある生い立ちをしているので(実際は鎌倉にほど近い神奈川県内の某所が出身地です)、何かの折に触れ、思い出したように鎌倉を訪れることが多いです。

先日、そろそろ紅葉シーズンかなと思い、友人とともに北鎌倉~鎌倉周辺を散策(?)してきました。

今回はその記録をば。

旅程を立てる(?)

今回の目的は一応「紅葉を見る」だったので、紅葉スポットから行き先を選ぼうと思っていました。

が!
私も友人も事前の下調べを怠るタイプで、やれどこに行きたいだのはあまり口に出さない。
どこかしらで八幡宮は行こうという話をしていて、この辺かな?というアタリを付けるだけ付けましたが、どうにもかっちりとは決まらない。

結局、私が「鎌倉らしいお昼ご飯……」という形でそこそこ雑に「けんちん汁って建長寺が発祥らしいからその近くでけんちん汁食べよう」という提案をした結果採用され、北鎌倉なら紅葉スポットもいくつか選択肢があるので、「行った先でお昼を食べながら最初の行き先を決めましょう、最後は鶴岡八幡宮に向かうような形で」という旅程も何もない行き当たりばったりなまま、北鎌倉に集合することになりました。

ちなみに北鎌倉はJR横須賀線・湘南新宿ラインのみが通っているので待ち合わせ時間を設定するとそれに間に合うようにするにはだいたい同じ電車になります。電車で合流して目的地を決めてもよかったかもしれない。

お昼ご飯を食べる

初手からお昼を食べるなど邪道かもしれませんが日々社会にもまれながら朝早起きをして鎌倉に9時集合みたいな胆力は我々には(友人を巻き込まないようにするなら私には)ありませんので、何も気にせず北鎌倉で集合したのち、目的地の点心庵へ。

11時開店のお店で、建長寺の隣にあります。
開店直後に到着したのですがすでに満席で、30分と少し待って席に案内されました。

さてけんちん汁を食べようと行きましたが、おそらくおすすめメニューと思しきけんちん汁とおにぎりのセットではなく、けんちんそばを頼んでしまいました。

実はメニューには鎌倉野菜のカレーもありまして、店内にほのかに薫るカレーのにおいでどうにも口がカレー寄りの気持ちになってしまい……悩みに悩んで注文をするときに友人に合わせてけんちんそばにしました。そこまでしか戻ってこれなかったよ……

けんちんそば

あとね、プリンとかパフェとかのデザートがおいしそうだったの……頼んじゃったの……

苔パフェなるもの

私が頼んだ苔パフェ、何事かと思われるかもしれませんが、お店についているお庭をイメージしたものらしいです。
「お庭がついているのでもしよかったらぜひ」と言われたので、お料理が来るまでに苔むした風情あるお庭をさらっと眺め、ろくに次の行き先の話もせずに完食。

まったくもって行き先が決まっていない。

食事を終えてからやっと「次どうしようか」という話題になり、北鎌倉の紅葉スポットと言えば、建長寺(お店の隣!笑)や円覚寺(北鎌倉駅を降りてすぐのお寺なので一瞬見えた)などもあったのですが、道すがらあまりピンと来なかったので紫陽花寺と名高い明月院に行くことにしました。

実をいうと、すでに道中で見えた寺社からはあまり紅葉の気配が感じられず、もしかして紅葉には少し早かったか?という気持ちも少しありました。
後から知ったのですが、実際鎌倉の紅葉は11月下旬~12月上旬、むしろ12月が本命らしい。
つまり今からでもまだいけます。

5~6年前にも同じ時期に紅葉を見に来たことがあって、そのころは紅葉もしていたのにな、なんていう記憶違いなのか温暖化の影響なのかどちらもなのかわからずじまいではあります。

明月院へ

さて事前知識で紫陽花寺は紅葉も有名ということは知っていたのですが、紅葉シーズンより少し早いのは失念しておりました私たち、あまり紅葉らしい紅葉は見れませんでした。
それでも明月院の本堂の丸窓やささやかな枯山水の庭園など、いかにも日本趣味らしい(日本なのですが)、鎌倉にしてはちょっと京都っぽさもあるというか……私は明確に鎌倉と京都の雰囲気は違うと思っています。

本堂の窓
枯山水庭園

ちなみに全く紅葉が見られなかったわけではなく、わずかながら色づいており、個人的には満足しております。

紅葉

総門の外にある茶々橋?にいるうさぎと亀の像がかわいかったというところで明月院は〆。

かわいいうさぎと亀

突然の修行

これだけではもちろん物足りず。あまり紅葉はしていないかもしれないということで、次の行き先をどうしようか悩んだ結果、紅葉目的は一切関係なしにただ観光とご利益目的で銭洗弁天に行くことに。
ルート検索をしたところ、明月院から歩いて30分程度、電車を使っても結局鎌倉駅から徒歩25分程度だったので、道すがら他の寺社もありそうだし歩いていくことに決定。

ほとんど道なりのため、途中浄智寺などを眺めつつ、テクテクと歩いていたのですが、どうも様子がおかしい。

恐ろしいことにハイキングコースを歩いていたらしい。

葛原岡・大仏ハイキングコース

葛原岡・大仏ハイキングコースだったらしく、かなりの山道を行くことになりました。

途中で「これやばいぞ」と気づいたときには時すでに遅し。
後から調べたところ、「標高160mほどで、歩きやすい服装であれば初心者でも大丈夫」とのこと、友人はスニーカーだったのでまだしも、私はヒールのショートブーツで約20分ちょっとの山道を敢行。もはや修行です。
だいぶ無茶。

途中山頂に休憩のできる広場があり、さらにそこで気付いたのですが、私が曲がり角を一つ見落としていて、想定のルートの横道を行った結果ハイキングコースになってしまったようだということが発覚。友人には申し訳なさすぎる……。
友人「この道だったから、山頂?からいい景色見れたし大丈夫だよ」

途中で見えた眺め

銭洗弁天へ

ハイキングコースを歩いたと言いましたが、銭洗弁天はそのハイキングコースの途中で立ち寄れる形になっており、慌てて山を下りて銭洗弁天へ。
実際の寺社としての名前は鎌倉銭洗弁天宇賀福神社という名前だそうです。

銭洗弁天

奥の洞窟の湧き水でお金を清めると何倍にもなって戻ってくるという言い伝えがある神社。

社務所で線香・ろうそく・お金を清めるざるを購入していざ。
そこそこ人も多くて写真などは撮っていないのですが、この手の体験型参拝(?)はあまりないのでちょっと楽しかったです。

鶴岡八幡宮へ

銭洗弁天を出て、時刻は14時半前、ハイキングコースを乗り越えた私はアドレナリンがどばどばだったので恐れることなく徒歩で銭洗弁天から鎌倉駅方面へ。だいたい銭洗弁天→鎌倉駅は25分程度かかります。

鶴岡八幡宮へは若宮大路を通っていき、帰りがけに小町通りを通るルートにしました。

私は初詣も鶴岡八幡宮に行くのでずいぶん行き慣れた場所ですが、今回11月、七五三のお参りのお子様方の多いこと。
若宮大路の桜は葉が落ちてさみしげではありましたが、晴れ着で歩くお子様方がとてもかわいらしくていいものを見たなと思いました。

更には偶然、舞殿で結婚式を挙げるところに遭遇しました。

式の準備がされた八幡宮舞殿


お嫁さん、白無垢に日本髪がとても似合っていました。
おめでとう、皆様に幸あれ!

ちなみにおみくじをひいたところあっさりと凶を引きました。
「お前が今不運なのはお前だけのせいじゃないけど、お前の頑張り次第で抜け出せるかが決まるから慢心せずがんばれ」
あまり不運な自覚はありませんが身を引き締めていきます。

凶のおみくじは境内に凶のおみくじ専用のポストのようなものがあり、そこに据えてある破魔矢?の鏑を持つことで強に転じさせるみたいなスポットがありました。うろ覚え。
今回のお参りは何だか体験型が多いなあなんて思いつつ。

小町通りを歩く

日も傾く頃合い、足の疲れも出てきたので鶴岡八幡宮を出た後は小町通りでカフェに行ったり、おみやげものをちらっと見たりして、のんびり一日を終える流れに。

これと言って特筆するようなことはなかったのですが、小町通りはちょっと食べ歩きの誘惑が多いですね。

先にカフェでゆっくりしすぎてしまったので「さっきも食べたしいいかなあ」「足もつかれているしいいかなあ」でスルー率も高かったのですが、「あれは何だろう」で足を止められることもしばしば。次はもう少し食べ歩きしたいなとか思っています。

あと小町通りの入り口?(駅側に近い方)の10年以上あったであろう雑貨屋さんがなくなっていてびっくりしました。
それなりにお店ができたりなくなったりしているのは知っていましたが鎌倉に来るたびに視界の端に見えたお店がなくなっているというのはまさしく感慨深いものがありました。

夕暮れとなり今からどこかへ行こうという時間もなく(寺社は閉まるのが早いのです)、次は今回いけなかったエリアにでもという話をしつつ解散。

鎌倉紀行総括

  • 目的があるならシーズンがあっているかはちゃんと確認したほうがいい

  • ただ、鎌倉はいろいろあるので行き当たりばったりでも楽しい

  • 山に囲まれているので足元はスニーカーのほうが良い

  • あるいは道を間違えない

  • 何度も来ている場所だけど今回も楽しかった(!)

何かの参考……になれば幸いです。


今回初めてPCから地の文を書いてみましたが、思いのほか文章が長くなりやすいですね。
画像は後からスマホで後付けしています。

たまにはこういう記録もいいよね。

もうじき11月も終わり、12月は師走というだけあってすでに仕事や何やらの予定で詰まりきっていますが、どうなることやら。

それではまた。

2024.11.27
紅野路

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