見出し画像

恋愛面から切りとったわたし

てとです。

自分で自分を掘り下げるために、とりあえず主観的に…というか思い出すエピソードに引っ張られるままに、読む人を置いてけぼりどころか、自分さえ置いてけぼりで書いているので、違う断面違う軸から掘り下げても面白いなと思いました。


恋愛で言うと初恋はCCさくらの小狼くん。5歳くらいか。2次元の相手を好きになってしまってどうしようも無いことを、幼いなりに必死に悩んだ記憶がある。未就学児のくせに次元の壁は越えられないことをちゃんと分かっていたのです。夢がない。


次の記憶は小学校で何故か6年間ずっと一緒のクラスだったKくん。イケメンで、絵が上手で、頭も良くて、サッカークラブに入っていて、明るくてちょっとヤンチャな感じ。スクールカースト上位!そして今思えばきっと将来もエリートコース!女の子にもモテモテ。


12歳にもなればもう少女コミックとかのちょっとえっちみのある漫画どころか、性描写ガッツリのBL小説や、ネットではからずも知ってしまった同人ワールドで、デートやチューの先の、えろの知識もばっちり備えていた。(今の子どもたちはフィルターに守られて可哀想もとい幸せだな。)

にも関わらず、Kくんに対してはピュアッピュアで、暴君にも関わらず「おつきあいしたい」「独占したい」という気にもならず、バレンタインのチョコレートは友達に頼んでポストに入れてもらうだけで、直接好意も伝えずそのまま転校しました。



12歳のまま転校した先でも暴君だった私。田舎の純朴なクラスメイトたちは目新しさからなのか「ちょっと都会からきたなんか雰囲気が違う子」を受け入れてくれた。1クラスしかないずーっと同じメンツの学校だったので、男女に雰囲気の差はなく幼稚園の延長のような感じだった。


転校して全員の顔と名前を把握して、ひとり物静かな男の子が気になっていた。仲良くなった女の子に「あの子が気になる」と言うと「えっ!その子は私たちの仲のいい〇〇ちゃんの好きな子だよ!」と顔を青くさせてしまった。

普通ならばここで「えっ…〇〇ちゃんも…どうしよう…」と恋愛と友情の狭間で悩むであろうところを暴君の私は「へえーそうなんだ!」で終わった。

勝てる勝てないとかでもなく、〇〇ちゃんとの友情を心配するでもなく「同じ色が好きなんだね!」くらいの感覚でいた。

あらまあ、可愛らしいこと、とそこで終わらないのが暴君である。


夏休みに転校して秋に修学旅行に行った。
1日目の夜宿泊先の階段で友だちと談笑していた気になる彼を見つけるやいなやいきなり

「すきです!!!!!」

と叫んで、直前の水族館で買ったお揃いのペンギンのステンドグラス風栞を渡すだけ渡して、女子の階である2階へ走って逃げた。

誰にも相談せず、何も考えず、感情のままに人生で初めてのガチ告白。

恐らくそれまでは無かったガッツリの「男女の恋愛」要素がクラスで発生したことにより、クラスメイトたちはお祭り騒ぎ。

あれよあれよと2人とも群衆の真ん中に引きずり出されて「返事は!返事は!」とはやしたてられたが、告白も言い逃げするような私は勿論羞恥心に負けて全力で逃げて場を白けさせた。

周りにヒューヒューとか言わせながら何となくくっつき、なんか多分付き合ってる感が出て、後日相手からも「すき」を頂戴して無事カップルが成立した。

そしてその結果、男女に良い意味の差が発生し、クラスは恋に恋する恋愛フィーバーとなりカップルが数組でき、何名かの玉砕者を生みだした。

そして初彼くんを好きだったおませな〇〇ちゃんも、友人達の好意を知って青ざめてた友だちも、それ以降もなんか普通に遊んでくれていた。

というか暴君の私はトンビに油揚げを攫われた〇〇ちゃんの気持ちなど気にもとめなかったので、彼女の変化についての記憶が一切ない。本当にひどい女だ…


そしてなんと驚くことにその後同じ中学にあがり3年生までお付き合いが続く。

彼が中学になって入った部活がハチャメチャに忙しく、盆暮れくらいしか休みがないためデートなんて滅多にいけなかった。地元の夏祭りへのデートは浴衣を着てめかしこんで、ドキドキしながら手を繋いだものだ。ああ青春。

彼は携帯をもっていなかったとはいえ、学校で話すなりPCでメールするなりすればいいものを、小さなメモにお手紙を書いて、お互いのげた箱に入れて文通をしていた…!(つい最近片付けをしていたら、そのお手紙が発掘されて悶絶した。)

そして何より男女ともに性欲真っ盛りの中学生である。

周りのやんちゃな子たちは経験者までチラホラあらわれだしたというのに、我々はついぞチューもハグもしなかったのだ。中学校3年間付き合っておててを繋ぐだけ!ハァーッ!当時の彼は本当に大事にしてくれたのだなあと思う。ありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?