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がんになった時、生命保険の付帯サービスは本当に役立つのか?/腎臓がんに罹患して思ったこと(無料記事)

はじめに

ぴーめんです。
今回の腎臓がん罹患を通じ
生命保険の付帯サービスについて、
保険業界の人間として振り返ってみました
ので
思ったことを文章にしました。

私の腎臓がんの闘病記については
以下の記事をご覧いただきますと幸いです。

さて、本記事では…
私のこの度の経験の時系列に沿いながら

各タイミングごとに役立つ(と思われる)
各保険会社の提供する
代表的な付帯サービスの紹介と

付帯サービスの代わりに活用できるもの
について紹介していきます。

特に生命保険業界で仕事されている方で、
付帯サービスを特に案内することがない方には
それなりに有益な内容になっています。

また、そうではなく
ご自身や大切な方ががんになってしまった方
にとっても役立つ内容だと思います。

本記事の目次は以下の通りです。

そもそも・・・生命保険の付帯サービスとは?

皆さんは、生命保険は
一体どんな時に役立つと思いますか?

一般的には

万が一(死亡時)の時や、
病気やケガをしてしまった時

が浮かぶのではないでしょうか?

したがって、ケガや病気をしなければ…
実は保険会社というのは生涯において

"単に保険料を支払う先"でしかない

というイメージ
を持つ人が少なくありません。

そんな生命保険会社が

"死亡時に保険金を支払う時
にしか登場しない"

というイメージから脱却し…

"常日頃からお客さまに寄り添っている"
というイメージを世間に抱いてもらうために
生まれたサービス

が付帯サービスと言われています。
(こちらは私観も混ざっております)

この付帯サービスというものは、
具体的には健康相談ダイヤルをはじめとした

『保険金・給付金の請求に関わらず、
常日頃から使うことのできるサービス』

を指しております。

各サービスの詳細内容は
各社で細部が違っておりますが

主要なサービス内容としては…

・健康相談ダイヤル
・セカンドオピニオンサービス
・がん相談サービス
・糖尿病サポートサービス

などが存在しております。

実は、これらはいずれも
個人向け会員で会費を支払うと
意外と高額なものが多いと言われております。

参考

従って、
サブスクを利用するために
保険に最低保険料で加入する

という事例も筆者は目にしております。

さて、それでは…そんな付帯サービスは、
私が実際にがんになって役立ったのか?

また、付帯サービスの代わり(類似するもの)には一体どんなサービスがあるのか?

も含めて、今回の経験から知り得たことを
記載していきます。

1.お腹の痛みから偶然のがん発覚

私の腎臓がん発覚のきっかけは、
深夜に強烈な腹痛が起こったことです。

その際、私は盲腸かと思いましたが
搬送先の病院では「単なる腸の炎症」
だと診断が為されました。

最終的にこの痛みと腎臓がんに
関係性はなかったものの…

この腹痛のおかげで精密検査をしたことから、
がんが発覚したことになります。

1-1.24時間健康相談ダイヤル

深夜2:00頃。

妻も寝ていて、相談できる人がいないのに
身体はこれまで体験したことのない腹痛で
どうしようもない不安がのし掛かりました。

そんな切羽詰まった状況の中、
24時間電話相談できる付帯サービスの存在は
とても大きかったです。

こちらのお陰で、人と話せただけでも
気分を落ち着かせることができましたが

それ以上に…
救急車を呼ぶことを決意させてくれたのは
とても大きいと思います。

これで、救急車呼ぶことを躊躇って

結果そのまま
腎臓がんに気付かないまま放置していたら…
と思うとゾッとします。

ただ、#7119というダイヤルを使えば
救急車を呼ぶべきか相談することは可能
ですので、以下に参考リンクを貼付致します。

2.治療手段の確定

2-1.セカンドオピニオン

私のケースは幸いにも
最初にかかった医療機関が偶発的に
がんを見つけてくださったうえ、

当該医療機関にダヴィンチ
(ロボット支援による腹腔鏡手術のこと)

があったことから、セカンドオピニオンを
使うことはありませんでした。

しかしながら、特に腎臓がんにおいて
さまざまな方の闘病ブログ等をみていると
セカンドオピニオンの重要性を感じるような
記載をいくつか見かけました。

ここで一度整理なのですが
腎臓がんの代表的初期症状は

・血尿
・下腹部の痛み など

と言われております。
このようなことから…

残念ながら医療機関によっては

尿管結石と誤診されてしまうケース
を何度か見かけました。

(流石に今は減ってきていると思いますが…)

そして、痛み止め等を処方され、
数日過ごしたら元通りになり・・・
そのまま暮らしていると

数年後、突然深刻な症状が起こり、
病院にかかると、すでにがんが進行している…

という恐ろしいケースも見られました。

(繰り返しにはなりますが、こちらは私が腎臓がんの闘病ブログ等を読み漁っただけに過ぎないため、あくまで私観でしかない点をご容赦ください)

このような事例を見た上で顧みると、
改めてセカンドオピニオンの存在は
重要だと確信しております。

この選択肢が頭の片隅にあるだけで、
納得いかない時や不安な時。

フラストレーションを解消できますし、
確かな治療に移ることも出来、その後の
QOLに多大な影響を与えかねません。

先述のような、
予兆はあったのに対処できなかった…
恐ろしいケースも防ぐことができると思うと、

生命保険業界にいる人間として、この仕組みは
さらに認知度を高めていかなければならない
使命があると、真摯に受け止めております。

3.がんと宣告されてからのケア

がんだと宣告された後、
とにかくスマホを手に取り

『腎臓がん 5年生存率』
『腎臓がん 予後』
『腎臓がん 再発する可能性』

などをとにかく検索し、
「調べては不安定な精神状態になる」
という負の循環を繰り返しました。

これを『検索魔状態』だなんて言うようです。

闘病記でも記載しましたが、
この時の精神状態はとにかく孤独です。

外に出ると、明るく楽しそうな若者は…
まるで別世界の人間のように見え

自分の家族すら、
なぜか遠い存在に見えてしまう。

それほど
「がんというものが体にあるのか、ないのか」

それだけの違いで
別の世界に生きているような感覚になり
とても辛い心境だったのを覚えています。

3-1.がん専用相談ダイヤル(相談サービス)

この時に、がん相談サービスの存在をもう少し
意識していれば良かったと後悔しています。

不安で寝られない時、
がん以外のことを考えることができず
昼間も何事も手につかない時…

専門家に電話相談することができる安心感
は非常に心強いのではないかと感じます。

ただ、こちらについては
付帯サービス以外の様々なサービスや
集まりがあることを知りました。

3-2.医療機関のがん患者向けサロン

一つは医療機関(大規模)の
がん患者向けのサロンです。

普段通う医療機関内で、
がんに精通したスタッフを通じ、
以下のように対象者を分け

・がんと言われて半年くらいの患者
・再発、転移した患者
・婦人科がんの患者
・誰でも参加可能

週替わりにテーマで分かれ、
スタッフの方に心身について相談することが
できる、といったものです。

自身の通っている医療機関内で、
対面で相談できる機会がある安心感
は大きいと思いましたし

「他にも悩んでいる人は沢山いるんだな」
と少し肩の荷が降りたことを覚えています。

3-3.がん哲学外来

また、中には
がん哲学外来というものもあります。

がん哲学外来とは…

多くの人は、自分自身または家族など
身近な人ががんにかかったときに
初めて死というものを意識し、

それと同時に、自分がこれまでいかに生きてきたか、これからどう生きるべきか、
死ぬまでに何をなすべきかを真剣に考えます。

一方、医療現場は
患者の治療をすることに手いっぱいで、
患者やその家族の精神的苦痛まで
軽減させることはできないのが現状です。

そういった医療現場と患者の間にある
“隙間”を埋めるべく、
「がん哲学外来」が生まれました。

科学としてのがんを学びながら、
がんに哲学的な思考を取り入れていく
という立場です。

そこで、隙間を埋めるために、
病院や医療機関のみならず、
集まりやすい場所で、立場を越えて集う
交流の場をつくることから活動を始めました。

https://gantetsugaku.org/concept/

こちらの活動は全国各地で実施しており、
事前予約して参加することが可能です。

電話やかかりつけの医療機関で出来るものではないので、参加には若干のハードルが上がるかもしれません。

ただ、
このような集まりがあることを
知れただけでも、心の拠り所が生まれた安心感
を得られた
ことを覚えています。

また、筆者もがん哲学外来カフェに
参加させていただく予定です。

3-4.患者会

また、患者会というものもあります。

がんの悩みは
同じがん患者のみにしか
本質的に理解してもらえない。

私自身、
このように真剣に考えていた時がありますし、
今も時折そう思うことがあります。

そのような心情を持っている時は
患者会の交流というのはとても頼れる存在に
なるのではないかと思いました。

(参考リンク:腎臓がん 患者会)

4.おわりに

保険の付帯サービスの存在を
知っているかいないかの違いは
非常に大きいのではないかと思います。

代替できる仕組みは確かにありますが、
電話一本で手軽に相談できる、不安で眠れない時に専門家に話を聞いてもらえる。

これらサービスがもたらす安心感の価値
というのは、実際にこのような経験を
しないことには分かり得ませんでした。

また、何より
セカンドオピニオンについては
重要性が高いことを再認識しました。

「がんなのに、他の病気だと診断されて、
間違った治療をされてしまったら…」

その間にもがん細胞は大きくなり、
転移してしまうかも知れない。

正しい治療手段を取ってもらうことの重大さ。

当然のことではありますが、
この立場になって痛感しました。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

昨今はこの度の腎臓がん罹患より、
更新頻度やリプライが低下しつつ
フォロワーの皆様方にはお詫び申し上げます。

体調と兼ね合いながら、
今後も有益な情報発信ができますように
努力致しますので、よろしくお願いします。

また、
Xで私ぴーめんをフォローされていない方は、
是非フォローいただきますと幸いです。

過去の投稿内容等を遡って頂きますと、
生命保険に関心がある方には
それなりの読み物になるかと思います。

今後はnote等も交えながら
情報発信していきますので、
今後ともよろしくお願い致します。

最後になりますが、
本記事が参考になった際は、
「スキ」をお願いいたします。

また、感想やリクエスト等もございましたら
ぜひコメントもよろしくお願いします。

今後とも、
ぴーめんをよろしくお願い致します。

(関連:がん闘病記)

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