【ユンゲ・フライハイト紙】更新: クランプ=カレンバウアーが次期首相候補を断念し党首も辞任する

2020年2月10日
ベルリン発: キリスト教民主同盟党首のアンネグレート・クランプ=カレンバウアーが、キリスト教民主/社会同盟の首相候補となることを望まない、と説明した。さらにはdpa通信社によれば、午前中の幹部会議において、党首の地位を止めることも伝えたようである。

このザールランド出身の党首が語ることによれば、キリスト教民主同盟のうちに、左翼党やドイツのための選択肢との協働についての不透明な関係があるということである。同時に彼女が強調したのは、いずれの政党とも協力をすることを拒否するということである。だが彼女は夏に行われる首相候補者の立候補のプロセスをオーガナイズすることを望んでいるらしい。連邦首相のアンゲラ・メルケル(キリスト教民主同盟)は、この点について、クランプ=カレンバウアーが防衛大臣には留まることに言及している。

自由民主党の政治家であるトマス・ケメリヒがテューリンゲンの州政府首相に選挙された手続きの後で、このキリスト教民主同盟の党首は、批判にさらされていた。ケメリヒは、自由民主党とキリスト教民主同盟とドイツのための選択肢によって選出されたのである。このような背景から、クランプ=カレンバウアーは、自らの党を把握できていないと批判されていた。

メルツはこの過程について控えめにコメントしている
キリスト教社会同盟のMarkus Söderは、ツイッターにおいてクランプ=カレンバウアーの辞任について遺憾の念を表している。「だがキリスト教民主同盟の内実的あるいは人間的な編成を、根本的にはっきりさせることが、いまは必要なのである」。かつての統一会派の長であるフリートリヒ・メルツは、まずは控えめに考えを表明している。「このような状況にあっては、拙速に何かを語るよりは、慎重に考えをめぐらせるのがより重要である」、彼はこのようにdpaの記者に語っている。

健康相のJens Spahnは、自分の党首の決断を礼賛している。「私はこの予期せぬ決断に対して大きな敬意を払っている。党の指導部と首相職の分離というのは困難な状況であった」、Spahnはこうツイッターに記している。キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟が再び共同作業をできたのは、クランプ=カレンバウアーの功績であった。「私たちの団結が、またいまは私たちの基本線でなければならない」。

Werte-Unionの長は、党員による候補者インタヴューを要求している
ドイツのための選択肢の党首イェルク・モイテンは、このキリスト教民主同盟の政治家の歩みを、「彼女のまずい振舞いのもっともな結果である」としている」。だが彼によれば、キリスト教民主同盟のもともとの問題は、メルケルなのである。彼女が政治の場から身を退くことによってのみ、キリスト教民主同盟は刷新されうるのである。

Werte-Unionの長であるAlexander Mitschは、この決断への満足感を表現している。彼によれば、クランプ=カレンバウアーは、自らのキャリアプランを後回しにして、成功の約束された解決への道を開いたのである。それと同時に彼は、この次期首相候補者に対する党員によるインタヴューも要請している。Mitschはdpa通信に語っている。「私たちは、フリートリヒ・メルツこそが卓越した首相候補者であるという意見である」。

ブランデンブルク州のキリスト教民主同盟の議員Jana Schimkeは、t-onlineを通じて、党首をめぐる「宙づり状態の政党」に終止符が打たれることについて喜びを表現している。キリスト教民主同盟における路線対立によって、状況は「私たち議員にとっても、党の構成員にとっても耐えがたいものとなっていたのだ」。党首のための候補者の問題は、あらたな左派と右派の闘争を燃え上がらせてはいけない、と彼女は強調している。

https://jungefreiheit.de/politik/deutschland/2020/kramp-karrenbauer-verzichtet-auf-kanzlerkandidatur-und-gibt-vorsitz-ab/

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