カラフルな世界を自分の目で見たくて【タイ・チェンマイ】
タイのチェンマイは、色鮮やかな街だ。東南アジアにいると、オレンジや黄色の明るい色をした花が目立つ。よく晴れた青い空とのコントラストが大好きで、そんな写真ばかり撮ってしまう。
わたしがサングラスはあまり好きじゃないなぁと思い始めたのは、可愛くてちょっと奮発したものを買ってからだった。
いいものを選んだのには理由がある。
ベトナムにいた時、同僚のハーさんにいつも「身に付けるものはできるだけいいものを買って、長く使った方がいい」と、言われていた。ハーさんは、COACHのサングラスを使っていた。ベトナムはコピー大国なので、「ハーさんのものは本物?」と、一応聞いたら「これはアメリカへ行った時に買ったものだから本物だよ」と、ぷんすか笑いながら言っていた。
ハーさんの身につけているものは、なんだかどれも素敵に見えた。じっくり選んで、長く大切にしているものだということを知っていたから。「その指輪、可愛い」と言うと、「これはね、2010年に買ったもの」というかんじで、いつ買ったものかを明確に覚えていた。
「今は自分に合っていなくても、持っているうちにそれに追いつくものだから」
ということでわたしは、チェンマイのおしゃれなショッピングモールで見つけた、べっこうの気に入ったサングラスを買った。
なぜサングラスが欲しくなったかというと、東南アジアはどこも暑くて眩しくて、日に焼けるのでこのままではまずいと思ったからである。
ベトナム人の友達は、「日本人の白肌が羨ましい!」といつも言う。ある友達に、最近日焼け止めを塗ることをすっかり忘れてしまっていると漏らした。
するとその友達から毎日、「エリ、今日はちゃんと日焼け止め塗ってる?」と、確認の連絡が毎朝のように来るようになったのである。
上の写真は、ハーさん(左)とミーちゃん(右)。バイクに乗る時の日焼け防止対策が半端ではない。
そんなこんなで日焼け止め防止にサングラスを買ってみようと思い立った。
しかし買ってから何度かつけてみる。そして気付いた。
わたしは、サングラスがあまり好きではない。
確かに楽だ。目を細めなくてもいい。こんな楽チンな世界があったのかと、最初は衝撃だった。
でもサングラスをかけると、せっかくのカラフルな景色にスモークがかかる。
どうしたら良いものか。
そんなこんなで、わたしのお気に入りのサングラスはいつも、バックの中に眠っている。
〜チェンマイの写真と日常〜
さいきん、眠れない夜が続いた。悩み事ではなく、ホテルのおじさんの「おかげ」と言っておこう。
ああぁ、こんなドアップで。わたしが夜にホテルの1階でパソコンをいじっていると、必ずコーヒーを淹れて持ってきてくれた。帰ってくるといつも「おかえりなさい」と、覚えた日本語で礼儀正しく会釈してくれた。
優しさをもらうとやっぱり嬉しいな。
お別れの時に、ドリップのベトナムコーヒーをあげたら、「飲まないで、ずっと持ってる」って言ってた。(もちろん必死なジェスチャーで。)
お返しにいつもの、へんなグミをくれた。
チェンマイの代官山、ニマンヘミンエリア。MAYAショッピングモールがある、チェンマイのいちばん洗練されたエリア。日本の原宿以上の原宿。
おしゃれすぎて、ハノイに慣れてしまっていたわたしはソワソワした。このエリアでアサイーボウル食べたら900円だった。ああ、何回タイ料理食べれるんだ(涙)
でも、ここで将来住みたい家を見つけた。2階から滑り台で降りれる。
ちょっとローカル色が残る、旧市街エリアが好きだ。どんなに普通のローカルのお店でも、看板だけはおしゃれでモダンだったり、外観がとんでもなく可愛いパステルカラーの家から地元の普通のおじいちゃんがぺたぺた裸足で出て来たりとか、なんなんだろう。
チェンマイの街全体を牛耳るデザイナーがいるのかな。
隙がないニマンヘミンエリアよりも、こういう日常が溢れ出ちゃったような旧市街の感じが、好きだな。できあがった街よりも、こういう素朴な感じがいい。だからハノイが好きなのかもしれない。
チェンマイという街は、どこか商業的なかんじがする。
ウォールアートが街中のあちこちにある。しかもハイクオリティ。ハノイにいたとき、フランス人のウォールアートやっている人に会ったことがある。夜中にこっそり描くと言っていた。
昼間は何もなかった真っ白なかべに、朝起きたら絵が描かれているなんて、なかなか面白いなと思う。自分の家の壁だったらちょっとやだけど。
チェンマイは街中に寺院がある。バンコクみたいに離れていないから、見やすい。
雨季というけど、ずっと雨じゃないからよい。ホテルも安いし、観光客も多くない。
川の近くは、やっぱりどの街も大人っぽく見える。
つづく
いつも見てくださっている方、どうもありがとうございます!こうして繋がれる今の時代ってすごい