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何なのかわからないんだけどねえ、何かが変化している。

めずらしくスーツを着て、道を歩いていた。ハノイの観光地である旧市街をスーツを着て歩く人なんてあまりいないから、不思議に思ったのかもしれない。マレーシア人の家族が、わたしに話しかけてきた。

「英語話せる?」「バーベキューの美味しいお店、知らない?」「いつも歩いてカイシャまで行ってるの?」「何分かかるの?」「ベトナムに住んでるの?」それはもう、どんどんでてくる質問。ハノイのオススメのバーベキュー屋さんを教えてあげたら喜んでいた。よくあるようであまりない、出来事。

今日は、カイシャの役員が本社からきていた。正直わたしは、偉いとか、社長だからとかで海外をとび周り、いい暮らしを楽しむ人のことをあまり身近に感じられず、現場にいない人のことにあまり興味がない、というか。年功序列で上にいるような人のことをあまり好きでは、ない。というのがホンネだった。

わたしのような歳で、大きなカイシャの役員の人と話すことができたりするのは、もちろんとても尊い経験であるし、海外にいるからこそできる経験であると、おもう。ハノイで1番高級な日本食レストランで、せっかくベトナムに来たのだからベトナム料理を食べなさいよとおもいながらも、今後の話をしたり、カイシャのビジョンだとか、そんな話をした。拘束されることがあまり好きでないわたしはいつものような定型文で100点満点の答えを返す。


帰り道、ハーさんが家の近くのバーに行くというので、ついでに途中まで車に乗せてくれた。(つまり、ハーさんが呼んだUberのこと。)ハーさんの横で鼻歌を歌って呑気に車の外を眺めていたら、ハーさんがわたしに話しかけた。「えりちゃんは、仕事を辞めたいと思ったこと、ある?この仕事は、楽しいけど、大変だよね。」

ハーさんは、食事会の中できっとわたしが頑張ってお酒を注いで話を振りまくる役員に対する反応をみて、無理してるのかな、とか、おもったのかもしれないな、と思った。(笑)ベトナムで生きていると、あまりやらなくなるから。ハーさんは、そういう人の変化にとても敏感だ。

わたしは何も話さなかったけど、ハーさんは続けて話した。「もし、仕事をやめようとか思っていたとしても、6月までは続けなね。そしたら、ボーナスがもらえるから。1年間、頑張ってきたでしょう?わたしも、いつもそうやって頑張るの。そしたらまた、その次まで頑張ろうって、思うの。日本人は、辞めるのに最後にお金もらったら悪いとか思うんでしょう?そんなの馬鹿らしいのよ。自分が頑張って来たんだから最後まで図々しく自身を持つべきだと思うわ。」

わたしは正直、仕事を辞めることは別に頭になかったのだけど(笑)、ハーさんのこの考え方は好きだとおもった。ハーさんがこの話をしたのは、何か、理由があったのかもしれないな。

カイシャの役員が今、本社から来たことにも、マレーシア人のファミリーが、わたしに突然話しかけて来たことも、ぜんぶ、何か理由があったんだろうな。


って突然何が言いたいのかわからないのだけど、今日は色々なことがあった。わたしの心の変化もあった。そういう時って、いつもなら受け流すことでも、書いて残しておこう、とおもう。そういう時って、変化してるんだとおもう、何かが。うまくまとめられないし、何が言いたいかわからない。けど、なぜかこの出来事を書こうとおもった。

何なのかわからないんだけどねえ、何かが変化している。




いつも見てくださっている方、どうもありがとうございます!こうして繋がれる今の時代ってすごい