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知恵者とコミュ(6)親切と妖精

 人が親切をすべきなのは、みんな分かり切ったことだろう。分かっていてもできない人もいるかもしれない。
 大抵親切にできない理由は、コミュニケーションに自信がなくて、相手のありがとうなどに対応できないからというのが理由だったりする。
 日本人はコミュニケーションが苦手なので、ちゃんと練習しておけばいろんないいことをするようになりだすと私は思う。そのためには笑顔だし、そのためには挨拶である。これは前回も言ったと思う。
 落とし物を届けるケースを考える。物を拾うためにはまず親切心。でもそれだけではなくて駅係員に見せる笑顔と挨拶、それにコミュニケーション。そこまでできればあとは、「自分しか拾ってあげる人はいない!」と思って決心することだけだ。そのとき君はヒーローになれる。
 でも、これだけではうまく行かないケースが一つある。それは席をお年寄りに譲るときだ。よく、「失礼な」と言って、席に座ろうとしないお年寄りがいる。そんなに自信があるなら座ればいいのにと僕なんかは思うのだが、まあそれはいいとして、これの障壁で席を譲るのは難関になっている。
 こういう時は、「別に断られたって、悪いことなんかしてないや」と思うことが大事なのだが、それがどうしてもできない人にアドバイス。それは、「悪戯っ気」を持つことだ。妖精にたぶらかされたと思って席を譲ってみればいい。すると、悪い結果になるかもしれないことが勇気をもってできるようになる。これはお得な考え方だ。
 もう一度、日本人がいい人だと思ってもらうために、皆も貢献して見てほしい。

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