最近、読んだ本
最近、「月と農業」という本を読みました。内容が面白かったので、シェアします。
まず、私が月の不思議に興味を持ったきっかけは、グアテマラという中米の国でスペイン語語学留学をした時の事。そこのグアテマラ人の先生が、知識豊富な方で、「古代マヤ文明では、月の満ち欠け(月齢)によって行動をしていた。」と教えてくれました。
例えばマヤの人は、満月の時にヤシ屋根を張り替えたり、染物の植物を収穫をしたり(色が濃くなる)、果実を収穫するとジュージーになることを教えてくれました。
それから自然農を勉強していく中で、「月齢は農業で重要な意味を持つ。」ということを知って、月の影響についてしっかり知りたいと思って、この本を読んでみることにしました。
以下、私なりに本の内容をまとめてみました。
●●月齢が樹液の流れに及ぼす影響として力学的な観点から眺めた場合●●
太陽が地球に及ぼす引力以上に月の引力が地球に及ぼす影響は明白、地上の液体に与える影響は顕著。
分かりやすい例、月齢の変化に伴って潮の干満が毎日繰り返される。
さらに月齢の影響が樹液の流れにも及んでいることが証明されている。(上げ潮で樹液を沢山出し、干潮時には樹液をほとんど出さない)
●●月光の影響●●
月光が動植物の生育と生長に強く関与しているという研究報告は多い。
太陽光とは別に、月光が種子の発芽に関して直接影響を及ぼす。
新月から満月に向かう時期はどの植物でも光合成が盛んになるといわれる。
月が満月になる過程では、「計画、補助、生産、吸収、吸入、活力の維持、増強」が促される。
逆に新月に向かう過程では、「浄化、汗を発散、活動と力の消耗」を導く。
月光は多くの昆虫の「調節装置」の役割を果たしている。
満月で活動が活発になる虫(アブラナ科につく虫)、新月で活動が活発になる虫(コーヒーノミキクイムシ)がいる。
●●1年生作物栽培に与える月齢の影響●●
種植えは、新月から3日目~満月の3日前 水分が地上部へ拡散する時期が良いという言い伝えがある。特に、満月の3日前に種植えを完了するのが良いとされる。
また地下に育つ野菜は、満月後3日~新月の最初の3日間に種植えするとよい(人参、大根等々)
収穫は、三日月の3日後~満月の3日後までの大体7日間にするのが良い(この時期に地上部に水分が集中し、ジューシーになると同時に食味が良くなる)
●●月齢と雑草管理●●
新月に向かうときに、草刈りをすると、この時期に受けたダメージを取り戻すのは容易でない。 つまり1度目は三日月の時に、2度目は下弦の月のときに行うと雑草の消耗は激しくなる。
●●植物内に循環する樹液に対する月齢の影響●●
建築用の木材 満月から3日目の18夜から下弦の月までに伐採すると、材木のもちが良い。木が水分を少ししか含んでいないので、乾燥させるときに繊維がしまるため。その上、虫も寄せ付けなくなる。
●●月と動物の性●●
三日月から満月にかけて海潮が上昇するのと同じく、動物の体内に流れる血液も騒ぐ。(男は狼男に、女は狼女に変身するという言い伝え通り)
●●せん毛のカット●●
羊のせん毛に最適な月齢は、新月から三日月にかけて。
刈った後に新しく生えてくる毛が長く細くなる。
このように、月は、地球上に存在する動植物等の物質に色々な影響を与えています。
月って奥深いし凄いなー!!!