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はじめてのNY#2

前回までの話:旅の準備について記しました。

第2話 雨のNY

はじめての羽田発着、はじめての直行便。
乗り継ぎが一度もない旅はこんなに楽だったのかと思い知らされた12月30日。まだ外が真っ暗の中、白湯(さゆ)を飲んで家を出ました。午前7時40分に羽田空港に着き、10分〜20分でチェックインが済んでしまいました。保安・搭乗するまで時間があるので空港内になるプロントでモーニングセットをいただきました。

10時すぎ、保安検査など済ませていよいよ搭乗です。座席は当日に変更があり、プレミアムエコノミーになりました。機内では、映画を観たり、音楽を聴いたり、目を休ませて寝たりします(ループ)。映画はなるべく最新のものを観ます。以下は、今回私が観たり聴いたりした作品です。

・『トイ・ストーリー4』(2019年)

 『トイ・ストーリー』シリーズの続編。夏の公開を見逃してしまったので。
・『シュガー・ラッシュ:オンライン』(2018年)
 こちらも前作の続編。期待していませんでしたが、インターネットの世界を見事に描いてて大人も楽しめました。
・Official髭男dism
・backnumber
・宇多田ヒカル
・スピッツ(ANAオリジナル)

恒例の機内食 羽田発

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機内食(HND>NY)

▲夜:とんかつ丼、【季節限定】ANAオリジナルコーンスープ

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▲ビジネスクラス・プレミアムエコノミー限定デザート(ベリーのムースケーキ)

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2回目の機内食(HND>NY)

▲朝:イングリッシュマフィンとオムレツ、コーヒー

予定時刻より遅れる想定でしたが、腕のいい操縦士さんのおかげで時刻通りジョン・F・ケネディ空港のターミナル7に到着しました。到着ロビーは思っていたより狭くてがっかり。加えて小雨と冷たい風も。私はニューヨークに歓迎されていないと悲しい気持ちになりながら、AirTrain JFK(エアトレイン)に乗りました。Howard Beach JFK Airport の駅で一旦降り、路線(A)へ。

いや、もう、すごいドキドキ

ほんとにこの電車でいいのかなーって常に次の駅と行き先を気にしながら乗っていました。Jay St Metro Tech駅で(A)から(R)の路線に乗り換え、77 St駅で降りました。ひとつ注意しておきたいことがあります。それは、ニューヨークの地下鉄は、ホームも階段も狭くて、ほとんどの駅にエスカレーターが備えられていません。(ターミナル駅や観光スポットのある駅は設備が整っています。)

スーツケースを抱えながら地下鉄の出口階段を上がりました。空港周辺だけでなく、ここでも小雨が降ったり止んだり。78St 、82St、…。あれれ?この方向でいいんだっけ?とGoogle マップと睨めっこして、髪を濡らして、ガラガラ重たい音を響かせながら、それでもホテルに着きたい一心で歩いていました。

はたから見ると家出した少女か、または不審者かと疑われても仕方ないぐらいだと思います笑。そしてようやく、Best Western Gregory Hotel (ベストウエスタングレゴリーホテル)の文字が見えました。

 ガコンっと荒っぽく自動ドアが開くとフロントがあり、女性と男性がひとりずついました。両方ともチェックアウトする人の手続きをしていたので順番待ちをしていましたが、すぐに回ってきました。

時刻は12時半

チェックインは15時からとホテルの予約サイトに記してありました。
スーツケースだけでも預かってもらえないかなーとかまだ早すぎるかなーと思いながら、ダメ元で「チェックインできますか」みたいなことをフロントの女性に言ってみたら、あっさり部屋のカードキーを手渡され入れました。15時前に入れるなんて!ラッキーなのか謎です。

209、209…と唱えながら進みドアの前へ。カードキーを差して扉を開けると真っ暗。部屋は間接照明しかなく、ベッド脇のランプか、テレビの隣にあるスタンド型ライトに頼らざる得ませんでした。

次に外の景色を確認しようとカーテンを開きましたが、どんより曇り空と同じ色の壁しか見えないので半分だけ開けることにしました。そして、フラットパンプスを脱ぎトイレに行くと落ち着きました。

さあ、何しよう…?

クイーンサイズのベッドの上にひとりでごろんと横たわれることがひとり旅の醍醐味なのです。いや、でも、せっかくニューヨークまで来たのだからこのままじゃもったいないと思う方が勝り、2時間後には再び地下鉄の駅に向かっているのでした。

目的もなく電車に乗るなんて無計画すぎ。
しかも世界的大都市・ニューヨークでやるなんて。乗り換えの多い駅で降りて地上に上がりますと、ビクトリア・シークレットの妹ブランド「 PINK 」が道路の向かいにありました。偶然降りた駅で、絶対買って帰ろうとしていたお店にいきなり遭うなんてびっくり!雨が降っても傘もささずお店に直行しました。

店内に入るとセール期間中だと判明。しかも5年前に買ったものと異なる商品が並びテンションが上がりました。黒やカーキなど無難な色から流行りであるユニコーンカラーの下着まで悩んでしまうぐらい種類がありました。ちなみに下着のサイズは日米で異なるのでご注意ください。

満足な買い物を終えて、さあ次はどこに行こうと余裕が出てきました。わたしの気持ちと反対に、街ゆく人は大粒の雨が降ってきて急ぎ足で店内や地下鉄の階段に入って行きました。歩きながらわたしはそろそろやばいなーとレインコートを羽織ったものの、手には下着が入った紙袋を下げたままでした。それがのちに悲劇となるなんて1ミリも思っていませんでした。

横断歩道の中心でブラを落とす

雨が降り続き、外も暗くなっているため時間が早く過ぎているように感じました。とりあえずどこか、屋根のある場所に入りたい。…と思いながら、せっかくだしニューヨークらしい場所で食べようと再びGoogleマップと睨めっこすることに。ええっと、現在地からBubby's(バビーズ)は西の方向に進めば…と歩いていましたが、なかなか到着しません。

スマホをくるくる回して、今ここの通り沿いにいるからあと3ブロック歩けばお店に着くだろうと横断歩道を渡ろうとしました。その時、ずぶ濡れでよれよれになった「PINK」の紙袋がとうとう破けてしまいました。

ブラとパンティーは道路の真ん中に点々と。
急いで拾ったものの、紙袋は跡形もなくなってしまいました。どうやって持ち運んだらいいかと考えた末、サコッシュにパンティー2枚を入れ、残りはレインコートのポケットに入れました。

靴下まで濡れて足が冷たくなりながら歩くとBubby'sの看板が見えてきました。やったー!着いた!と嬉しくお店の扉を開けるとバーカウンターが賑わっていましたが、ダイナー側の席を案内してもらい濡れたレインコートをやっと脱ぎました。席は窓際の二人掛けで、窓側のイスはベンチタイプのため隣の座席とつながっていました。

まもなくしてウエイターがメニュー表を持ってきて少々悩みましたが、食事を頼みました。

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濡れた手袋などをイスの背もたれに干して待っているとミントティーチキンホットパイ(写真下)が運ばれてきました。

この時点でまだ18時すぎでした。

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思っていた以上に大きく、量もありました。特に添えてあるサラダは食べきれませんでした(ごめんなさい)。

続いて、アップルパイ(写真下)が登場しました。これはお店の看板メニューで、お腹いっぱいになっても食べたかったものです。

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お会計してお店を出ると、雨は止んでました。
ご飯を食べる前より「ココロもカラダも温かくいい気分♪」と浸っていました。 

ニューヨークといえども、周りは暗くどこの駅から帰れるのかさっぱりわからず、やはりGoogleマップを頼りに地下鉄(R)の路線がある駅まで歩きました。

日本語を喋っているじぶんが好き

「お菓子あげる」
地下鉄のホームで電車を待っていると、急に日本語で話しかけられました。30代ぐらいの男性がスーパーの白い袋を片手に持ち、meijiのHORN(ホルンミルクショコラ)を一つ手渡してくれました。男性いわく、ここの駅はチャイナタウン内にあるため日本人も多いし、日本のものがたくさん売っているのだとか。話す必要もなく、わたしが「東京マラソン(Tokyo Marathon)」のレインコートを着ていたので東京から来たとすぐ相手にわかってしまいました。その後もニューヨークに来た理由や日本語が上手な理由など世間話(?)をお互い日本語で話しました。

ちょうど急行の列車が来て、私はその男性と別れました。男性はすたすたとホームの奥へ歩いていきました。

電車に揺られて20〜30分、ようやくホテルの最寄駅に到着しました。地上に上がると、「WELCOME」の文字が電線のようにピカピカ光っていました。バーやピザ屋、日本よりいかがわしいコンビニの明かりもありましたが、どこにも寄らずホテルに戻りました。

そして明日はいよいよ自由の女神に会いに行くためこの日は普段より早めにベットの中に入りました。

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□夕食のレストラン


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