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「半矯正」がルーティンを続けるパワーに

私は決まったことをするのが苦手だ。
いや、正確にいうと苦手というより、特に「これ」と決めないスタイルなのかもしれない。だから、芸能人や文化人がインタビューや雑誌の記事で「これとあれをして〜」と答えているとルールを守って規則正しい人だな、なんて考えちゃう。一般の人でも、ヨガをやったり、コーヒー豆を挽いて淹れたり、犬の散歩をしたり、平日休日問わず、ルールを崩さない人を羨ましく思っていた。

そんな私も2023年の5月から「日課」が始まった。
転職をして約2週間、私の「滑舌」が業務上でネックになっていた。幼い頃から気付きつつあるも、「そのうち治る」「個性」と周りから言われてきたせいで、自分自身も避けてきた。しかし、もう見て見ぬふりができないと苦しくなった。仕事で活躍していきたいから声・発音を改善していこうと上長の指導もあって決意した。

滑舌の問題は専門のクリニックに従うことにして、自分がしなけれならない部分は、声を出す基礎的な機能である【発声/呼気・腹圧を高めること】をルーティンに課した。
YouTubeにある様々なボイストレーニングの動画を試した中で、ルーティン化した動画が下記5本だ。

(1)ブレス・ロングブレスの練習 約2分10秒

短い「す」×8回
長い「すー」10秒+2秒=1セット

(2)スタッカート、レガートの練習 約3分15秒

「はっはっはっは はーああーああー」
「はーああーああー はっはっはっはー」
私は「は」の音で発声しているが、「な」「ま」でもOK。

(3)ロングトーンの練習 約2分25秒

「(あっあっ)あーーーーーーー」7秒〜10秒「あ」をのばす。
これを「あ・い・う・え・お」の母音すべて行う。

(4)舌ストレッチ3種類 約3分20秒

『情熱大陸』の借り物で申し訳ないが、今年8月に『情報7days ニュースキャスター』(TBS系列)で特集されたことがきっかけで「りょんりょん先生」を知った。お腹の底から声を出す(=腹圧を高める)練習になると思い、ルーティンに取り入れた。

舌ストレッチ①唾液出し運動
歯茎に沿って舌を左右に回す(3回ずつ)。舌と一緒に手と目も動かす。

舌ストレッチ②ベロピンポン
舌の先を左右の頬に押し当てる。下っ腹を意識して声を出す。目を見開く。

舌ストレッチ③ベロ十字架
舌を上、下、右、左に出す。②と同様に、目を見開いて声を出す。

(5)滑舌トレーニング 約8分

あいうえお
いうえおあ
うえおあい
えおあいう
おあいうえ
×2巡、ひと息で発声する。
か行〜わ行まで繰り返す。
苦手な行はゆっくり発音する。繰り返す。

(1)〜(5)を朝6時15分から約45分行なっている。
今までは6時30分に起き朝食を食べた後に一連の流れを行なっていたが、8月から出社するタイミングで、起床時間を30分早めて朝食前に行うよう変更した。そうしたら、やらなければ朝食が食べらないような「半矯正」の力が働いた。この力が自分にとってプラスになって続いているのだと思う。

今の仕事に出会わなければ、このルーティンが私の生活の一部にならなかった。業務の一部だとしても、自分の人生をより豊かにする行いだと信じている。



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