![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38454771/rectangle_large_type_2_f3714349e30b0013f9c2df0ee5977339.jpg?width=1200)
軽井沢千住博美術館
金木犀の木々が鳴る頃、初めて軽井沢に行った。
![千住博美術館](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36870939/picture_pc_a1b3b94965d313e87e44971b72a5f7a0.jpg?width=1200)
千住博という美術作家の美術館がある。
SANAAという建築ユニットの一人である西沢立衛さんが設計したこの美術館。写真撮影は禁止。
美術館で写真を撮ることに、ずっととても関心がある。その行為に制約をかけた美術館は最近だと珍しいけど、ここは本当にそうするべきところだったなぁと思う。
![千住博美術館2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36871197/picture_pc_ec2c9625ae39c94f444f931a060ba7d1.png?width=1200)
美術館に入って最初に広がる景色。このどこまで続くか見通せない曲線美に囲まれた光差し込む空間で、鑑賞者は軽井沢の森を巡るかのように作品を見て回る。
複雑にナンバリングされた作品を追いかけると、自然と森の中をさまよっているようなあゆみになる。
どこからどこへ行くにしても、綺麗な自然光が目に入る。
![千住博美術館4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38452473/picture_pc_48129fe4ec7d1d457e16bba354230cea.jpg)
この緩やかな傾斜は、軽井沢の地をそのままに活かしたものらしい。
作品がなんであれ成立するような美術館にももちろん建築の妙はあると思うけれど、この作品、この展示、この美術館でなければ成立しない、完成された美術館。
光に照らされた白壁や床に、頰を過ぎ行く陽の温もりに、心染み入る素晴らしい空間だったな。
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