十二国記と年上恐怖症
こんにちは。お久しぶりです。
やっと就活が終わった雪墨です。
今回のテーマは年上の人と話すことと、礼儀作法や敬意についてです。
私はタイトル通り年上の人と話すことが苦手です。原因は礼儀作法や敬語をちゃんと使えているかに注力してしまい、緊張してしまうからです。
しかし、その対処法や、そもそも礼儀,敬意とは何かについてアニメ版「十二国記」から気づきを得たので、それについて書こうと思います。
十二国記のあらすじ
我々が住む世界と、地球上には存在しない異世界とを舞台に繰り広げられる、壮大なファンタジー。二つの世界は、虚海という広大な海に隔てられ、「蝕」と呼ばれる現象によってのみ繋がっている。異世界では、神々が棲む五山を戴く黄海を、慶、奏、範、柳、雁、恭、才、巧、戴、舜、芳、漣の十二の国々が、幾何学模様のような形で取り囲んでいる。
それぞれの国では、天意を受けた霊獣である「麒麟」が王を見出し、「誓約」を交わして玉座に据える。王は、天啓のある限り永遠の命を持ち、国を治め、麒麟は宰輔として側に仕える。
それぞれの国を舞台に繰り広げられる深遠な人間ドラマは、私たちに「生きる意味」と「信じる強さ」を問いかける大河小説といえる。 また、NHKアニメ化(2002~2003年)でも話題となった。https://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/about/
これは原作である小説「十二国記」の公式サイトにあるあらすじです。
アニメ版では小説の途中までしか描かれていませんが、話としては区切りがついています。
この作品は有名なアニメ評価サイトでも、とても評価が高く、私もその声に押されてアニメを視聴しはじめました。
そして、全話観終わった私はこの作品のファンになり、すぐさま小説を買いに行きました(笑)
詳細なネタバレはしません。大河ドラマが好きな人や、ストーリー重視でアニメを観る方は是非見てみてください。
十二国記には国王が主要キャラとして登場するため、政治や上下関係にまつわる話も多く出てきます。それに関連して今回は私の上下関係にまつわる考えを紹介したいと思います。
礼儀作法と年上恐怖症
恥ずかしい話、私は大学3年生まで目上の人に敬語を使う理由が分かりませんでした。
小さいころから「年上は敬うべき」と呪文のようにに教えられた私は、「なぜ敬うべき存在なのか」という考えが欠如してしまったのだと思います。
「何も考えず、目上の人にはとりあえず挨拶、そして言葉遣いを気にする」これが私の対年上の人用マニュアルだったということです。
そのため、自分より年上の人と話すときは体が勝手にひるみ、相手に失礼のないよう心がけるので必死でした。
また、礼儀を意識しすぎるあまり、リラックスして話すことができず、年上の人と全然仲良くなれませんでした。
しかし、就活中に目上、年上の方に沢山お世話になったとともに、その時期に十二国記というアニメを観た経験から、礼儀作法の中身を学びました。
以下は該当する十二国記のセリフです。
人はね、真実相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときは、自然に頭が下がるものだ。礼とは心の中にあるものを表すためのもので、形によって心を量るものではないだろう。
礼の名の下に他者に礼拝を押しつけることは、他者の頭に足を載せて地になすりつける行為のように感じる。
私はこのセリフを聞いて、今まで「人への感謝」という中身を抜きにして、カタチだけで礼を表していたことに気づきました。
今まで、友人にはとても感謝できるし、心の底からお礼が言えるけど、なぜか目上の人に対しては礼儀が作業のように思える時がありました。
その理由は、「年上は敬うべき」という言葉を丸呑みしていたからだと思います。
相手が目上とか同僚とか年下とかは関係なく、相手に何かしてもらったら心から感謝し、それを言葉や態度に表す。この単純なことを意識するだけで、最近は目上の人と話すときも以前ほど緊張しなくなってきました。
アンテナ感度と反応
高校時代の部活動で、ものすごく先輩と話すのが上手な同期がいました。はたから見れば太鼓持ちだと思われるくらいに。しかし、本人は無意識だと言います。私はこれを当時はコミュ力の差であり、素質の問題だと思っていました。
しかし、今振り返ると、これは心のアンテナ感度と反応の問題だと思います。
相手に感謝し、敬意の念を感じたとき
→頭が下がる、感謝の言葉が出てくる。
相手が困っているとき
→大丈夫ですか?と声をかける。
このように、まず相手の言葉や様子、態度が自分の心を動かし、その心に対応した反応が言葉や態度となって現れる。これを自然とできる人というのは、多くの人と自然に話すことができると思います。
先ほど書いたように、私は友人とは話せますが、目上の人と話すのは苦手です。
恐らくこの理由は、心があるべき場所にないからだと思います。
つまり、「相手に失礼のないように」「相手から変な奴だと思われないように」というように、カタチにとらわれるあまり、意識(心)がそこに集中し、相手の言葉や態度を拾うアンテナ感度がとても低くなってしまう。
そのカタチから入る礼儀や言葉遣いはやはり不自然なものだと思います。
相手と話している機会,時間,空間に対し継続的に感謝し、それを敬語という態度で表す。あとは、相手の話に集中し、耳と心を傾ける。
そして心が動いたとき、自然と反応が言葉や態度として出てくる。これが聞き手の自然な形だと思います。
(敬語や礼儀作法に関する知識は知っていなければ出てこないので、コツコツ学んでいこうと思います。)
ちなみに友人には敬語を使わないことが多いですが、友人に対する態度は例外です。これをベースとして考えてはいけないと思います。
普段どの相手に対しても敬意をもって接し、それを相手に伝えるためにも態度(敬語等)で示すべきでしょう。
しかし、友人関係というのはお互いに敬意があることが前提です。そのため、話すうえで面倒な敬語という表現を例外的に省いていると考えた方が良いと思います。
アンテナの感度を高める
先ほどまでの話では、無駄な緊張をほぐし、自然な敬意を持つことで、敬語や礼儀作法は自然と態度に出てくるため、相手の話に集中できるという私の考えを述べました。
では、そのアンテナの感度を高めるために何をするべきかという話に入ります。ここからの話は特に、やりたい人,必要な人だけが実践すればいいと思います。
アンテナの感度を高める方法。結論から言うと、相手を好きになることだと思います。(前田裕二さんの「人生の勝算」という本には、人から好かれるためにはまず自分から本当に好きになることが大切だと書いてあります。)
相手の良いところを探し、好きになる。
そして相手に興味を持ったら、自分との共通点,異なる点を見つけ出す。そして、相手の自分と異なる点を理解しようとする。
個人的には、相手と共通する話題に関しては深めるイメージ、異なる点に関する話は知識や視野を広げる感覚で会話しています。
大事なのは素直な心で前のめりに話を聞くことです。
この場合の素直な心とは自然な敬意と相手への関心,好意を指します。これが前提。そして、相手のことをもっと深く知りたいと前のめりになる。
私はこれらを実践することで、少しずつですが目上の人と楽に話すことができてきています。
最後に
今までどのようにして目上の人と気軽に会話できるかについての私の考えを書いてきました。これは人によっては当てはまらない方法かもしれません。
一人の人間の考え方として受け取ってみてください。
また、途中で紹介したセリフのように、十二国記には名言が多く、youtube等でもよくまとめられています。ぜひ原作の小説やアニメを観てみてください。(名言集だけ見ると感動が半減してしまうのでお勧めしません)
就活で学んだことはもう少しあるので、今後小出しにしていこうと思います。一つにまとめると、私の文章力では長すぎる文になってしまうので…
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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