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アニメ好きが唸ったアニメ映画

こんにちは。雪墨です。

ここ数日間次のnote何か書こうかな、、と考えていたのですが、思い切って私が考えるベストアニメ映画についてお話しようと思います。

(太陽の塔の写真だけで何の映画か想像できた方が居たりして…)

では早速。


TVアニメは批評できない

まずはこの話からさせてください。

「今回なぜアニメ映画に限った話をするのか」

これは、映画であればある程度尺が決まっており、映画作品の中身を比較しやすいからという一言に尽きます。

逆にTVアニメに点数をつけて評価しようとすると、どうしても長編アニメが不利になってしまうんですよね、、

例えばNARUTOと涼宮ハルヒの憂鬱は比較できません。

アニメ評価サイトの総合評価は恐らくハルヒの方が高いのですが、それもそのはずで、長編アニメは"長い"という点にも価値があるのですが、どうしても評価サイトではそこが評価されにくい仕組みになっています。

そして、長い作品はどうしても一話にかけられるクリエイターの熱量が比較的薄くなってしまいがちです。また、話数の長さは視聴者にとってはコストになってしまうため、あまり印象が良くありません。

因みにNARUTOはアニメシリーズ全話で720話あるため、これを見るくらいなら、24話完結のアニメを30作品見た方が良いと考える人は多いのでは。


私の好きなアニメ映画

本題に入ります。

私が最も素晴らしいと感じているアニメ映画
それは、、


映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」です


今まで私がラノベ原作アニメや深夜アニメについての記事を書いてきたこともあって、「意外だ」と思われた方も多いのではないでしょうか。

私は今まで深夜アニメの劇場版から今敏作品、ジブリ映画まで様々なジャンルのアニメ映画を100作品以上は見てきましたが、その中のベストがオトナ帝国でした。


この作品は普通じゃありません

オトナ帝国は2001年の映画なのですが、未だにこれを超える作品には中々出会えておりません。

そう感じる理由をご説明します。
(見たことのない人に対してネタバレをせず、かつ、この映画を見たことがある人には共感して頂けるような書き方を心がけました。)


①BGMと作画と世界観

これは文句なしです。
懐かしさ表現するBGM,細かいところにまで拘っている作画や描写、色彩から伝わる世界観。すべてが絶妙なバランスで合わさっている作品です。

流石に今より機械的な技術が劣っているため、今の映画と比較すると物足りなさを感じる方も多いと思いますが、個人的には絵の質感と表現力,細かな拘りを味わっていただきたい作品です。

因みに、この作品の動画,仕上げには京都アニメーションも関わっていたりします。


②ストーリー

この映画の感想欄には、「子供の付き添いで見に行ったはずなのに、子供よりも感動して考えさせられた」というような言葉を多く目にします。

私は、その理由は悪役の立ち位置と悪役の哲学にあると思っています。

クレしん映画には大体悪役が存在します。
そして勿論オトナ帝国にもそれに近い役割のキャラが登場します。

しかし面白いのが、そのキャラは子供から見れば明確な悪役に見えるのですが、高校生以上の方が見ると、悪役には見えないという点です。

悪役キャラをこのような絶妙な立ち位置にしたお陰で、勧善懲悪の単純な構成を好む子供にも受け入れられやすく、かつ、それでは物足りない大人にも響く作品になっているのだと思います。
(最初からこの効果を狙っていた訳ではないと思いますが…)


③主流ではない

何が主流ではないのかというと、感動の材料が主流ではないのです。

映画を見たら何かしら心が動きます(楽しい悲しい驚き等)
この感情全般をここでは感動と呼んでいるのですが、オトナ帝国から受ける感動は他のアニメ映画からは中々得られない種類のものだと思います。

例えば、観客を感動させ泣かせるようなストーリーが書きたいと考えたのであれば、一番手っ取り早いのが、登場人物の生死に関わるストーリーを書くことだと思います。

実際、私も多くの感動系アニメを観てきましたが、それらの泣けるシーンの殆どが登場人物の消滅や死に関わる描写を感動の材料にしていました。

このような主流の感動材料を使った作品ももちろん好きなのですが、正直新鮮味に欠けてしまうのです。

なので、逆に主流から外れた材料で観客の心を動かすような作品を見た時は単純に凄いと感じます。何というか、感動だけでなくアニメや物語の可能性が更に広がったような感覚に陥るのです。

オトナ帝国もそのような感動を覚えました。
なんといっても主流材料以外で人を感動させるためには、並外れた表現力が必要になってくるでしょう。その点でも、この作品は約20年経った今でも色あせていない名作だと思います。


最後に

私がアニメに関する記事の殆どで、明確な批評でもなく、具体的な感想でもないような曖昧なnoteを書いているのには目的があります。

私が書くアニメ紹介系noteの基本目的は、私のnoteを通じて、アニメを観る視点の数を増やして頂くことです。

分かりやすく言えば、今まで注目していなかったアニメの楽しみ方(切り口)に気づいていただければ幸いだと思っています。

視点の数だけ楽しみ方がある

一度見たことがあるアニメでも、様々なモノの見方や知識を身に着けた後で見返すと、以前とは違った点に気づくことがあるので、

一度見たことがある方も是非、「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」を見てみて下さい。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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