ダークネスとパワー:『Strange Highways』で見るDioの音楽世界 / Ronnie James Dioの遺したメタルの奥深き道
子供の頃に初めて買ったレコードはBlackmore's RainbowのRainbow Rising「虹を翔ける覇者」でした。そのボーカルがRonnie James Dioです。
Ronnieは2016年5月16日67歳で亡くなりましたが、彼のパワーとエモーションに満ちた声は、Rainbowの時もSabbathの時もDioの時もKerry Livgrenのソロアルバムに参加した時も不変でした。
彼の参加したアルバムは、どれもいいのですが、最近、特によく聴いているのがこれ、Strange Highwwaysです。
『Strange Highways』は、アメリカのヘヴィメタルバンドDioの6作目のスタジオアルバムで、1993年にリリースされました。このアルバムは、Ronnie James DioとVinny AppiceがBlack Sabbathとの短期間の再結成(Dehumanizer)を経てDioのソログループに戻った後に作成され、バンドにとっての重要な転換点となりました。
新たなギタリストとしてTracy Grijalvaが迎えられ、初期のベーシストであったJimmy Bainの後任としてJeff Pilsonが加入しました。
このアルバムは、Dioのキャリアの中で最もヘヴィで暗い作品です。Sabbathで制作した『Dehumanizer』の影響を受けつつ、ドゥームメタルとグルーヴメタルを融合させた曲調で、歌詞のテーマは疎外感や機能不全の人間関係、幻滅など、より悲観的な内容に焦点を当てています。
アルバムは、ロサンゼルスのRumbo Recordersで録音され、Mike Fraserによってプロデュース、エンジニアリング、ミキシングが行われました。
アルバムには、「Jesus, Mary & the Holy Ghost」や「Firehead」、「Strange Highways」など、計11曲が収録されています。各曲は、Dioの強力なボーカルと、バンドのインダストリアル的に無機質で極めて歪みの強いノイジーなディストーションに包まれた特徴的なヘヴィメタルサウンドです。Dioの数あるアルバムの中でも特にその壮大で不気味な雰囲気で注目されています。
このように、『Strange Highways』は、Dioのディスコグラフィーにおいてユニークな存在感を放っています。ヘヴィでダークなサウンド、深い歌詞のテーマ、そしてRonnie James Dioの力強いパフォーマンスは、聴く者を圧倒します。このアルバムは、Dioのファンだけでなく、ヘヴィメタルの深いダークネスを求めるリスナーにも強く推奨されます。
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