学校をゼロベースで組み立てること
フォローをしているnoteユーザーの方の記事で、遅ればせながら、「神山まるごと高専」を初めて知りました。
これはすごいですね。高校の工業系の教員である私が考えている学校の理想像に限りなく近いです。
めちゃ面白そうじゃないですか!
こちらの高専のことについては、広報もしっかりしていらっしゃいますし、他の方も紹介されていますので、そちらを参考にしてください。
この投稿は私なりの視点で書きたいと思います。
学校をゼロベースで組み立てること
新しいコンセプトの学校ですから、ゼロベースで生徒の成長のこと考えることができます。これって、前例踏襲の公の学校では最難関のことです。
ゼロベースというのはとても時間がかかることだと思いますが、大切なことは何かを考えて、職員で共有できて、生徒に還元できることは素晴らしい流れです。生徒のことを考えてあれやこれやくっつけて膨大に膨れ上がった公の学校ではなかなかできません。今までの学校の歴史で培われていると信じて、やめることもできず、それほど意味のないことも継続してやっています。
公の学校も、ほぼゼロベースに近いところから、本当に必要なことや必要なスキルは何なのかを考えて、授業や学校行事、学校のシステムを見直し、再構築することが求められていると思います。
そうすれば、きっと面白い学校になるはずです。私が所属している専門高校は、特に。
起業家精神を育てる
社会をより良くしていこうと考える、最も最先端が起業だと思います。そして私自身もそういったことに憧れがあります。
起業に至るというのは、かなりのリスクも抱えながらするものですから、全員ができるというわけではないと思うのですが、起業家精神というか、社会を良くしてこうと、自ら考えて行動できるマインドは、あらゆる若者にあってほしい力だと思っています。
なんとかそういう力を学校で育てるようなことができないかと常に思っています。
中学校卒業までに育てたい資質
高専のコンセプトは最高です。あとは入学者だと思います。高専に入学ということは、入学前は中学生です。
こんなことやあんなことをしたいという中学生が入学してくることが理想ですが、現実はどうでしょうか。公私の中学校が、そのようなマインドの生徒を育てているかということです。中学校の先生、大人(保護者)が、そのような気持ちを持っていないと、なかなか子供達には伝わらないものだと思っています。
例えば、中学校の先生が、「進学して大学行って就職したほうが、収入も安定しているって言われているよ。地元で進学校と言えば・・・」なんて声かけをし続けていたらどうでしょう。
そのあたりが懸念事項かなと思います。逆に、起業等に積極的な考えをもった大人が、子どもにぜひこの高専で学んでほしいと強く思い、こどもを無理やり入学させても、子どもにとっては「親が行けって言われたから、ここに入学しました」みたいなことになることもあるかもしれません。これではきっとよい起業家マインドは育たないと思います。
この高専なら入学して魅力的な先生方の元で充実した授業で学んで、考え方が変容する生徒も多いと思いますが、公立高校の教諭の経験上、高校くらいの年齢になってしまうと考え方が変容するのは簡単ではないと感じています。
生徒の内発的な意思を中学校段階までに育てることも大事ではないかなと思いますし、実はもっとも大切にしないといけない部分なのかもしれません。今回の件に限らず、一般的に。
「神山まるごと高専」のようなコンセプトの学校が私の地元にもできなかな
できないかななんて言っているということは、私も起業家マインドが少ないんだと思いますが、公の学校に在職している以上は、公の力でこの高専に近いような公の高校、私でいうと専門高校ができるにはどうしたらよいか考えて、実行できることから行動していきたいと思います。先は長そうですが。
#教育 #教師のバトン #中学校 #高専 #神山まるごと高専 #起業家精神 #ゼロベース
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