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卒業式の思い出 part2

前回、卒業式の式歌に感動したお話を書きましたが、それには続きがありまして、毎年この時期になると冗談混じりにからかわれる出来事があります😅

それは、次男の中学卒業式の日のこと。

卒業式の開始は10時で、保護者の入場は9時半からでしたので、午前中は仕事を休んで卒業という時にしっとりと浸り、歌に感動をして、部活の仲間と後輩たちに囲まれている次男を置いて帰宅をしました。

その後は急いで次男の昼食を準備して、職場の小学校へ。その日は休んでも良かったのかもしれませんが、わたしは6年生の担任で、数日後には卒業担任として執り行う卒業式が待っていたからです。

式歌や呼びかけの練習、卒業制作の確認、お祝いの言葉づくりなど、いよいよ終わりに近づいていたとはいえ、よい終わりを迎えるために最後までやるべきことはたくさんあります。

5時間目の授業開始に間に合い、午後の授業を無事に終えて帰宅をしたところ…。

次男がいないのです。しかも、用意した昼食を食べた様子もありません。
制服もカバンもなく、卒業式が終わったあと一度も帰宅をせずどこかに出かけているようなのです。

当時次男の中学では、学校に携帯を持たせてはいけないという校則があったので、次男の携帯はそのまま家の中。連絡のとりようがありませんでした。

それでも、仲良しの友達と卒業を祝ってどこかで遊んでいるのだろうとそれほど心配はせず、夕食にはうきうきと帰ってくるだろうと思っていたのです。

ところが!帰ってくるなり始まった次男の苦情!

「母さん、俺は鍵を持ってなかったんだよ。母さんがあんなにすぐ仕事に戻るとは思っていなかったよ。家に入れなかったから、友達の家におじゃましてたんだ。昼ごはんは友達のお母さんが俺の分も作ってくれたんだよ。めっちゃ困ったからほんとに助かったよ。」

慌てて、その友達の家にお礼の電話をかけました💦


思い返せばそんな風に、友達のお母さん方には何度も助けられていたと思います。学校教員として働いていると、どうしても職場を離れられないことがさまざまに出てきます。
そんな時には、「いいよいいよ。一緒に面倒見るから。1人も2人も同じだよ。むしろ次男くんいてくれた方がいいよ。」とありがたい言葉をかけてもらっていたと思います。

卒業式の日のことは、そんな思い出の中のひとつ。
小学校、中学校と9年間共に過ごした、子ども達にとってよい仲間だったのと同じように、大切なママ友との卒業の日だったと、振り返って思います。


ちなみに、卒業式の次の日は高校の合格発表。
自信満々だった次男の言葉を信じて、ちょうど春休みで里帰りしていた長男に付き添いをお願いして、わたしは職場に行ったのですが、子ども達は親が忙しければそれなりに、逞しく育つものだと今になって思います。

当時は申し訳ない気持ちが強くありましたけどね♪

一輪の花を大事そうに持って、帰り道を行く卒業生の姿を見ていて懐かしく思い出した、もう10年以上も前の春の日のことです🌸


本日中学校を卒業したみなさん。
ご卒業おめでとうございます。
未来に向かって逞しく歩んでください。
君に幸あれ✨

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