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コロナ禍で見えてきたPRの可能性③。キーワードは「生」~「こんにちは、社長の中尾です。」第5回

こんにちは、オズマピーアール社長の中尾です。新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言も長引いています。ワクチン接種によりこれまでのような日常が早く戻ることが待ち望まれますが、新たな変異株の出現もあり、まだまだ楽観視できる状況にはならないようです。そんな状況下だからこそ、改めてアフターコロナに向けて、オズマグループが目指すPRによって実現したい未来について思いを馳せてみたいと思います。

2019年からの中期経営計画を策定するにあたり、オズマグループでは、新たなミッションステートメント、コーポレートステートメントを設定しました。ミッションは『世の中に新しい「問い」を立てることで、未来をより良い方向に導く。』。ビジョンは『世の中にポジティブな変革を仕掛けて、新しい「あたりまえ」を創る。』。そして、このミッションとビジョンを実践しようとしたときに必要となる行動指針としてコーポレートステートメント「Unlock All.」を設定しました。

この頃はまだ今程企業のパーパス、つまり社会的存在意義を設定しようという動きがなかったので、弊社もパーパスという観点では整理していませんでした。今改めてミッションステートメント、コーポレートステートメントの先に実現したい未来は何なのか、つまり弊社のパーパスとなりうるものは何なのか、私なりに整理したいと思います。

我々の仕事は、商品、サービス、コーポレート、自治体などのPR、つまりより良い形で世に知ってもらうこと、世の中のあらゆるステークホルダーと関係構築することが求められます。そのためにまず行わなければいけないのが、依頼のあった商品やサービスをよく理解し、それを今の社会情勢や社会的価値観から見立て直し、今までと違った光を当てることによって新たな価値を見出すことです。これが新しい「問い」を立てる行為。すなわち新たな価値観を創出することです。

そしてこの新たな価値観を新しい「あたりまえ」としてあらゆるステークホルダーに対し、コミュニケーションし、定着させていくことを目指します。簡単に言うと、我々の仕事は、新たな価値創出&拡大ビジネスです。それが大きく進展すると、あらゆるものが価値あるものとして見直され、認められる社会が実現できるはずで、そこで生きる人々は各々の存在価値が認められ、自信を持って生き生きと活躍できるのです。

そうです。突き詰めていくと「ダイバーシティ&インクルージョンによって、人が生き生きと活躍する社会の実現」。まさに、このような状態が我々のPRによって目指すべき未来像ではないかと思うのです。

東京オリンピック・パラリンピックにおける3つのコンセプトの1つが「多様性と調和」でもあり、言わずもがなですが、ダイバーシティ&インクルージョンの重要性は年々高まっています。

私は各企業が昨今パーパスを設定していることも、多様性を受け入れるためのものではないかと考えています。もちろんESG投資などを見据え、各企業が社会的役割を説明するためにもパーパスは必要になりますが、より多様性を取り入れ活用しようとするには、事業におけるビジョンだけでは合意の幅が狭く、より広い視野で社会的存在意義を設定することで求心力が高められるのだと思います。また昨今話題のSDGsも環境保全の要素を強く感じている方が多いように思いますが、2030アジェンダの前文に「だれひとり取り残さない」とあるように、あらゆる人が不利益を感じることなく、生き生きと生きられる持続可能な社会を目指しています。

各企業でパーパスを設定し始めているのも、SDGsも「ダイバーシティ&インクルージョンによって、人が生き生きと活躍する社会の実現」と非常に関係性が深いのです。先進国では人口減少が始まり、さらにテクノロジーの進展がある中で、改めて人間性を見直す動き、人間回帰が重要視されているのだと思います。

我々の「世の中に新しい問いを立て、新しいあたりまえをつくる」PRの先に描く未来像「ダイバーシティ&インクルージョンによって、人が生き生きと活躍する社会の実現」。これはこれからの世界において大きな価値を持つはずと自負しています。

オズマグループには創業当初より、人材マネジメントのスローガンとして「カラフル・オズマ」という言葉があり、脈々と受け継がれ、根付いています。社内の人材マネジメントとしても「ダイバーシティ&インクルージョン」を重んじてきた表れです。

コロナ禍の先に訪れる新たな世界に向け、「ダイバーシティ&インクルージョンによって、人が生き生きと活躍する社会の実現」を思い描き、新たな価値創出とその拡大としてのPRを実現していきたいと改めて思う今日この頃です。ただもちろんこれは、我々だけでは実現できません。クライアントやメディアの皆様はじめ、我々とつながりのあるすべての方々との協力により近づける世界です。

引き続きオズマグループをご贔屓によろしくお願いいたします。

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