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20年間毎晩の飲酒を辞められなかった酒飲みYouTuberが週4日の休肝日を作った方法

僕は社会人になってから、仕事のストレスもあり、会社が終わったら近くのコンビニで缶チューハイ買って煽り、22~23時近くから毎晩のように家で晩酌をするような生活をしていました。
酔ってそのまま風呂にも入らず、歯も磨かず、気を失うように眠ってしまい、次の日は熱いシャワーで目を覚まして、むくんだ顔で通勤するという毎日。

その頃の写真をみると、体重は大きく変わらないのに顔がパンパンで、腹周りも一回り大きくなっていました。
歯医者に行くと虫歯だらけで大変な思いもしました。
(歯医者大嫌い)

毎日、今日こそは絶対に飲まないぞと思っていても、仕事が終わればやっぱり今日は量を減すだけにしようなどと考え、結局は同じ量を飲む。
酒を飲まないとウズウズとして、落ち着かない気分になってしまう。
深夜に帰宅することが多く、ストレスのはけ口は飲酒以外に見つからない。
そんな状況でした。
医者に行けば確実にアルコール依存症と診断されたと思います。

そんな僕でも、6年前くらいから毎週の休肝日が定着し、今では週4日の休肝日を設け、一週間で酒を飲まない日のほうが多くなってきました。
相変わらず飲めば二日酔いになったり、時には休肝日が週3日になったりすることもありますが、休肝日を設けない週はありません。

40代後半になり、体力的に飲めなくなってきているのかもしれませんが、飲まない日があった方が体調が良いし、お酒も美味しく感じるようになりました。

僕は酒飲み動画を配信するYouTubeチャンネルを運用しており、休肝日についてコメントを寄せられることが多いです。

・休肝日はちゃんと設けているのでしょうか?
・休肝日は週に何日設けていますか?
・休肝日を作れないのですが、どうしたらできますか?

などなど。

僕の動画を観ている方は、酒が好きな人が大半です。
このことより、酒飲みはどこかで健康を気にしていて、酒を控えるべきだ、という気持ちは持っているのだと思います。

この記事は、休肝日を設けなければいけないけどできない、という方向けに書きました。
毎晩のように酒を飲んでいた僕が、休肝日を設けるために取った方法です。

なにも一生酒を辞めるという話ではありません。
ですので、完全に断酒しようとしている方には少々甘い話かもしれません。
休肝日を設けて適度に酒を楽しみたい、と思う方に参考にしていただければと思います。

休肝日をしっかり設けて、飲む時はしっかり酒を楽しめばいいのです。

飲酒も休肝日も同じ習慣

実際に休肝日を設けることが出来て感じたのは、お酒はただの習慣だということです。

酔えば楽しい気分になるし、お酒自体の味も美味しいです。
しかし、アルコールが入っていないお酒味のドリンクでも飲みたいという酒飲みはほとんどいないでしょう。
要するにアルコールの酔った感覚が欲しくなる習慣なわけです。

ですので、同じように酒を飲まない習慣も一度作ってしまえば定着します。
酒を飲まない習慣をどう定着させるか、それが休肝日のポイントになります。

たかが習慣じゃないか。
まずはそういう気持ちで飲まない日を作ってみることが大切です。

意気込んで「金輪際酒を酒は飲まない!」なんて気持ちでやると、余計にストレスがたまって酒に走ってしまいます。
休肝日を習慣にするには時間がかかりますが、習慣化してしまえば、その日は頭の中は酒を飲まない日になり、飲む気にもならなくなります。
そんなものです。

最初の1杯の前に食事で腹を満たす
酒を飲む前に酒を〆てしまう

仕事が終わってほっと一息、会社の近くのコンビニで缶チューハイを買ってプシュッ!空きっ腹に飲む酒が旨いんだ。
この1杯が辞められない!

僕の休肝日へのハードルは、最初の1杯をいかに辞めるかというところでした。
1杯飲んでしまうと、五月雨式に飲んでしまい、適量で止めるということができない。
まずは最初の1杯を飲まないためにはどうしたら良いかを考えました。

酒の〆にラーメンやお茶漬けを食べると、食も酒も収まった気がする。
お腹が満たされると、それ以上は無理して飲もうという気がなくなる。
だったら、あの感覚を先に作ってしまえば良いのだ。

そう考え、先にご飯を食べてしまうという方法を思いつきました。
軽くではなく、ガッツリとごはんを食べて満腹にしてしまう。

酒の前に〆てしまうのです。

僕のように最初の1杯がなければ、その次はないという人には、この方法は効果てきめんです。

とにかくまず最初にやって欲しいのはこれです。
僕の場合はこれに尽きます。
酒を飲む前に〆る!

ノンアルコール飲料はおすすめしない

好きなのであれば飲んでも良いかと思いますが、僕はノンアル飲料はあまり飲みません。
酒を飲む感覚に依存してしまっているようで、最初のうちは飲んでいましたが、酔った感覚もなく、あまり意味がないので飲むのを辞めました。
だったらコーラでも飲んだほうが満たされるかなと思います。

飲まないと決めた日は、酒を連想させるものは飲まない。
これを僕は徹底しました。

空腹を埋めるためには甘い物もおすすめ

仕事の都合上、どうしても食事をとる時間が遅くなってしまう、という人も多いでしょう。
そういう方はチョコレートなどの甘い物を食べるのもおすすめです。

空腹も和らぎますし、酒欲もなくなってきます。

仕事が遅くなり、ストレスが溜まったから夕飯前にちょっと飲んじゃえ!
そういう気持ちを少なくするには、仕事中の甘い物も効果があります。
コーラなどの炭酸水で腹を満たすのも良いでしょう。

筋トレなど少し汗ばむ程度の運動をする

休肝日は、筋トレなどの軽い運動をお勧めします。
特に仕事のストレスで、つい酒に手が伸びてしまいそうな場合は、少し汗ばむくらいの運動をするとすっきりします。

ジムに通ってガチの筋トレでなくとも、腹筋、腕立てなどの自重のトレーニングなど、軽く汗ばむ程度の運動とストレッチをします。
疲労感を感じるくらいの運動をすることがポイントです。

多少きつい運動をすると、疲労感とストレスが置き換わります。
運動をして多少身体が引き締まってくると、体つきも変わってきて、酒から体に思考が移ってくるものです。

最初のうちは、休肝日に酒を飲まないことがモヤっとしていて、我慢している感じがあったのですが、筋トレを始めてからは、肉体的な疲れと共にストレスも緩和されて、気持ちもすっきりするようになりました。

体形維持にもなるので、休肝日は運動やストレッチをすることをお勧めします。

アルコール依存症や禁酒の効果などの動画を観まくる

YouTubeで探すと、アルコール依存症の方の体験や、禁酒・断酒で得られるメリットなどの動画がたくさんあります。
こういう動画を観て、酒を飲まない方が良いということを、頭の中に刷り込んでいきます。自分を洗脳していくのです。

休肝日の習慣を作るためのイメージトレーニングです。
読んで辞める禁煙の本が流行りましたが、そのイメージに近いです。
酒を飲んでいない健康的な自分像を頭の中に作る癖を付けましょう。
僕は酒飲み動画も好きですが、未だに断酒や禁酒のメリットの動画もよく観ます。

休肝日に敢えて酒飲み動画を楽しむのもあり

ちなみに、僕は入院して酒が飲めなかった時、酒飲み動画やグルメ番組を楽しんでいました。
これを聞くと、余計に飲みたくなるじゃないか!と思う方が大半だと思います。

しかし僕にとっては、次に飲む時はホルモンとホッピーだ、いや町中華だ、なんて楽しみにしながら、飲まない日を過ごすのが励みになりました。

次に酒を飲む日のことを楽しみにして、酒をコンテンツとして楽しむことも休肝日を乗り切る方法のひとつだと思います。
これは休肝日上級者だけかもしれませんが。

休肝日の翌日に体調がよくなったことを頭の中で反復する

毎晩のように酒を飲んでいた人が、2日だけでも酒を抜くと、驚くほど体調がよくなり、思考も前向きになります。

1日ではなく2日抜いて3日目が最高に調子いいです。
家族にも顔つきが調子良さそうと言われます。
3日目の調子が良い日には、このまま酒を辞めても良いんじゃないか、とすら思えてきます。(そして3日目に飲む)

まずは1日でも2日でも我慢して、体調の良さを実感します。
体調の良さを頭の中で反復します。

そしてまた酒を飲み、休肝日を設けて体調の良さを実感する。
これを反復していくと、体調が良い日のことを身体も頭も覚えていて、酒を飲まない習慣が出来てきます。
(断酒をしたい人にはお勧めできませんが)

休肝日の翌日は最高に調子が良い!
このことを頭にしつこく覚えさせます。

周りの人に宣言をしなくていい

禁酒でも禁煙でも、周りの人に宣言したほうがいい、という事がよく言われます。家族や友人など、周りの人に宣言をすることで、意思を持って禁酒できる人もいると思います。

しかし、飲んだ時に「あ!飲んでる。ダメじゃん」などと指摘されると、それがストレスとなっていきます。
ストレスが溜まるとどうなるかというと、隠れたり嘘をついて飲むようになってきます。そうするとどんどん悪い飲酒になっていきます。

意気込んで「俺はこれから週に3日は酒を飲まない!」と宣言したくなる気持ちも分かりますが、それが逆に自分にプレッシャーとなり、ストレスとなることもあります。

性格にもよると思いますが、僕の場合は指摘されることにストレスを感じるので、自分自身のこととして休肝日を設け、家族には宣言や約束はしませんでした。

休肝日を設けた人間だからこそ言わせてもらいたいのですが、酒を辞められない人は気持ちのどこかに弱い部分を持っています。
ですので、自分に無理せず寡黙に自分の中のルールを実行することをお勧めします。

自分の意志だけではどうにも...…という方は、禁酒宣言というより、ちょっと我慢してみようかな、と口に出すだけでも良いと思います。
僕頑張る、くらいのことを口に出して言う事で、酒を我慢する意思が少しだけ強くなります。

周りに話せる関係の人がいなければ、SNSを使って勝手に発信しても良いでしょう。

家族や周りの人の目は大切

自分の意志だけでは我慢できないことを我慢するのに、周りの目は大切です。
僕は自分事として休肝日を設けましたが、家族の目(妻の目)がなければ、禁を破っていたかもしれません。

とやかく言われることについてはすごくストレスを感じますが、勝手に見られているという視線を感じることで、自分に抑制がかかっているようにも思います。

休肝日があると酒が旨くなる

最後に言いたいのは、休肝日を設けることで酒が旨くなったということ。

毎晩飲んでいた時は、仕事が終わったら惰性で飲酒をしていたのですが、休肝日を設けることでメリハリが付き、酒が旨くなったと感じます。
身体も休肝日を設けて、毎晩飲んでいた時よりも多少は引き締まりました。

休肝日は酒をやめないための手段です。

毎晩のように酒を飲んでドクターストップがかかったら、一生酒を飲めないかもしれません。
アルコール中毒になったら、もはや酒が美味しいとは感じられないかもしれません。

酒が旨いと思えるような日々が一番いい。
休肝日を設けてそう実感しています。

僕は現在40代後半で、40代前半の頃に休肝日が定着しました。
美味しく長く酒を飲むには、早くから肝臓をいたわる習慣を身に着けた方が良いです。

若い頃はがむしゃらに飲んでいましたが、最近切にそう思います。

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