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起業家は「おせっかい」をやめなさい

マーケティングにおける大きな間違いとして、

「おせっかい」

というのがあるのです。

「おせっかいマーケティング」は、もっとも反応が少なく、もっとも売れない代表格です。

ここでいう

「おせっかい」

というのは、

「もっと○○すればいいのに」
「○○してあげたい」
「〇〇だからダメなんだよ」

ではじまるマーケティングのことです。

「もっと身体のことに気を付けたらいいのに」
「もっと視野を広げたらいいのに」
「ポジティブ思考を教えてあげたい」
「気楽な育児の方法を教えてあげたい」
「デザインがダメだから売れないんだよ」
「じぶんを抑えているからフォロワーが増えないんだよ」

こんな気持ちからはじまるサービスや発信は、

「余計なお世話」

なのでフォロワーさんや顧客には届きません。

ただただ「自分の思い」を発信してしまうと、このような事態に陥ってしまい、

「なんでわかってもらえないんだろう」

なんて状態になってしまいます。

マーケティングというのは、まったく逆なのです。

お客さんに「わかってもらう」のではなく、

お客さんを「わかってあげる」のがマーケティングの本質です。

それで、つい「おせっかいマーケティング」をしてしまう心理的背景には

「お母さんとの依存関係」

というのがあるのです。

お母さんに「おせっかい」されまくって育つと、

「おせっかい」

以外の関わり方が分からないので、相手のことに余計なことまで口出ししてしまうのです。(子供やパートナーにも)

アドラーの言う、

「課題の分離」

ができていない状態ですネ。

するとビジネスや起業においても

「~すればいいのに、なんでしないの?」

という発信や関わり方をしてしまう。

その場合、まったく反応がないか、もしくは

「おせっかいしてほしい依存的なお客さん」

が集まってしまいます。

依存的なお客さんはクレームにつながりやすいので、せっかく集客できたのに、のちのちトラブルにつながるなんてこともあります。

そうならないために大事なのが、

「お客さんは何に悩んでいるんだろう?」
「お客さんは”どんな言葉で”悩んでいるんだろう?」
「お客さんが”本当に欲しいもの(価値)”はなんだろう?」

ということを考えつくすことなのです。

先日に書いた「声にならない声」を「聴く」ということですね。

ここがマーケティングの本質になります。

このときに「我」が強すぎると、どうしても発想ができない。

だからこそ、ときには「親」との関係性を見直し、メンタルがフラットになっているかを確認していく必要があります。

親からの影響を0%にできる人はいません。

誰しもが、少なからず親からの影響を受ける。

しかし、その影響を最小限にし、「親とは違う私」を確立し、心理的に自立することで、

「お客さんの気持ち」

が見えてきます。

じぶんの心をていねいに見つめた人だけが、お客さんの心の深いところを感じ取ることができます。

「こころの解像度を高め、お客さんの心理を深くふかく想像する」

そのあたりは、今度は「思考法・思考術」も重要になってくるので、また次回以降に書いていきますね♪

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