尾瀬のミニ観察~第5回~
前回は、「リュウキンカ」を紹介しましたが、今回は「ニッコウキスゲ」についてご紹介します。
(5)「ニッコウキスゲ」
(花期:7月上旬~8月上旬)
尾瀬を黄色く染めるニッコウキスゲ。
この花には蜜や花粉を求めてセセリチョウ、マルハナバチ、ハナアブなど様々な昆虫が来る。しかし、それら昆虫は花に比して小さすぎ、雌しべの先にはほとんど触れない。蜜を吸うとき雌しべの先にも触れて、花粉を媒介するのはアゲハチョウの仲間だけ。蜜を吸いながら羽をはたはたと動かして雄しべに触れ、羽についた花粉を雌しべに運ぶのだ。ただ、尾瀬にはチョウが少ない、あなたは運よくその場に立ち会えるだろうか。
次回は、「ウメバチソウ」についてご紹介します!