初の胃カメラが、初の気絶体験に
生まれて初めて胃カメラを受けたところ、
生まれて初めて意識を失って、
何だか気持ちよかったけれど、
これって・・・
***
夏の終わり頃から、
脂っこいものを食べたり
ちょっと食べ過ぎたかな、というとき
胃が痛むことがありまして。
かかりつけのお医者さんに相談したところ、
大きな病院での検査をすすめられました。
サラリーマンを卒業して5年、
健康診断らしきものは
血液検査以外受けていないし、
仕事がひと段落ついたところで
行ってみることにしました。
かかりつけ医に紹介状を書いてもらい
近くの大きな病院を受診すると、
胃カメラとエコーを受けることに。
胃カメラは初めてです。
苦しそうなイメージがあったけれど、
麻酔と鎮静剤を使うのね。
ちょっと安心。
説明を受けて服を着替え、いざ検査室へ。
ノドに局所麻酔の液体が2度噴霧される。
ベッドに横になって、膝を曲げる。
右腕に血圧を測るカバーが巻かれる。
左腕に鎮静剤を注入する針が刺され、
人さし指には血中濃度センサー。
そして、
鎮静剤が針を通して体内へ。
口にカメラを通す筒をくわえながら、
「よだれが出て来ても飲まないでください。
自然と横に流れていきますからね」
という声を聞いたのが、最後の記憶。
そのあとのことは、何も覚えていない
・
・
・
気がつくと、
別室のリクライニングシートにいました。
あれれ
ここはどこだ?
胃カメラ、終わったの??
意識を失なっていたのか。
そして
何だ? この爽快な気分は・・・
あまりの目覚めのよさに驚いていると
「30分たったから、もう大丈夫ですよ」
と声をかけられます。
どうやら検査の予約がいっぱいのようで、
30分で交替しないと回らないらしい。
優しくもきっぱりとした口調で
退出を促されます。
余韻を味わいたいところでしたが、
しかたない。
立ち上がると、ちょっとふらふらする。
慎重に廊下を歩いて会計コーナーへ。
ここは機械化が進んでいて、
ひと昔前の大病院のように
会計で長時間待たされたりしません。
(最近はどこもそうなのかな?)
目覚めて数分後には
病院をあとにしていました。
そういえば、
意識を失ったことについて
何も触れられなかったけれど、
よくあることなのかな・・・
***
ゆっくり歩いていると、
少しずつ身体の感覚が戻ってきました。
と同時に
「コーヒーが飲みたい」
「甘いものが食べたい」
という欲求が。
昨夜は早くに夕食を済ませたからな。
起きてからも水を少し飲んだだけだし。
セブンに寄って、迷うことなく
よもぎ大福とアイスコーヒーを購入。
コーヒーは濃い目で。
お店を出て、
人目をはばかることなく
すぐに大福を口にします。
なめらかなアンコのやさしい甘みを
濃い目のコーヒーで流し込むと、
身体が悦びにうち震える。
欲求を満たして落ち着いたところで、
軽い足取りでお家へ。
***
にしても、
気を失うのって
気持ちいいものなの?
いやいや
あまり味わっちゃいけないもののような
そんな気がする。
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