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ピアノって、何を教えるの?どう教えるの?動画セミナー(有料)

どうしたら練習するの?

「 ピアノは練習しないと弾けるようにならない…
だから練習させる…でも練習しない…
じゃあ、どうしたら練習するか?」
 

そんなことを模索してきました。
と同時にピアノ指導法もたくさん学んできました。

その結果、

・「練習しない」は理由がある
・1人で練習するためには必要なことがある
・そもそも音符が読めれば弾けるわけではない
・ピアノ習得には順序がある
・練習不足でもレッスンでできることがたくさんある
・弾ければ練習も楽しめる
・そもそも練習させるのが大事ではなく音楽を教えるのが指導者の役目

などが分かってきました。
そして練習しない理由もいろいろです。

練習しない理由

主な練習しない理由は

・何の曲を練習するか忘れた…
(子供はよくある…大人もある…)

・練習する曲はわかっても何に気をつけて弾くのか忘れた…
(書いてても見ないし読まない…)

・そもそもどうやって弾くのかがわかってない
(先生が横から指図すればできるけど、1人ではできない… どうやったかも覚えてない)

・聴くスキルが未熟で、正しく弾けてるのか?が分からない

・「1回弾けたら衰えない」と思っている。
(大人でも「この感覚をやればイイ」と思っている…感覚は鈍るものなのに)

・面倒くさい

などです。

じゃあ、どうしてそうなるのか?

と原因を深掘りすると

・印象に残ってない
・指示が多く、自分で感じ考える場面が少ないので自分事にできてない。
・言われる内容が多く消化しきれてない
・聴くスキルが育ってない

もちろん1人で練習する生徒さんもいます。

練習する生徒さんの特徴

練習する生徒さんの特徴は

・先生から言われたことを全部理解できる
・言われたことをお家に帰っても覚えている
・「あ、練習しなきゃ!」と思い出せる
・言われたことに気をつけながら練習できる
・「できた!(できてない…)」と自分の演奏を客観的に聴きながら弾ける

でしょうか…

もともと聴くスキルもあって、学ぶ力も高いお子さんです。 きっと学校のお勉強もできるでしょう。
指導しやすいのもこの生徒さん。

でもそんな生徒さんはごく一部です。
昔のわたしは、「そうした好条件が揃った生徒さんが普通。 そうでない生徒さんは問題がある生徒さん。 」
そう思ってました。

もちろんそれは大きな間違いです。


ほとんどは、

 ・言われたことは理解していない
・言われたことを覚えていない (だいたい5分後には忘れている)
・「あ、練習しなきゃ!」なんて、何かに夢中になっていると思い出すわけがない
・言われたことに気をつけながら弾くわけがない (せいぜい前と同じ弾き方で数回弾く程度)
・客観的に聴きながら弾けるのは、音感リズム感がある生徒さんのみ

子供(中には大人の生徒さんも…)ってそんなものです。

なので「弾けてない状態」→「弾ける状態」に自力で何とかするって難しいと思います。


音符が読めれば弾けるわけではない


「音符が読めたらできるでしょ?」
いいえ。

音にはすでに

・音の高さ
・長さ
・どの指で弾くか
・どこの鍵盤を弾くか
・どんなニュアンスで弾くか

など、既に多くの情報が含まれています。
それが左右の手で次々と出てきます。

これは初心者にとって、脳負担が大きいのです。
情報処理が追いつかないので、めんどくさく結局は丸暗記になるのがよくあるケース。

本来譜読みには、様々な情報を読み取るものですが
・暗記するもの
・指が覚えるまで何度も弾くもの
と思ってる方がとても多いのです。

「練習=暗記の時間」なので、練習にも気が乗らないのです。

「ピアノを弾くのが楽しい」ってどんな状態?

とはいえ何度も弾くと
・曲を覚えてくる
・曲と指の動きが連動する
そんな状態になると「楽しい!」と思えます。

なので何度も弾いて連動するのを自然に待つのではなく、

・生徒さんの脳内に音楽の流れを作る
・その流れに指の動きを連動させる

これを意図的に作ります。

そのためには

・一定テンポを感じる
・目は次の音符を見て、メロディー・指の動きを読む
・その時、楽譜から目が離せないので、手元を見ないで弾く鍵盤感覚を使う

これらを同時に行えるよう指導します。

すると早い段階で音楽を感じた演奏ができるので 「楽しい!」と思えることが多いです。
その結果、譜読みも早いのです。

ピアノ習得には順序がある


とはいえ、同時に複数のことを行うのは大人でもできません。

なので一つずつ分解しながら身につけて行きます。
・1つずつ分解し、まず1つ身に付ける。
・それに慣れたら2つ目を身につける。
・それからその2つを同時に行う。
そしてもう1つ…。
といった具合です。

例えば、
1、一定テンポを感じる。
2、そして指番号を覚える。
3、一定テンポを感じながら指定された指を動かす などです。

このようにピアノ演奏に必要なことを細かく分け、学びやすい順序で習得すると レッスン内で弾けることが多いのです。

そのためには指導者が、

・ピアノ演奏にはどんなスキルが必要なのか?
・どの順番で教えるのか
・一つ一つのスキルをどのようにして身に付けさせるのか? ・身に付けたスキルを生徒さんが自力で活用するにはどうするのか?

などを知っておくと着実に弾けるようになってきます。
すると「練習が楽しい!」と思うようになってきます。


レッスンでしかできないことがたくさんある

もちろん努力も大事です。
でも

・楽譜から何を読むのか?
・どう指を動かすのか?
・音楽的に弾くにはどう身体を使うのか?

など、音符の読み方ではなく楽譜の読み方(譜読み)がわかってないと、努力は実りにくいと思います。

というのも楽譜の読み方が分かってない「やみくも練習」は、目的地に行くのに行き方を調べず、地図も見ず、ただやみくもに歩くのと同じ。
実は歩いて行ける距離じゃないのにひたすら歩くって、正直「正しい努力」って言えないです。

でも、音符の読み方しか教わってない生徒さんは「このまま歩いてれば、いつか目的地に着くはず!」を信じて歩き続けてます。

その結果「歩き続けたけど、結局目的地につかなかった。努力できなかった自分が悪い…」と自信を失ったり、辞める方をたくさん見てきました。

でも「この目的地に行くには電車を使うのよ。電車に乗るには切符を買う必要があってね…切符の買い方はね…」など、

・目的地に行くまでの方法
・電車の乗り方
・切符の買い方
を教えるのが指導です。

ピアノで言うと

・拍子とは何か?
・拍子を感じながら弾くとはどんな感じか?
・そもそも前提となる拍を感じているか?
・音や長さ(リズム)情報が加わっても拍子を感じながら弾けるか?

これを実際に身に付けさせるのが指導です。

電車の例だと、
・説明だけではなく、切符を買って電車に乗る体験をする
・それを何度か行うことで、1人でも電車に乗れる。
・そして違う目的地になっても、1人で行き方を調べ電車に乗れる

というように曲が変わっても、 自力で弾くためのスキルを身に付けさせるのが指導です。
そして弾けると色々なところに行きたくなるように 色々な曲が弾きたくなるのです。

どうでしょう?
「音符の読み方は教えた。後は練習あるのみ!」と、 昔の私のように中学生でもできる指導ではなく レッスン内で弾けるようにして、後は定着させる練習をしてもらう。

そんなレッスンを目指しませんか?

ちなみに
・細かいスキル
・学びやすさ
・習得に時間がかかるもの
・重要なこと
などを順序よく並べているのがピアノアドベンチャーです。


ピアノアドヴェンチャーについて


アドベンチャーは曲も楽しいし、いろんなジャンルの曲があるので、生徒さんの感性も育みやすいのが特徴。

そしてピアノを弾くだけが音楽ではありません。
将来、吹奏楽をやっても、バンドを組んでも、他の楽器をやっても大丈夫なように、音楽の素地を養ってくれます。

また豪華なオーケストラ伴奏により聴くスキルも養えるし なにより楽しいです。


ピアノアドヴェンチャーで教え方を学ぶ

そもそも私がピアノの教え方を学んだのが、このピアノアドベンチャーです。
ピアノアドベンチャーは進みが遅いとも言われます。

確かに
・先生が言ったことを全て理解している。
・「あ、練習しなきゃ!」と自立心が育っている。
そんな生徒さんだったら物足りないかもしれません。

でも、多くの子さんにとっては無理がなく、また個人的にはちょっと横道外れて 遊びながら進めるのがいいなと思っています。

ちなみに、遊ぶには「遊ぶためのスキル」が必要で、そのスキルが譜読みに大きく役立つことも多いです。
また「次はこうしてみる!」と創意工夫する創造性も養えます。

このように 生徒さんにとっては
・音楽の楽しさ
・譜読みの楽しさ を教えてくれる
ピアノアドベンチャー。

新米先生にとっては、
・ピアノの教え方 を教えてくれるアドベンチャー

このテキストを私がどのように指導してるのか?の指導例をご紹介しています。


講座内容

  • 概念指導について

  • どのような概念があるのか?

  • どのように指導するのか?

などを指導例を交えて動画でご紹介しています。

また

  • 心理学に基づいたコミュニケーション術「コーチング」

  • 教育心理学に基づいた「練習量に頼らない指導法」


などもご紹介しています。ご入用の方はご利用ください。

(動画は過去に開催した勉強会内容を一部編集したものです。なお「ピアノアドヴェンチャーセミナーはピアノアドヴェンチャー公認講師が行う。」とされています。私は公認講師ではありませんので、ご承知の上でご利用ください)

動画で学べること

・アメリカの指導方法
・ピアノアドヴェンチャーの指導のねらい
・ピアノアドヴェンチャーの指導例
・初見力を上げる指導方法
・練習量に頼らない指導法
・心理学、コーチング手法を使ったやる気の上げ方

私について

ピアノアドヴェンチャーを使って約10年。
約20年アメリカ教材を使っており、
アメリカ教材の元となっているペースメソッドの勉強もここ7年ほど定期的に勉強会へ参加しています。

・練習嫌いを無くしたい
・ピアノレッスンや音楽を通じて自信を持って欲しい
・主体的に学んで欲しい

という想いがあり、

講師5年目頃から、
・発達心理学(人の発達段階を学ぶ分野)
・教育心理学(人が学ぶ仕組みを学ぶ分野)
・コーチング(気づきを得ることによって前向きになれるコミュニケーション術)
を学んでいます。

詳しくはこちら


セミナー動画(オリジナル教材付き)




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