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「他者の靴を履く」が刺さりすぎるって話~!!!

しばらく間隔があいてしまいましたが、気付けばもう秋ですね~。

最近読んだ本「他者の靴を履く/ブレイディみかこ」の内容が今の自分にすごく刺さったので、頭の中の整理も踏まえて、今日はこの本について書いていこうと思います。

政治的な内容もあって、ちょっと難しかったけどおすすめ★


この本は主に「エンパシー」について書かれている本で、副題が「アナーキック・エンパシーのすすめ」ということもあって、ただ”他者に共感しろ!他者の気持ちを考えろ!”というわけではなく、「他者の立場を想像しながらも、完全に他者に共感してしまう必要はなく、アナーキー、つまり”あらゆる支配を否定して自分自身を生きる”ことも大切である」というような内容が書かれていました。

まず大前提として、「シンパシー」と「エンパシー」って言葉の意味をわたしは正しく理解していなかったのですが、日本語に訳すとどちらも「共感」になることが多いらしいのだけど、

◆シンパシー
①誰かをかわいそうだと思う感情、誰かの問題を理解して気にかけていることを示すこと
②ある考え、理念、組織などへの支持や同意を示す行為
③同じような意見や関心を持っている人々の間の友情や理解

◆エンパシー
他人の感情や経験などを理解する能力

オックスフォード英英辞典

◆シンパシー=感情や行為や理解(感情的状態)
◆エンパシー=自分がその人の立場だったらどうだろうと想像することによって誰かの感情や経験を分かち合う能力(知的作業)

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレイディみかこ

シンパシーは、相手を自分に置き換えて考えるけど、エンパシーの場合、”わたしだったら~”と他者を自分に置き換えず、そのまま相手の立場になって想像する。

「分からないものを分からないままに、どうしてそういう意見を唱えているのか理解すること」

「理解するというのは、必ずしも共鳴や共感することではなく、この人は多分こういうふうに考えているんだろう、と想像すること」

「他者はあくまでも他者なんだということを担保し、分かり合えないけれど理解しようとしなければならない理由は、人間には協力しないと生きていけない局面があるから」

https://www.vogue.co.jp/

この本について、ブレイディみかこさんがインタビューに答えていた記事にこう書いていて、なるほどな~と思いました。

日々いろんなコミュニティ(家族、友達、職場など)に属していて、考え方が合わない人ってたくさんいると思う。

なんでわかってくれないんだろう?とか、わたしならこうするのにな~とか、どうしても自分目線になって、自分のものさしでしか相手を測れなくなることがある。

他者を他者のまま受け入れるって、結構難しいんだよね。

自分に置き換えるから理解できないのであって、他者は他者であると思って、そのままその人の気持ちになってみることが大切なんだと思ったし、そもそも他者同士で共存するにはそうするしかないんだろうなと。

とは言え、相手の気持ちになりきってしまうと自分を見失うし、洗脳されるというか、自意識がなくなってしまう気がするので、そこの線引が非常に重要って話なんですね。

うーーん。むずかしい。笑


わたしが今この本にひどく影響を受けている理由としては、やっぱり会社に属していると理解し合えないことが多いなと感じているからで、でもそれを解決する方法というか、どういう風に向き合っていくべきなのかが見えた気がしたからなんですよね。

会社に限らず、家族や恋人なんかもそうなんだと思う。

何も分かり合おうとするだけが正しいわけではないというか。
まずは認めてしまうこと、この人と自分は違う!!!と。
その上で、相手の立場になって物事を見る”能力”を身につければいい。

育ってきた環境が違えば価値観も違って当然だし、同じ人生を送っているわけでも経験をしてきているわけでもないし、関わってきた人間だって違うし、もはや他人のすべてに共感する必要なんてない。

大切なのは、相手の気持ちを考えて想像して寄り添っていくことなんだと思いました!


読むだけで終わらせる読書は「費用」今後に活かすことができる読書は「資産」という話を聞いたので、ちょっとアウトプットしてみました。

まとまりがないけど、終わり(*^^*)

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