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とっさの対応は準備で決まる

YouTube散策をしていますと、ふと目がとまる動画に出会うことがあります。


先日見たYouTubeで難病を患っているスウェーデンの少女が治療のため、母親と日本に向かう飛行機の出来事が紹介されていました。

難病の子供に飛行機から降りろ


少女の病気はは10万人に1人といわれている表皮水泡症です。たんぱく質の異常により、わずかな刺激でも、皮膚がただれ、水ぶくれなどができる遺伝性の病気で、少女は先天的にこの病気を患っていました。

中国で乗り継いだ便で、乗ってきた中国人の男性から「汚ないから、病気がうつるから、飛行機から降りろ」といわれました。

周りの乗客らがざわざわし始めたとき、中国人女性の客室乗務員がきて、丁寧な言葉ながらも、感染症ではないにしろ、周りの客に対しての配慮が足りないので、公共の交通機関を利用するときには、マスクを着用するよう提案してきたのです。

機長の対応



このため、飛行機を降りようとしたとき、背後から日本人機長があらわれて、この親子に対して、「飛行機を降りるのはあなた方ではありません」といった後、「降りるのは君の方だ」と客室乗務員を指さしました。そして、親子に名前を名乗り、乗務員が失礼な対応をしたことを詫びました。

機長の対応に他の乗客も黙り込みましたが、最初の男性客が「こいつらは病気なのだ、見てわからないのか、おろせといっているんだ」と怒鳴ります。機長は冷静な態度で、「わかりますよ、表皮水泡症という病気です。先天性の病気で、感染はしませんよ。人を責めるより、ご自分の無知を恥じたらどうですか」とその乗客をたしなめます。


そして、他の乗客に対して「幼いお子様を侮辱し、根拠のない差別から、心ない言葉をなげつけるとは、本当の化け物はどちらでしょうか。化け物は皆様の心の中に住んでいるのではありませんか。他人を差別する、その心が化け物の住処なのです」と毅然とした態度でさとしました。

この親子は機長からファーストクラスの席を用意され、快適に日本への飛行をし、日本で治療を無事受けることができたそうです。

あなたならどうする?


こんな時、私はどんな対応をとれるか、考えました。正直にいって、黙ってその場の様子を傍観していたのかと、思いました。

最初の男性客のように大声で親子を非難する態度はとらないものの、機長のような、相手を冷静にさとす対応はできないのが偽らざる気持ちです。

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