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息子にファシリを使ってみるの巻

会社でファシリテーター研修を受けた。
会議運営やレビューの機会が多いし、ここ数年はオンライン会議がほとんどである。一応、この辺でファシリの極意を学んでおこうというわけである。

講師の人が
「ファシリに正解はないんですよ〜ある意味経験側の部分が大きいし、人の数だけファシリのやり方があるんです」と言っていた。私の悪い癖で、すぐ正解を探したり、それがなかなか見つからないと自信を無くしたりする。だから正しいファシリのやり方があると思ってしまっていた。でも、答えは自分の中、経験の中にあるし、場に応じて求められるファシリは変化することなんだなと理解した。

学んだことをざっくり整理すると以下。
・ファシリの「場」は、人、集まる場所、テーマがあれば成り立つ。
・ファシリテーターの役割は「場を××しやすくする」、「思考停止しないようにする」など。××は多分、状況や場に応じて、ファシリテーター自身が自由に考えてよいのだと思う。
・ファシリテーターは、会議中、場を観察する→自分で思考する→ファシリの要素を意識する→場にフィードバックするを常に繰り返している。場の状況に応じて、柔軟に対応していく。
・観察や意識する視点としては、コンテンツ(発言や意見の中身、良し悪し、浅い深い等)とプロセス(リアクション、感情、雰囲気等)どちらかに偏るのは良くないが、ファシリテーターは主にプロセスを見ることが大切。
・オンラインのファシリでは、見ている画面やコンテンツを同じ状態にすることを意識すること。予め資料を共有したり、視覚的にわかりやすくしたり、環境作りが大切。

講師の方のファシリテーションのデモを見せてもらった。いきなりテーマに入らず、ざっくばらんな話題で人間関係を和ませてから議題に入る。質問はシンプルで答えやすく、丁寧である。ホワイトボードアプリはマジで使える。オンラインだけど、終始集中出来る、スムーズで楽しい会議だった。

ふと、会社だけじゃなく、最近会話が乏しい思春期息子に使えないかと思い立つ。これが成功すれば何も怖くないかもしれない。恐るべし思春期。

早速、夕食時に試すことにした。
「場」の設定
・人: 子供達3人(①思春期息子、②不登校バレエ娘、③甘えん坊末っ子息子)、私(夫は仕事で不在)
・場所: ダイニングルーム
・テーマ: 思春期息子の考えていることを知る

準備事項
・息子の好きな夕飯メニュー(メンチカツ)用意完了。
メンチカツを食卓に投入すると、息子の顔がパッと嬉しそうな表情になる。
よし、「場」の準備は整った。
ファシリテーターとして、まずは質問してみる。
私  「最近、悩みとかないの?」
息子 「別に」
出だしからしくじってしまう。漠然と「悩み」だと答えにくい。思い直して、少し具体的に聞いてみる。

私  「本当?勉強はわからない時とかどうしてんの?数学とか大丈夫なん?」
息子 「え?うーん、スタディサプリとかで調べてる」
私  「スタディサプリでわかるんだ?」
息子 「うん(面倒くさそうに)」
私  「数学わからなかったら部活の先生(数学の先生なので)に言ってあげるよ(若干冗談)」
息子 「それだけはやめて(苦笑)」
(内なる声)
相手のレベルや興味に合わせ、質問の内容を変えたり、聞き方をブレークダウンするベし。

勉強の話題はあまり盛り上がらない。深掘りが難しい。
しかしながら、
同時に末っ子息子が、会話に入ってきたがるので、もはや思春期息子と会話でころではなくなってしまう。
最後に聞きたかったことをさりげなく聞く。
私  「そういえば、志望高校は出したの?」
息子 「うん」
私  「◯◯高校と△△高校?」
息子 「そう(面倒くさそうに)」

どうしてその高校にしたの?とか、いろいろ聞きたいけど、思春期息子から聞かないでオーラが発せられたため、今日のファシリは終了。

また美味しい夕食を作ったら、再チャレンジである。
いじょう!

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