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学校復帰について

夕飯の食卓で、中2息子と高校受験について話をした。
どこの高校に行きたいとか、どういう基準で選ぶのかとか、
まだ受験生ではないけれど、そろそろ意識し出したようだ。
その話が今日の本筋ではない。
その傍らで話を聞いていた不登校の娘の話である。
娘が学校に行きたいと言い出したのである。

娘が学校に行きたいと言い出すまでの話

息子がどこどこの高校に行きたいなあという話をしていた。
娘が
私も高校行きたいなとつぶやくと、
息子が、
ちゃんと中学校に行かないと、普通の高校は行けない
と言ったのである。
付け加えて、
高校は内申書という、中学生の時の学校生活の評価も必要だからね
と。
娘の顔が歪む。

私がいくらフォローしたところで、当の中学生が言っているのだから、それが現実なのだと娘も感じたのだろう。

その夜、ベッドでうなだれる娘。

娘)お母さん、学校行こうかな。そうしたら凄い?
私)うん、凄いね。
娘)行ったら皆私のこと見るよね。
私)うん、そうだろうね。
娘)嫌だな。
私)でも、行ってももし、誰も見なかったら、それはそれで嫌じゃない?ゆうちゃん(娘の名前)が逆の立場だったら、見るよね。そんなもんだよ。でも1週間くらい行けば慣れるんじゃないかな。
娘)そうかなぁ〜 

この後、何度か同じような内容の会話が繰り返えされ、ようやく眠りにつく。
私は、娘の学校行きたい気持ちはわからなくはないが、自分が「行く」「行かない」の岐路に立たされている気分で、どうしたもんかなと悩みながら寝落ちしたのである。

もうちょっと冷静に

次の日、夫にもこの話をする。(夫は前日は不在だったので知らない)
普通の高校だけでなく、通信制の高校とか、いろいろ選択肢あるしねと夫は言う。
でも、通っているメンタルクリニックからも、フリースクールに誘われたけど、娘は嫌がっていた。本人の気持ちとしては、戻るなら、普通の学校がいいのだろうなとは思う。

色々と調べていると、学校復帰というものは、不登校の期間が長くなればなるほど難しいらしい。そりゃそうだ。学校に行きたいと思っても、不登校の罪悪感から、娘のように周りの目が気になり、不安に押しつぶされそうになったりする。また、学校に戻るいいきっかけができたと親の方も過剰期待をして、逆にプレッシャーをかけ、再び不登校になってしまうというケースも多いようだ。特に、新学期は暗黙のプレッシャー(こんだけ休んだんだし、心機一転、新しい学年から戻ったらどう??)を感じるのだとか。

そう考えると、まずは「学校に行きたい」と言っているけど、一時的なものかもしれないし、それきっかけで過剰なプレッシャーは禁物なので、様子見をしつつ、担任の先生に相談してみるのがいいのかなと思っている。

不登校からの復帰ってできるのかな

正直、今はこういう気持ちである。
「行く」「行かない」の岐路は、これからも何度も訪れるのだろう。何きっかけで戻れるのかは、子供それぞれであるが
戻るときは、相当のエネルギーを使うことは間違いない。
親にできることは、
・不登校を受け入れ、本人が罪悪感を少しでも持たないようにする
・戻りたい時に、学校と連携し、スムーズに戻れるような配慮をする
・毎日の積み重ねで、心のエネルギーを満タンにしておく
これくらいかな。

普通の高校に行きたい娘、どうなるだろうか。
まだまだ先は長いが、毎日の一歩一歩が大切である。
いじょう!

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