とうさん、かあさん、ぼくのことすき?~親子の絆を通して愛を知る~

●とうさん、かあさん、ぼくのことすき?~親子の絆を通して愛を知る~

どうもです。満野和敏(みつのかずとし)です。

僕は親子の絆を知って、自分の中にある愛に気づきました。

それまでは、人をどうして愛したらいいんだろう?

僕には人を愛する事は出来ないんじゃないか?

そんな風に思っていました。

今回の本の記事では、DVや虐待なども書かれています。

そして、それをどのように乗り越えていったのかも記載しています。

親子で向き合っていく事により、自分の中にある大切なものに気づく事が出来ました。

DV、モラハラ、虐待、両親の離婚で苦しんでいる子達、子供に会えない親、子供を会わせない親、苦しんでいる全ての方のお役に立てればと思います。

まえがき 家族ってこんなにむずかしいものだったの?(目次は、この後からはじまります。)

僕は、親子がどのように向き合っていけばいいのかと言う事について活動をしています。

最初に、僕の生い立ちを少しだけご紹介させていただきますね。

僕の両親は、僕が小学校高学年の時に別居、中学生になって離婚しました。

そして、母親に引き取られての生活が始まりました。

それまでは、両親の壮絶な喧嘩、母親からの暴力、妹との兄弟喧嘩。

僕の家庭では暴力が常に渦巻いていました。

そして、暴力と言うものは日常的に当たり前にあるものだと思っていました。

言葉で相手を傷つける。

相手が謝るまで、暴力をふるい続ける。

このような事が、両親の喧嘩を見ていた通りに、僕の中でも日常化していきました。

また、いつも僕の中にあった思い。

相手が全部悪い。

これは、両親が自分を正当化する為に喧嘩をしている様子を見ながら、学んだ事でした。

このように、子供の頃に両親から学んだ価値観は、子供の人生に大きく影響します。

僕は、両親から学んだ価値観で、たくさん苦しみました。

いつも怒られる事に怯えたり、やられる前にやらないとやられる。

僕は嫌われている。

僕は自分の気持ちを押し通してはいけない。

たくさんのガマンを強いられた中で、前に進むと言う事がどういう事かわからなくなっていきました。

でも、僕は僕らしく生きたい!

どうすればいいんだ!

僕は自分の人生がうまくいかないと言う事と真剣に向き合った時に、両親と向き合う事が必要だと感じたんですね。

両親は自分のルーツだから。

そこから、両親と向き合い、どのように確執がとれていったのかを今から記載していきます。

今は、父さんと母さんと妹とも普通に話が出来るようになりました。

家族間で和解をするのに、両親が離婚をしてから20年の歳月がかかりました。

和解と言う決してカンタンではない道のりを、僕は選びました。

少しでもあなたの人生のお役に立てたら嬉しいです。

●かあさんをきらいになっていった

僕は物心をついた頃から、母親にかなり厳しく育てられました。

お箸がちゃんと持てないと殴られる。

掛け算の九九が言えないと殴られる。

楽しくおもちゃで遊んでいると殴られる。

とにかく殴られた記憶しかありません。

なぜ、殴るんだろう?

母親が言うには、あなたが悪いから。

どうして、僕は悪いんだろう?

母親からはこの言葉しかなく、僕はどうして殴られていたのか、意味がわかりませんでした。

理由がわかれば、自分なりに動く事も出来るのに。

でも、母さんからの言葉はいつも、あなたが悪い。

これだけでは、何をどうすればいいのかわかりませんでした。

そして、僕はあなたが悪いと言われた理由について、考えるしかありませんでした。

僕が母さんに従わなかったから?

僕が母さんの気にいらない事をしたから?

僕が言う事を聞かなかったから?

僕には理由がわからない。

でも、この言葉を思いついた時に僕は思いました。

母さんは僕を嫌いだから。

きっとそうだ!

まちがいない!

好きな人に暴力をふるうはずがない。

僕なら好きな人に暴力をふるいたくないもん。

そうか。

やっぱりそうだ。

母さんは、僕を嫌いだから暴力をふるうんだ。

そっかぁ。

でも、悲しいな。

僕は母さんの事を大好きなのに、母さんは僕の事を大嫌いだったなんて。

僕は知らなかった。

どうやったら、母さんに好かれるんだろう?

どうやったら、母さんに可愛がってもらえるんだろう?

どうやったら、母さんに殴られないんだろう?

どうやったら、母さんに甘える事が出来るだろう?

どうやったら、どうやったら・・・。

僕は子供ながらに、母さんに好かれるにはどうすればいいのか考えていました。

でも、僕は拗ねてもいました。

なんで、殴られなあかんねん!

なんで、悪口言われなあかんねん!

なんで、傷つけられなあかんねん!

お前はそんなに完璧なんか!

掛け算の九九を少し間違えただけでなんで殴られなあかんねん!

30センチものさしで、机を叩きながら、はよ九九言え。

間違えたらあかんぞ。

そうやって、脅されながら言われて、間違わずに言えるのか!

ああ!

腹立つ!!

むかつく!!

ぶちころしてやろうか!

僕は母さんに対して、凄く怒っていました。

理由も言わず、何かあればすぐに殴る事に。

母さんに大切にしてもらえなかった事に。

僕はどんどんひねくれていきました。

どうせ僕の事嫌いなんやろ?それやったら、僕も母さんの事嫌いになるわ。

僕だけが母さんを大好きで、母さんは僕の事を大嫌いっておかしいやろ。

僕だけ損するんいやや。

だから、僕も母さんを嫌いになる。

僕はこの事を決めてから、母さんのいう事を聞かなくなっていきました。

そして、母さんに対して、反抗もするようになっていきました。

本当は母さんに愛してほしかったと言う思いも、怒りに変わったら、本当の気持ちも見えなくなっていきました。

僕は思い通りにならない事があれば怒るだけ。

この頃の僕は、伝えようと思っていた事も伝えられなくなりました。

伝えなくもなりました。

親子のコミュニケーション不全によって、自分の気持ちをどう表現すればいいのかわからず、学ぶ事も出来ませんでした。

●母さんを信じなくなっていった

子供の頃は大好きだった母さん。

何でも一番に伝えたかった。

母さんに聞いてほしかった。

母さんにほめてほしかった。

母さん、母さん、なぁ、聞いてや。

ぼくな、今日な、友達と遊んでん。

めちゃ楽しい事もあってんで。

なぁ、聞いてや、母さん。

そうやって、母さんに何でも話したかった、あの頃。

でも、母さんから返ってきた言葉はいつもこうでした。

ちゃんとしなさい。

勉強しなさい。

遊びすぎはダメ。

母さんから出てくる言葉は、いつもそっけないものでした。

母さんはやっぱり、僕の事、嫌いなんやろな。

だって、母さんと話をしようとしても聞いてくれへんし、僕は怒られたり、叩かれてばかりやもん。

母さんにとって僕なんていらん子やんな。

僕みたいな、母さんの言う事も聞けないような子は、母さんに嫌われて当然やんな。

だから、僕は母さんにもう何も言わへん。楽しい事があっても、嫌な事があっても、何も言わへん。

僕は母さんに嫌われてるからな。

そうやって、僕はどんどん心を閉ざしていきました。

でも、心の中の僕はいつも、こう叫んでいました。

母さん、なぁ、聞いてや。なぁ、母さん。

●母さんと会話をする事が嫌になっていった

母さんと話をしたら、いつも怒られる。

せやから、何を話していいのかわからへん。

母さんに宿題の事を聞かれても、ちゃんと答えな怒られる。

ちゃんとしなさい!

そればっかり。

ちょっとくらい、楽しんだってえぇやん。

母さんは何で怒ってばっかりなん?

いつも、怒られるんやったら、話すのも嫌になるわ。

聞かれても、答えたくなくなる。

答えなくて怒られるかもしれんけど、答えても怒られるやん。

どっちにしても、怒られるんやったら、答えたくないわ。

だって、傷つくような事を言われるだけやもん。

そんなん、楽しくないやん。

嬉しくもないやん。

ただ、いやな気持ちになるだけ。

そんなんやったら、何も言いたくない。

僕は母さんには、何も話さへん。

これをやったら、母さんに叩かれるのわかってるねんけどな。

でも、えぇねん。

言いたくないもんは、言いたくないねんから。

母さんには教えたれへん。

何も教えられへん。

僕を嫌ったバツや。

僕を傷つけてばっかりいるバツや。

僕の事なんか、何も教えたれへんからなー。

もう、いまさら、僕にごめん言うてもムリやで。

いっぱいいっぱい、ぼくを叩いたんは母さんやから。

理由を言わずに、僕をいっぱいいっぱい叩いたのは母さんやから。

僕を嫌ったのも、母さんやから。

僕から母さんを嫌いになったんやない。

母さんが僕を嫌ったから、僕も母さんを嫌いになったんやで。

母さんが僕を嫌いにならへんかったら、僕も母さんの事を嫌いになんてならへんかったんやで。

でも、もう手遅れやで・・・。

僕は母さんを嫌いになる事決めたから・・・。

なぁ、母さん・・・。

幼少期の僕は、母さんに対して、どんどんどんどん、心を閉ざしていきました。

ほんまは、愛してほしかったんですよね。

ほんまは、抱きしめてほしかったんですよね。

でも、それが叶えへんかった。

めっちゃ、寂しかったんですよね。

めっちゃ、悲しかったんですよね。

でも、この寂しさや哀しさを、自分で埋める事なんて出来へんかった。

だから、母さんを嫌いになる事でしか、自分の中でバランスを取る事が出来ませんでした。

今、あの頃の僕に会えるのなら、僕はあの頃の僕を思いきり抱きしめて、こういってあげたいです。

キミは嫌われてへんで、キミはたくさんの人に愛されてるんやでって。

●親子がすれ違う日々

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