10月19日 なんでもない日
いつもと違う場所で、かっちりした服装での出勤。ジャケットにスカート、革靴。
今日は簡単に言うとまあ、会議のようなものだった。ベテランのひとたちに囲まれて、一日中 むずかしいかおをして座っていた。わたしはいちばん歳下だった。
ずっと座っているというのは疲れる。
やっぱり、今のわたしは現場でいろんなお客さんと話しながら動き回っているほうが性に合っているなぁと思った。
いつもよりだいぶ早い退勤。クリーニングに出していた服を受け取りに行った。
古着で買ったピンクハウスのブルゾンはふかふかの仕上がりになっていて、凝った刺繍やワッペンのデザインはやっぱり抱きしめて叫びたくなるほどかわいかった。たった1着でこんな気持ちにさせてくれる服ってそうそうない。
たくさんたくさん着ようとおもう。
17時頃に外を歩くことなんてなかなかないから、夕焼けってこんなに燃えるようなオレンジ色だったのかと気づいてうれしくなった。
車で流していたのはスピッツの「さらさら」
なんとなく、うちのおばあちゃん犬を思った。
夜になって眠りに落ちるとき不安になるらしく、家族の誰かがそばにいないと泣いてしまう、愛おしい存在。できるだけ長く健康でしあわせでいてほしいと願う。
息を吸い込むと、冷たい空気といっしょに金木犀の香り。ちょっとだけ胸がキュンとした。
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