バー1

動線の大切さ

ひととまるはゲストハウスとバーを併設しています。

コンセプトは「地元の人と旅行客の交流」

泊まった人と地元の人が、バーでお話してもらえたらいいなと思って、バーも併設することにしました。

でもバーを作ったからといって、すぐに交流が生まれるわけではありません。交流するための仕掛けがハード的にもソフト的にも必要でした。

ソフト面では私と妻が間に入ることでなんとかできるのですが、実はハード面で問題がありました。

二つある黒い三角のうち「数字2128」の上の三角がバーの出入り口です。
ゲストハウスの矢印はもう一つの方です。

そしてオープン当初のバーはこんな感じでした。

バーに行くためには外から回ってくるか、靴を持ってぐるりと回ってくる必要がありました。

これが動線的によくなくて、宿泊者がなかなかバーに来てくれなかったり、一度チェックインで話したっきり、話をせずにチェックアウトをするということがたまに起きました。
交流をメインとするゲストハウスなのにこれはよくないということで改善策を考えました。

改善策①バーの中に下駄箱を置いて出入り口を一箇所にする。

上の写真の、奥のテーブルがあるあたりのところに下駄箱を置きました。
これにより、バーのお客さんもゲストハウスのお客さんも出入り口が一緒になり、バーの雰囲気をチェックイン時に感じてもらえるので入りやすくなりました。

ただこれでも問題は解決せず。図面で言う個室のところで宿泊者さんが止まってしまい、バースペースまで出て来てくれなくなりました。

もちろん、前よりはだいぶましになりましたが、それでもまだまだだったので、次の改善策を考えました。

改善策②小上がりを作ろう。

もっとバーに出やすくするために、個室とバースペースの敷居を無くそうということで小上がりを作りました。

作業内容はこちらをご参考ください。

これで動線はだいぶよくなりました。
出入り口も一つに統一されてちゃんと話せるようになったし、バーに来てくれる人も増えました。

目に見える成果としては満足度も上がって、レビューも高くなりました

設備が不十分でない分、ソフト面でカバーすることも大切ですが、できるハード面の改善は早めにやるべきだなと勉強になりました。

このバースペースがまた私設図書館として生まれ変わるのも、改善策その③的な感じなんです。

ゲストハウスが幹だとしたらバーは幹や葉っぱです。
元となるゲストハウスをしっかりとさせるために、日々試行錯誤です。

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