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今、小規模宿は何をするべきか?

新型コロナウイルスで、自粛やら外出規制やらがあって、宿泊の予約が激減しています。そこで3月から取り組んでいることも含めて、これからどんなことをしていくのがいいかリストアップしてみることとしました。

やったこと:◯→どんな風にしたか
やる予定:□→どうする予定か
やらない予定:×→なぜやらないか

お金まわりの話

◯収支予測とキャッシュの計算
最悪の場合、いつまで耐えられるかを計算しました。
貯金を切り崩せば1年はもつ。ただ繁忙期の夏までに通常に戻らないと経営的には痛いことが判明しました。なんとなくわかってはいましたが改めて計算することで安心した部分もありますし、今後の対策を考える上での基準になりました。

◯固定費の見直し
家賃とか、保険とか、新聞とか、光熱費とか固定でかかる費用の見直しをしました。家賃は申し訳ないくらいの好条件なので、そのままですが、お店によっては交渉の余地があると思います。
固定費で唯一削れたのは新聞。読まないので、更新しないことにしました。それだけでも年間4万円の削減です。

×支払い交渉
大きな支払いがある場合は支払いを伸ばしてもらうとか、分割してもらうことも一つの手段です。今はCash is Godですので、お願いするのもありです。ひととまるも後述のように5月以降に設備投資をするのですが、支払いは状況を見て相談しようかなぁと思っています。

□設備投資
補助金の兼ね合いもあって、5月以降に着手しようと計画しています。
どうしてもキャッシュ不足なので、迷っていました。
ただ、うちのように小規模なところだと貯金を切り崩せば1年はなんとか生きていけることがわかったので、今後の状況次第ですが、繁忙期の夏に向けて思い切って設備投資をすることにしました。設備投資は客室の新設と一階の造作をいじる予定です。(ただ支払いサイトは相談するかも…)
あと、5月時点で収束の気配が感じられなかったらやめるかもしれません。

×クラウドファンディングで募る
寄付お願い!ってするのは最終手段なので、使わず。
他のゲストハウスで宿泊券先売りをしているところもありましたが、それだったら、時期がきたら普通に泊まってもらいたいので、しませんでした。
(現状すぐに潰れるわけではないのもやらない理由の一つです)

×宿泊券先売りする
上記と同じ理由でしませんでした。

×緊急融資を受ける
Twitterでつながっているゲストハウスさんは日本政策金融公庫の緊急融資を受けていました。無利子だそうですので、やばい人は受けるのもありだと思います。

政策金融公庫のホームページに色々と乗っているのでそちらをみるのがいいかと。

販売戦略

◯普段よりも、SNSで発信する
→ひととまるはインスタグラムTwitterFacebookブログをやっていまして、Facebook以外は3月に入ってから更新頻度をあげました。
元々、冬季休業中にSNSの運用方針について決めていて、方針に基づいて更新頻度をあげるつもりだったので、コロナは関係ないと言えば関係ないのですが、それでもコロナがあって、より発信を強めようと決めました。
(ただ、外出自粛の要請があってからは今すぐ来てください的なものは減らしています)

今までは変なプライドがあって、カッコつけていたのですが、知ってもらうための努力を惜しまないと決めたので、これからは試行錯誤の迷走も見られるかもしれませんが、それも一つの経験です。

考えが変わったのはヤマシタさんにガツンとしてもらったおかげです。
定期的に、ガツンとしてもらえるので帰省の際は菓子折り持っていこう。

SNSでの発信もそうですし、店舗内にも今後つながるための仕掛けを増やしています。

◯長期プランの販売
他の宿でもしているのですが、ひととまるもなんとなくはじめました。
ただ、事情があって料金などは表に出していません。
大した事情ではないので、ノー詮索プリーズ。

□新プランの販売
お昼寝プラン的なもので売り出そうと検討中です。
4月から発表しようと思っています。京都のスズキゲストハウスさんは既にやられていて、スピード感すごい。
うちの立地だと需要がないかなぁと思って、後回しにしていたのですが、3月の予約も落ち着き、むしろ静寂でしかない4月を迎えたのでやってみるだけやってみます。やらなきゃわからん。

追記:お昼寝プラン作りました。こちらをご覧ください。

□ネット通販をする
おいお前!まじでやれよ!おいって話です。(ごめんなさい)
売るのがない? 考えろ!って脳内でリピートアフターミーしてます。
ごめんなさいやります。
長野の1166バックパッカーズさんは動きが早かった。

×地元向けになんかする
カフェ営業的なことを考えましたが、そもそも高齢者が多い地域なので今はやらないことにしました。元々コロナがなかったらイベント的なこともやろうと考えていましたが、それも自粛。
※昼寝プランは密室なのと、完全地元ではなく片道45分くらいの人に届けばいいなぁと思ってやってみることにしました。

見直し系

◯施設のメンテナンス、大掃除
塗装がはがれているところや普段していないエアコン掃除など自分でできることを隙間時間でちょちょいとやりました。

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(窓は定期的に掃除しています)

◯店内のレイアウト・装飾を変えてみる(お金のかからない範囲で)

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流木を拾ってキーホルダーを新しくしました。

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知り合いから木をもらって展示したり、大きな流木を置いてみたり。

そのほかにも植物やソファの配置などをいじってみました。
お金をかけずに、より快適な空間にすることはアイデア次第でいくらでもできます。


×価格の見直し
冬季休業中にしていたので、今回はやらず。
もし、冬季休業をしていなかったらいい機会だったと思う。
他の宿泊施設で期間限定で値下げをしているところもありますが、ひととまるの場合、値段を下げて人が来るような立地ではないので値下げはしませんでした。ただ宿泊の母数が一定数いるようなところで、短期的にでも売り上げを上げようとする根性は否定しませんし、その必死さはある種必要でもあると思います。

◯課題の洗い直しとスケジューリング
普段の業務とは別に、やるべきをことリストアップしてTo doリスト的なものを作りました。短期的なものもあれば長期的なものまで。年間を通じてのスケジュールを立てました。
おかげさまで3月は9割程度の進捗。偉い。

◯ホームページの見直し
見にくいことはないか、改めてユーザー目線になって修正。
英語版も普段は見過ごしがちですが、修正。

◯予約サイトの見直し
これも同じく見直し。見にくいところはないか。古い写真や意味のない写真がないかをチェック。予約サイトによっては変えられない部分もあるができるだけわかりやすいように修正をかけました。

□料理の試作をしてみる
新メニューを考えてみるとか、コロナ明けに備えて準備しておくのも大事だと思います。シロップ系で試作したのがあって、うまくいきそうです。

その他

×思い切って閉める
維持費がかかるようだったら思い切って締めて、アルバイトするってのも一つの手段だと思います。


最後に

泊まりに来てほしい気持ちはあります。
その一方で無理せずに収束したら来てくださるのがいいかなぁとも思っています。
健康あっての旅行。
もちろん私も私の家族も大切です。
でも少しくらいだったら耐えられるので、来た時にぜひ普段の100倍散財していってください。その時までなんとか持ち堪えます。

PS:やるべきことは都度追記していきます。


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