理想のライフスタイルの創り方(クリエイティブな職業で起業する)
クリエイティブ・プロデュースなんて自身の職業を言うとどうしても胡散臭くなってしまう。カタカナの職業はこうした問題と向き合う事から始まります。
偏見から始まるのはなぜか?
その偏見の中に「妬み」などはどれくらい含まれているのだろう?そう計算していきますと「妬まれる」職業というのは憧れも多くあるのだと思います。
憧れの職業と言いますと、少し胸を張りたくもなりますが、実際にやってみると大変だよ?と言いたくなるものです。
クライアントの心中をちゃんと知るために何度もカウンセリングを致します。
私たちは「問題点を知り、処方箋を書く」仕事なので、このカウンセリングは大切です。そしてとても地味な作業です。
その話の中から、本当に「望んでいる」ことを知る必要があります。
その「本当に」を大事にしなくてはなりません。
なので、ただ知るだけではいけません。本当に理解する「親友」にならなくてはなりません。自分のことをよく理解しないで「こいつ、こんな奴だからさ」と言われてカチンときたことありませんか?本当に理解するというのは、その部分を共有することです。
僕は子供のころからの経験で所謂「わかったつもりの大人」がとても苦手でした。
両親を亡くして「あら、可哀そう」とか簡単なカテゴリに分けてさっさと処理する大人がとても嫌でした。母の葬儀でアレコレと噂している大人たち。分かった風な口をきいてくる大人たちが嫌でした。「ああすればよかったのにね」「さっさと離れるべきだったのよ」と理解しないまま勝手な憶測で「私なら解決できたのに」という顔をしている人たちがとても嫌だったので、そんな風にはならないと心に決めていました。
そうは言っても、未だにクライアントから「違います」と言われることも少なくありません (;^_^A
またクライアントの中には1から100まですべての判断をゆだねてくる方もいらっしゃいます。しかし、それでは起業する意味がありません。
不安なのは理解しますが、判断は全て自分でする、それが経営者です。
選択というものは「正しい選択」などはありません。あるのは自分が選択したことを正解にするための努力なのです。
この努力こそが全てと言っても良いです。
起業にしても何にしても不可能ということはありません。
あるのは不可能ではなく、困難です。
しかし困難は乗り越えることが可能です。面倒なだけです。
あなたの理想を実現することは、容易ではありませんが可能なのです。
さて、話を戻しますと・・・
クライアントのヴィジョンをしっかりと理解して、それをヴィジュアルにするのが仕事です。「ヴィジョンをヴィジュアルに」何となく難しいことのようですが、意外とシンプルです。学ぶべき技術は少なくありませんし、知識も必要となります。
しかし、もっとも大切なのは情感です。
クライアントのヴィジョンは万人に理解されるものばかりではありません。
それを理解していただく、愛していただくことが目的です。
美しく理解してもらうためには美しいものを知らなくてはなりません。
そこで大切なのは、たくさん視る事が大事ではなく、深く視るようにしなくてはなりません。映画を撮るためにたくさんの映画を観ることはよいことですが、数をこなしても身につきません。一つの作品を何度も、繰り返し見る。その作品を深く深く視ていく。
色ひとつの「意味」を読んでいく。それが必要です。
「たくさん」は不要です。
あと、気を付けなくてはならないのは、自分を自由にしておくことです。
何かに縛り付けて居ては閉塞感が表面に出てしまいます。
仕事は恋愛と似た部分がありますから、素直に愛せるよう自分は自由な方が良いです。 束縛されていては見えないことも多くあります。自分を自由にして、片思いしておくと、美しくモノゴトを見つめることができます。
具体的に言うと、オフィスに籠っているよりも、時には飛び出して、お気に入りの場所で仕事をしてみることで、オフィスにいては出てこない発想と出逢えるかもしれません。
自分を「ときめく」環境に置くことで「ときめく」仕事をすることもまた大切です。
「ときめく」クリエイティブでなくては、見た人をときめかせることは出来ません。
また自分の仕事の先にあることをイメージしておくとよいかもしれません。
僕はいつも「ラオスの子供たちが自由に将来を考えられる世界にしたい」とか「発展途上国の水がいつでも綺麗でのめるようになればいい」と思っています。しかしそれをすぐに実現化できるほどの技術も人脈も資金力もありません。
だから、自分が今の仕事をすることで、関わった企業が元気になり、理想を実現化できるようになればいいと思っていますし、その理想を実行しようとする人の背中を押すことが出来ればよいと思っています。
ラオスの子供に事業を任せる企業を支援するクラウドファンディングなどのプロデュースみたいな仕事が急遽舞い込むこともあります。
アフリカの若い人の就業支援の仕事もやりました。自分にできることで世界に影響を与えることはできるのです。
先ずは自分に何が出来るのかを知ることです。
自分自身の心とちゃんと対話を重ねて行って、自分の親友になることから始めていきませんか?
演出家・クリエイティブプロデューサー 篠原有利(ゆーりママ)
1971年1月福岡県生まれ。
俳優、演出家としてさまざま演劇や映像作品に関わり、マーケティングを実践することで独自のスキルを開拓。現在『Studio ELAN』のCEOとして多くの企業の広告プロジェクトやクリエイティブプロデュース、世界観演出を手掛ける一方で起業のサポートを行う。
『あなたの【味方】でありつづける、人に特化した演出家』