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退職代行に社員を連れていかれない職場のつくり方

退職代行なるサービスがとてもヒットしているという話を耳にします。

適当な生き方をしながらも、昭和世代の洗礼を浴びた僕としましては驚きなのですが、特に今の若い方々が礼儀知らずとは思いません。

そうまで(お金を支払ってまで)して仕事を辞めたいと思わせることがそもそもだとも思います。何しろ退職代行のサービス費用は22,000円くらいだといいます。
今から失業するのに、少し勇気のいる金額です。

退職代行がヒットする裏側には、強引な引き留め(パワハラ)が考えられます。
私自身は長く会社勤めをしていないので、この辺の事情に詳しくありません。しかし、起業のプロデュースをしていると、お客様の中に前職からの引き留めや圧力の話をお伺いすることも少なくありません。そうしたパワハラ的な圧力がなによりの退職理由なのですが。


平成の就職難を乗り越えて、ようやく就職した会社を去るにはどんな事情があるのでしょう?
意見として多いのが「条件が合わない」仕事の割には待遇が良くないなど感じる人も多いのではありませんか?

最近は転職が一つの産業として成立するほど、転職サイトや相談などとても多くのサービスがあります。
その中のサービスを視ていますと「私の価値を知りたい」という方もいらっしゃるようです。承認欲求に近いのではないでしょうか?
もっと、自分を評価してくれるところに行きたい。それは当然の考えです。
自分の評価はどのようなものか気になります。
ホワイト企業だとしても、責任のある仕事を任せてもらえない。
気を遣ってのことが自己の評価を下げることになって「自分は世間の役に立っていない」と感じて「もっと自分の力を必要としてくれている会社はないのか?」と探してしまうのでしょう。

余談ですが、私は過去に彼女にフラれた時に「私はあなたを必要としていない」と去り際に言われたことがあります。
彼女の負担にならないように、料理も家事も全部していたことも原因かと。

その逆にパワハラはもちろん、人間関係もあると思います。
何よりもダントツ多い退職理由が「人間関係」
直接的、あからさまな態度ではなくても、言い回しや伝え方で圧を感じてパワハラだと思う人は少なくありません。パワハラ的な圧力を感じさせる人は自身の欠点を視る事はありません。
よく転職のネット記事などで「転職理由はポジティブに伝えるべし」なんて書いてあります。たとえ人間関係が悪いから退職するとしても、そのまま言っては「改善するから」と引き留められます。
私自身は長く会社勤めをしていないので、この辺の事情に詳しくありません。

心証が悪くなるからと上手に言うばかりでは、反省しないので職場環境は良くなりません。
仕事と恋愛はとても近いので、キチンとフラれて、反省しなくてはなりません。その繰り返しでお互い(職場)が良くなるものです。

新しい職場に対してネガティブキャンペーンをする、嫌がらせをするなんてことも聴くことがあります。
私も経営者として、こうした事態は真摯に受け止めます。
弊社で迎え入れたい方が前職が手放さないと相談をうけたことがあります。
それはまさに人間関係が原因でした。とても高圧的で、転職先として弊社の名が出たことで弊社にも嫌がらせはありました。法的に処理いたしました。
これは新しい人材に来ていただくためにも必要経費として退職代行をお願いしようかと思ったほどです。
そうした事案を減らすためにも、働きたくなる職場の創造が大事です。

チームが良くなる方法などについては毎週水曜日に更新されます『お役立ち道ねっと』のコンテンツをご覧ください。詳しく紹介されています。
転職したくなくなる職場をつくるためには、スタート時から「進むべき道」を明示しておくことが大事です。
採用の際に実際の仕事内容と違っていたりすると「ここじゃない」感がましましになります。あと、人間関係に直結していくのですが、職場の雰囲気は大事だと思います。

・挨拶の無い職場
・「おひたし」の無い職場
・告げ口、陰口は厳禁
・人が大切にされない風土

昭和の人っぽい言い方ですが、挨拶が無い職場では良いコミュニケーションは生まれません。やはり挨拶に始まり、挨拶に終わるものです。そうしたことを朝礼などで徹底するように言うといけません。どんなに良い事でも強要した時点でパワハラです。それでは良い事も全て台無しですね。
自然になじませることが重要です。
STARTは不器用でも、自分からちゃんと挨拶をする。それをあたりまえになるようにやる。繰り返す。強要してはいけません。挨拶が良いものだと実践するのです。真似したくなるようにやっていきましょう。

「おひたし」とは?
ほう・れん・そうはよく聞くと思います。それに続ける言葉で「お・ひ・た・し」があります。「おこらない」「ひていしない」「たすける」「しからない」の頭文字でおひたしです。「報連相はおひたし」と覚えておきましょう。
いちいち叱ってくる上司には何も報告なんてしたくありません。否定してくる人にはどんな素晴らしいアイデアも話したくありません。

陰口なんてもってのほかですね。たとえ自分の事でなくても「自分のいない所では自分もこんな風に言われているのか」と信頼関係など消滅します。陰口は絶対にいけません。
上司の悪口は是非、本人の前で。

人が大切にされていないと感じるようではいけません。ちょっとしたことでも相手への思いやりの言葉を忘れないようにしましょう。湯呑を割った部下がいたら、先ずは怪我がないか聞きましょう。無理をして仕事をしていないか気にしましょう。
以前、私が映像の現場で働いていた時には「したくないこと」「無理なこと」は尊重していました。「大切な人を傷つけてまで欲しい映像はない」と必ずいうようにしています。それは今でも変わりません。そういうことを徹底していますので、ウチの職場・現場では良いパフォーマンスを発揮できる場所になっていると思っています。


演出家・クリエイティブプロデューサー 篠原有利(ゆーりママ)
1971年1月福岡県生まれ。
俳優、演出家としてさまざま演劇や映像作品に関わり、マーケティングを実践することで独自のスキルを開拓。現在『Studio ELAN』のCEOとして多くの企業の広告プロジェクトやクリエイティブプロデュース、世界観演出を手掛ける一方で起業のサポートを行う。
『あなたの【味方】でありつづける、人に特化した演出家』


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