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家事は、可処分所得を最大化するために必要な「仕事」です!

何かと軽んじられがちな家事ですが、私は家事を「仕事」と思ってやっています。

※この件に関しては、家庭環境であったり、パートナーとの関係であったり、個々の事情が深く強く影響されるので、異論は認めます。
(相容れない価値観の方と張り合うつもりはありません。ご承知おき下さいませ。)

ただ、家事が軽んじられる風潮が許せないんです。

・家事は誰にでも出来る
・機械で自動化出来る
・仕事と言うなら報酬が必要(報酬が得られないから仕事ではない)
・家族の愛情、思いやり、感謝の気持ち、コミュニケーション... etc

よく見かける言説としてはこの辺りでしょうか?
一つ一つ解説していきます。

家事は誰にでも出来る?

家事は誰にでも出来ると思ったら大間違いです。

「家事」と一言で言ってしまうと簡単そうだからそう思われてしまいがちなのでしょうか?

家事は、いわゆる掃除、洗濯、料理だけでなく、財務・会計(お金の管理)、仕入(食材や日用品の買い物・補充)、在庫(買ったものの管理)、渉外(ご近所付合い)、など様々なジャンルの作業が複雑かつ複合的に関係しあった作業なのです。
これだけ聞いても、まだ簡単だと言う方は少し想像力が足りないかもしれませんね。

・ウチの親は普通に完璧にやってたけど?
・言葉を難しくしただけで内容は簡単でしょ?

そんな声が聞こえて来そうです。

でもね、誰でも最初からこれらの家事が本当に全部出来ると思いますか?

どれだけ頭が良くて器用でも、初めからどんな料理でも美味しく作れる人なんていませんし、家計の管理だって算数の計算が出来ればすぐに出来るというものでもありません。

今、主に家事を担っている人は、最初から出来たわけではなくて、必要に迫られて、出来るようになっていったんですよ。
そこに至る過程には得手不得手があるので、一概には言えませんが。

毎日試行錯誤しながら、より上手く、より合理的に、ブラッシュアップして来た結果なのです。

逆に言えば、今、家事をしていない人や軽んじている人は、家事をする必要に迫られていないんですね。家事が自分ごとになっていないんです。それはやってくれる誰かがいるからですね。

それともう一つ、一人暮らしの家事家族のいる家庭の家事は全く違います
その点も是非ご留意頂きたい点です。

一人暮らし経験のある方は、家族のいる家庭の家事をされてる方を軽んじる傾向があるように感じます。なぜなら、自分も家事をしている(いた)からです。

ところが、一人暮らしの家事は全て自分のペースで自分の価値観に基づいて必要なことだけをするので、そんなに大変とは思わないレベルでこなすことが出来てしまい、家族のいる家庭での家事の大変さを知らないのに、自分は出来る(出来ていた)、自分に困難なく出来たのだから簡単だと勘違いしがちです。

では、家族のいる家庭での家事は、何がそんなに大変なのでしょうか?
それはもちろん、自分以外の他人(価値観の違う人)と生活しているからです。

例えば、住宅メーカーのショールームのような片付いた家で育った人だったら、家の床にものが置いてあったりゴミが落ちているのがあり得ないと思いますし、外食以外は全て手料理で育った人にはレトルトやスーパーのお惣菜を買うことに抵抗がある人が多いと思います。

個人が育って来た家庭環境は、家事の「普通」のレベルに大きく影響します。なぜなら、他の家庭をほとんど知らないからです。

自分の育った家庭環境がスタンダードだと思っているから、そうでない状況に対して不満を持つのです。

「(自分の育った環境では)当たり前のことが、なぜ(相手には)出来ないのだろう?」

ここがモヤモヤの原因です。

パートナー間で家事や家事シェアについてモヤモヤを抱えている人は、まずはここから丁寧にコミュニケーションをとっていかないとモヤモヤは解消出来ません。

お互いの①家庭環境がどうだったので、②自分の出来る範囲はここまでだから、③こうしたい、と少なくとも3つのステップでお互いの合意が得られないと難しいんです。

家事に対するモヤモヤの原因は、それとはまた別に、自分がうまく出来ない事への自己嫌悪、という側面もあります。

(理想は)こうしたいのに、(現実は)全然出来ない…

こちらも家庭環境や理想の生活(SNSなど)に影響されるので、まずはそこからご自身が自由になることが大切です。


家事は自動化出来る?

家事?自動化一択でしょ

こう言う方、周りに結構いるのでは?
自動化結構!おおいに機械に頼りましょう!

しかし残念ながら、家事の「一部」しか自動化出来ません。
「自動化一択」と言う人は「自分は家事をよく知りません」と言っているようなものですから、ご注意を。

洗濯を例に考えてみましょう。
洗濯乾燥機は洗濯物を①洗って、②脱水して、③乾かしてくれますね。
洗濯と言う家事は、これだけでしょうか?
違いますよね。

そもそも、脱いだ洗濯物は誰が洗濯機に入れるのでしょう?
各自が洗濯機に入れるのだとしても、白物と色物を分ける場合もありますし、乾燥機にかけられないものもありますから、その仕分け作業が発生します。
さらに、乾いた洗濯物は洗濯機から取り出さずに各自が洗濯機から取り出してすぐそのまま着るのでしょうか?

たいていの場合は、洗濯機から取り出してそのまま着るのではなく、④一度取り出して、⑤畳んで、⑥収納する、までの作業があります。
④〜⑥ももう自動化出来てるんでしたっけ?
早く出来ると良いですね。

食洗機だって、お皿を洗って乾かしてくれますが、食器棚に収納してはくれませんね。
子供の食べ残しを可燃ゴミに捨てて、食洗機に食器を入れるところも早く自動化して欲しいです。

お掃除ロボットは床を掃除してくれますが、誰がお掃除ロボットが通れるように床を片付けるんでしょうね?

最新調理家電は色々開発されていますが、丸ごとの素材を入れて、料理が出来上がるものはいまだ実現されていません。

「自動化一択」と言う人は、機械が出来ない部分は誰がやると思っているんでしょう?
それとも、機械が全てやってくれると本気で思っているのでしょうか?

便利な機械やアプリやサービスはどんどん使って家事を時短、合理化、省力化していけば良いと思いますが、生活する以上、現状、家事を全くやらずには生活出来ないことをもう少し認識して欲しいですね。


仕事と言うなら報酬がないといけない?

「仕事」と言うなら報酬が必要だろう

これもよくあるのですけれど、会社組織に当てはめて考えてみますね。

会社なら、営業部門がものを売ったり、サービスを売ったりして売上をあげますね。
では、総務や経理は売上をあげていませんが、仕事ではないのでしょうか?
総務も経理も立派な仕事ですね。

「当たり前だろう、総務も経理も給料と言う報酬をもらっているから仕事だ」

その給料は、どこから来たのでしょう?
営業部門の売上ですよね?

例えば、会社員の夫が売上(給料)をあげる営業部門、専業主婦の妻は総務や経理の管理部門で、売上(給料)の中から経費(生活費)や人件費(夫婦のお小遣い)が出ていると考えてみて下さい。
会社での夫の仕事による売上は、そのまま全額が給料にはなりませんよね?

家族は売上を上げる(収入を得る)チームなんです。
営業部門(夫)が仕事に集中出来るように、管理部門(妻)がその他の業務(家事)を引き受けているわけです。ですから、家事は立派な仕事です。

この例で、妻が専業主婦ですと完全に営業部門と管理部門が分かれますが、共働きの場合は(多くの場合どちらか1人が)営業と管理を兼務することになるわけで、それは負担が大きいに決まっています。
だから家事シェアが必要で、お互いに兼務しなければ上手く生活が送れなくなってしまうのです。

管理部門の合理化≒家事(健康的な食事や衛生的な生活環境を整える)をすることで営業成績が上がったり(昇給)、コスト削減(節約)出来たりする事で、結果として売上(世帯収入、可処分所得)が上がれば、それは管理部門(家事)の成果(報酬)として評価出来ると思うのです。


家族のことだから、思いやりと感謝の気持ちがあればなんとかなる?

仕事だなんてよそよそしい。思いやりと感謝の気持ちがあればいいんです。

以前、似たようなコメントを頂きましたが、思いやりや感謝の気持ちでお腹がいっぱいになったり、部屋がキレイになれば最高ですよね!

でも、どう考えてもそうはなりません…

と言うことは、手間かお金をかけるしかないんです。
自分たちの手間か、お金を払って他人の手間を使わせてもらうわけですね。

手間をかけると言うことは、結果として「時間」を使うと言うことです。時間は浪費すればコストになり、投資すればリソースとなります。
そして何より、その時間の持ち主の人生であり、命そのものです。時間は、それくらい大切なものです。

だから、家事をしてもらう人は「その家事は、相手の時間(命)をけずってもらってまでする価値があるのか」をよく考えた方がいいですね。

自分の親がしてくれたから当然と思って、パートナーにとって無理のある家事レベルを要求していませんか?
先に述べたように、3ステップのコミュニケーションが必要かも知れません。

ここに、更に育児や介護が入って来る場合もあり、そうなるともう完全にキャパオーバーです。
どうにか家事育児介護を分担するなり、アウトソーシングするなりして負担を軽くしないと、無理がたたって健康を害す恐れがあります。
きれいごとでは何も解決しないのです。


…と言うような理由で、私は家事を「仕事」と思って、誇りを持って、胸を張って、やっています!

どちらが偉いとか良いとか言う話ではなく、どちらも必要で、どちらも等しく評価されるべきことなので、軽んじたりする風潮が無くなることを切に願っております。

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